2018年発売
両親が相次いで亡くなり、クリスティアーヌはただひとり、スコットランドの小さな町で迫害を受けていた。伯父の計らいでイングランドの孤島の伯爵家に嫁ぐことになったが、そこでも彼女は、島民から悪意に満ちた目を向けられる。このつらい境遇もしかたのないことなのかもしれない。スコットランドとイングランドの血を半分ずつ受け継いだ身だから。両国の争いが終わった今なお、双方から目の敵にされてしまう。クリスティアーヌの居場所は、もはやどこにもなかった。島の領主で伯爵のアダムも、島民と同じく、私を花嫁と認めないだろう。悪漢から守ってくれた彼に、私は心を奪われてしまったというのに…。
想いはすれ違い、幸福は手からこぼれ落ちる。 わたしたちはもう終わりなの? 大富豪の夫メイソンとの子供に恵まれなかったスカーレットは、 養子縁組で迎えた赤ん坊まで心変わりをした実母に奪われ、 失意のどん底に突き落とされた。夫婦仲も徐々に険悪になり、 ついにメイソンは「別の男と幸せになってくれ」と言い捨て、 家を出ていってしまった。離婚も時間の問題だった。 そんなとき、死の床にある義弟から幼い一人娘の養育を託される。 弟を安心させたいというメイソンの願いを聞き、 スカーレットは彼と幼子を我が家へ迎え入れる決意をした。 二人の情熱は再び燃えあがり、彼女は幸福に酔いしれた── “メイソンを信じてもいいの?”という心の声に耳を塞いで。 巧みなストーリー展開と個性豊かなキャラクター描写で人気の作家、アンドレア・ローレンスが描く、夫婦の愛と再生の物語をお楽しみください。壊れかけた二人の絆を、1歳になったばかりのルナがどう結びつけていくのか……? ご注目ください。
名門の英国紳士が望むのは赤ん坊だけ。 わたしとの絆は求めていない。 「この子はあなたの子よ……」アリスは再会したチャールズに告げた。 ベビーバギーにいる黒髪で青い瞳の赤ん坊は彼にそっくりだ。 チャールズは英国の上流階級出身で、世界中の女性が憧れる有名な男性。 去年アリスは仕事の会議でアメリカを訪れていたチャールズと出会い、 “きみと二人きりになりたい”と言ってくれた彼に純潔を捧げたが、 ほどなく妊娠に気づき、自分の愚かさを痛感したのだった。 出産後、アリスは心に決めるーーこの子はわたしが独りで育てる、と。 それでも、チャールズに何も知らせないのは不公平だと思い、 今アメリカを再訪している彼に連絡を取って真実を明かしたのだ。 彼がこの地に滞在して赤ん坊を自分のものにしようとするとは予期もせず。 期待の新作家ミシェル・メイジャーがディザイアから、ついに日本デビュー! 2017年にRITA賞を受賞した筆才を、胸が切なくなる再会物語でお確かめください。本作は名門フォーチュン家の華麗な恋模様を描く〈富豪一族〉シリーズとも繋がりがあります。
リセインは恋人のザックとともに、華やかなパーティに出席した。敏腕弁護士のザックは力強いオーラを放つ大富豪で、彼と一緒にいるだけで身も心も満たされる。だからこそ、ザックを狙って近づいてくる女性は数知れず、その夜も黒髪の美女アレグラが、あからさまに誘いをかけていた。こんな場面に遭遇するたび、リセインは不安にさいなまれるのだった。わたしはザックの恋人。でも、彼は結婚については触れもしない…。半月後、彼の子を身ごもったと気づいて喜びに包まれたまさに同じ日、紙面に躍る衝撃の見出しに、リセインは目を疑ったーなんとザックが、アレグラと婚約してしまったのだ!
ヘレンはこの3年半、親友デリアが密かに産んだ赤ん坊の面倒を見ている。親友からの連絡が途絶えて1カ月、不安が頭をもたげ始めたとき、デリアの大富豪の兄ー巨万の富を誇るギリシア人銀行家、レオン・アリスティデスが現れた。妹の訃報と遺言をたずさえて。そして、妹の遺児を二人で育てるためヘレンに結婚をもちかけてきた。ヘレンは事故で両親を失い、後遺症のせいで妊娠は望めない。レオンとの結婚に同意しなければ、たった一人の家族とも呼べる赤ん坊のニコラスを取り上げられてしまうのだ。やむなく承諾したヘレンはしかし、レオンの魅力に抗えず純潔を捧げたあと、彼の冷たい企みを知って…。
ロザリーは、ポルトガル沖の島ヴォース・ド・マールへやってきた。島の領主ドゥアルテ・アルド公爵の娘の家庭教師として、小宮殿と呼ばれる屋敷に住み込みで働くためだ。初めて会った公爵は見上げるほど背が高く威圧的で、聞けば、6年前に悲劇的な事故で妻を亡くしたという。ロザリーは、彼の謎めいた黒い瞳に見つめられるのが苦手だった。なぜか落ち着かない気分になり、つい生意気なことを言ってしまうのだ。馴染みのない感情をもてあまし、ロザリーはひとりピアノを弾いた。夕闇の中、公爵がじっと耳を傾けていることに気づいたとき、彼が言った。「誰か、愛する男を思って弾いていたのだろう?」
父親を亡くし、天涯孤独の身となった18歳のハンナを裕福な、 父の友人アレックスが引き取るというが、村人はいい顔をしない。 というのも、昔破れた恋を引きずり、彼が未だ独身だからだ。 ハンナはアレックスに仄かな憧れを抱いていたのだけれど……。 ある夜、村の男がハンナを車に乗せ、強引に体を奪おうとする 忌まわしい事件が起こる。なんとか逃れはしたものの、 それがアレックスの逆鱗にふれた。怯えるハンナに彼は、 「君に必要なのは父親じゃない、夫だ」と言い、口づけたのだ。 あなたの心はほかにあるのに? ハンナの胸は締めつけられる。
セリーナに従姉は、娘は夫の子ではないと告白して死んだ。 従姉の別居中の夫は、怜悧な美貌の実業家カルロ・ヴァレッティ。 カルロの悪い噂ばかりを吹き込まれていたセリーナは 信用できず、迎えに来た彼に娘を返さないと宣言するのだった。 だが言葉巧みに誘惑され、抗いがたい魅力に引き込まれ……。 セリーナはやがて、カルロに抱かれてしまう。甘い感傷とともに。 しかし、目覚めた翌朝、カルロは冷然と言い放ったのだ。 「僕の娘はどこにいる?」とーー 自分を誘惑した理由を知って、セリーナは瞬時に青ざめた。
うら若きソフィーは、清掃や内職をしながら身を粉にして働き、亡き姉が遺した幼い娘を育てていた。ある日、姉の亡夫の兄、アントニオ・ロチャ侯爵が訪ねてくる。姉の遺児ー自分の姪の存在を知り、一族に迎えたいというのだ。帝王のように傲慢な侯爵とは、姉の結婚式で出会ったきりだ。引け目を感じる16歳のソフィーを一方的に誘惑したのに、ふしだらな女と罵って、突然ごみのように捨てた。それなのにいま、苦々しげな顔で、彼女に結婚を申し出たのだ。ただし夫の浮気に口出ししないという、屈辱的な条件で。
シュザンヌが16歳のとき、大富豪だった父が亡くなった。父は再婚した若き後妻に骨抜きにされ、財産も底をついていた。それから3年、いまやつましく暮らすシュザンヌは、次なる獲物を探す継母に連れられ、高級ホテルに宿をとることに。そこで待ち受けていたのは、麗しのイタリア伯爵チェーザレ。シュザンヌはときめくが、しょせん叶わぬ恋だ。ところが、部屋に戻ると伯爵の姿が。さしものシュザンヌも混乱するが、さらに継母が、この娘には男を連れ込む悪い癖があると伯爵に吹き込みー当然、彼は蔑みの目でシュザンヌを見た。
オナーはその日、見上げるほど豪奢なマローン家の門をくぐった。 かつて誘拐されたマローン財閥の令嬢と判明し、 26年ぶりに帰ってきたのだ。代理人トレースとともに。 だが、オナーを高慢な親族たちが歓迎するわけもなく、 あまつさえ財産目当ての偽物と拒絶した。 冷え冷えとした屋敷のなかで、味方はトレースだけだったが、 彼の出張中、オナーは暗闇のエレベーターに閉じ込められる。 闇を引き裂き、「このあま」と吐き捨てるような声が響きーー そして落下してゆくなか、思い浮かぶのはトレースの黒い瞳……。
里親の理不尽な暴力に耐えられず、家を飛び出した孤児のジョー。 そんな彼女はある日、水辺で、美貌の男性パトリックと出逢う。 生まれて初めて優しくされて、ジョーは心惹かれるが、 彼女には知られたくない秘密があり、逃げてしまうのだった。 ジョーはこの近くの古城で雇われていた。だが主人が女嫌いで 少年のふりをしているのだ。幸い、目の悪い家政婦がいるだけで、 主人が戻ることはまずないが、女と知れたら首になってしまう。 ところが、城に帰ると、城主バーンズが帰還していた。 しかもそれは、さきほど水辺で会ったパトリックだった。
二つ目の物語を求めるあなたへ。そんなキャッチコピーに乗せられ、フルダイブ型のVRMMORPG、『セカンド・ストーリー・オンライン』の世界へ飛び込んだ主人公。「魔女になりたい」という夢を叶えるため、「クロエ」として魔女ロールプレイをスタート!のはずが…言葉が全っ然っ通じない!!右も左もわからないけれど、理想の魔女に近づくため、とりあえず、草、食べます!ゴリ押しで、闘います!力尽くで魔女の必須アイテム「使い魔」だって手に入れます!さあ、クロエのゆるゆる魔女ライフの幕開けです!Gzブレインゲーム小説コンテスト銀賞。
VRMMO「エリュシアオンライン」をプレイしていた九条悠里は、念願の「賢者」に転職した。そして『これから真のエリュシアに行きますがよろしいですか?』という問いに頷くと、なんとゲームの世界に迷い込んでしまう! しかも何故か手足が小さくなっていて……。「なんで私、ちびっこになっちゃってるのおおおおおお」その後、イケメン騎士をレベル100の回復スキルで助けたり、美人さんに防御魔法を付与したりと"魔法を極めし者"として生きようと決意するのだが、突如魔の氾濫が発生してーー!? ちびっこ最強賢者が辿るまったり奮闘ファンタジー、開幕!
帝国という国家の砂はいずれ尽きる。 遺された時間は、あまりにも少ない。 砂時計の砂が尽きるまでに、人はそれぞれの決断を迫られる。 ある者は、そんなはずがないと運命に目を瞑る。 ある者は、破局を拒絶する道を選ぶ。運命だとしても、大人しく滅ぶ道理があろうか。 活路を求めて彼らはあがく。 そして、ターニャもまた『愛国者』という仮面の裏で誓う。 己は、絶対に沈む船から逃げ出す、と。 「……転職だ。転職活動しないと」 しかして、社会的動物に逃げ道は乏しい。 帝国軍とは必要の奴隷なのだ。 彼らは、手段をえらばない。
悪名高き『赤の魔術師』レジーナは、バルベリーニ王国から依頼された仕事の報酬として「王太子の下僕化」をふっかけたものの、国の窮状を救うためと王太子ロレンツォにあっさり受け入れられてしまい、思わず動揺してしまう。レジーナは好色な女王様風魔女を演じているが、その実態は初心で色事未経験の残念系。唯一の経験は子どものころ『泣かなくなる秘密のおまじない』と称して、泣き虫の幼馴染にしたキスだけ。妙に楽しそうに「下僕の犬」としてレジーナに付きまとう王太子。そのうえ護衛騎士は幼馴染のルチアーノ!七年ぶりに再会した「泣き虫ルー」は、すっかり大人に、そして意地悪くなっていて…。
市長バロウズの策略にはめられて両手足を失い、悪魔カロンとともに復讐の闘いを続ける少女ノエル。カロンを連れ去られてしまったノエルは、「正義の魔人」を名乗る警官オスカーに助言され、彼の弟でありかつて敵対していた「爆熱の魔人」フーゴに助けを求める。刑務所から脱獄したフーゴや彼の仲間たちと手を組みカロンを奪還したノエルは、勢いに乗ってさらに新たな作戦実行を決意する。バロウズの資金源であるカジノ「ミスティ」を潰して打撃を与えるのだ。敵の懐ともいえるカジノに正装して忍び込んだノエルたちは、大きな勝負を打つために着実に資金を貯めていく。しかし、ジーノ管理官の策略によりノエルはフーゴたちから分断されてしまう。立ちはだかるジーノに苦戦するフーゴはオスカーの手助けを得て形勢逆転を図る。一方、劣勢となったノエルの前には支配人コフィンが現れ勝負を挑んでくる。一発逆転を狙うノエルたちの一世一代のギャンブルの結果は!?
アラサーOLが異世界に転生!侯爵家の銀髪幼女(5歳)に!?魔法が使えるファンタジー世界に、オカルト大好きの「中身」は大興奮!ご近所のイケメン兄弟ヴィルとオルリスにも再会したけど、よく知ってる「乙女ゲー」の設定にそっくりで?でも、恋愛フラグそっちのけ、アリスはあこがれの魔術学園で魔術鍛錬の道を爆進!ずば抜けた魔力でロリババアな学園長にも目をつけられてしまう。ライバルお嬢様ガブリエラの攻撃をかわし、側近のヨハンやマチルダたちと作った仲良しチームにケモっ子のイヴァンたちも加入、もふもふに癒やされて、愛しい寮生活を満喫していたのも束の間ー。ガブリエラのチームと試験で得点勝負するはめに!勝敗の行方は!?前途多難な予感しかない!?異世界魔術学園生活、開幕!
死んでいった仲間のため、勇者アデルはひたすら魔族たちを倒し続けてきた。そして、ようやく魔王を追い詰めたアデルが放った言葉、それはーー「俺、勇者をやめるわ」。命を奪うことに疲れ果てた元勇者のセカンドライフが、いま幕を開ける!! 引退した勇者と魔王が繰り広げる、摩訶不思議で、最高にスローな、ご隠居ものがたり!?