小説むすび | 2018年発売

2018年発売

晴れの日には 藍千堂菓子噺晴れの日には 藍千堂菓子噺

出版社

文藝春秋

発売日

2018年7月10日 発売

江戸・神田の小さな菓子屋を舞台に、おっとりした菓子職人の兄、商才に長けた弟が菓子屋を切り盛りする「藍千堂」シリーズの第2弾。今作は、人日(じんじつ)、上巳(じょうし)、端午(たんご)、七夕(しちせき)、重陽(ちょうよう)といった五節句を題材に、季節の和菓子が登場する。 実はこの兄弟、江戸で名店と謳われる「百瀬屋」先代の息子たち。父母亡きあと、叔父の清右衛門に訳も分からず店から追い出されたのだ。兄弟は、亡き父の教えと「甘いもん」を前にした時の客の「いい顔」を励みに、職人の茂市と三人で店の評判を上げていく。そんなある日、菓子一辺倒”、仕事一筋の兄・晴太郎が恋をした。ところが、晴太郎が惚れた相手の元夫は、奉行所を牛耳る大悪党。前途多難な恋の行方に、追い打ちをかけるように不穏な影が忍び寄る。弟の幸次郎や、職人の茂市ら周囲の人々に助けられながら、晴太郎は一世一代の大勝負に出る。物語を読みながら、思わず胸が熱くなるのは、好きになった女性や周囲の人すべてを幸せにしたいと願う、晴太郎の生き方に胸を打たれます。 著者が考案したオリジナルの和菓子も魅力的。第5話に登場する子戴(こいただき)は、宮中の祝儀に使われたのが始まり。赤いもち米で作った餅を平たくしてくぼみをつくり、小豆餡を載せるものだが、藍千堂オリジナルはもっと涼やかだ。 和菓子屋「藍千堂」をめぐる物語の世界が広がり、奥行きをもたせて描かれています。 『あんこの本』の著者、姜尚美さんの解説も読みどころのひとつです。

侠飯5 嵐のペンション篇侠飯5 嵐のペンション篇

出版社

文藝春秋

発売日

2018年7月10日 発売

任侠×グルメの大人気シリーズ第5弾! 24歳のフリーター、湯原和斗は奥多摩のペンションでバイト中。 大学は出たものの、いまだ“自分探し”中のフリーター生活を送っている。 宿泊客の今宮葉月は、ペンション近くが重要な現場のひとつである 未解決の5億円強奪事件について調べているが、まわりは怪しい奴ばかり。 そこに現れたのは、頬に傷持つあの男。 男がふるまう絶品料理と目前に迫る時効。 はたして事件は解決できるのか? こんどは何が食えるのか? 今作も、柳刃節とうまい飯が冴えわたる! 読めば、食べたい! 作りたい! 大人気書き下ろしシリーズ最新作!! 【主な目次】 1 焼きかげんひとつでプロの味。塩だけで食す絶品ステーキ 2 目玉焼もトーストもひと手間で激旨。朝食のセオリー 3 猛暑と汗と筋肉痛が調味料。人生でいちばん旨いおにぎり 4 簡単調理で驚きの美味しさ。真夏の鶏づくし 5 舌がとろける極上美味。スクランブルエッグと牛すじカレー 6 スーパーの鰻が専門店の味に。冷酒が旨い、ふっくら蒲焼 7 角煮とエビで生ビールがぐいぐい進む、夏のスタミナレシピ 8 豊饒な味わいが心を癒す。嵐の夜に食す大自然の恵み

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