2019年10月28日発売
世界を救う宿命を背負った勇者ーと同じ村に生まれた普通の青年・ユキナ。彼はひょんなことから、しゃべる槍・グラムを手にする。それは勇者の聖剣に匹敵する能力を秘めた秘器だったー。しかし、ユキナ自身、勇者には興味なし。絶世の美女を抱くという不純な動機だけで突き進む!第7回ネット小説大賞受賞作!「小説家になろう」発。
転生者の一人・小早川繁平は、毛利元就の謀略により当主の座を追われ、悲惨な隠居生活を送っていたが、転生者たちの助けを借りながら、ついに領地からの脱出を図る。しかし、義弟である現当主の智将・小早川隆景の猛追により、次第に追い詰められていきー。ますます目が離せない大人気戦国ファンタジー第四巻!
グレイフナー王国を訪れたクリフの“天視瞑想”のおかげで、エリィ・ゴールデンはついに小橋川と対話することに成功した。そして「魔闘会」最終日、最後の戦いに挑むエリィの前に、セラー神国の枢機卿ゼノ・セラーが現われる。セラーは会場を大混乱に陥れた挙げ句、手負いのクリフをさらって神国へ戻ってしまう。エリィはクリフを取り戻すため、複合魔法を授けられたアリアナとともにセラー神国へ向かう。「小説家になろう」発、新感覚異世界ライフストーリー、待望の第8弾。第4回「ネット小説大賞」受賞作!
高校三年生の怜治は、文化祭の演劇部発表会当日に、体育館で隣の席に座った同じ高校のOBであり人気女優の進藤麻衣子と知り合った。その夜、さっそく麻衣子から「相談がある」と呼び出され、衝撃的な言葉を聞かされることになる。驚く怜治に「かわいい」と妖しい視線を送ってくる麻衣子の前に動くこともできず、そのまま…。超人気作家による青春官能エンタメ!
武士を捨て料理人となった磯貝徳右衛門は、神田横山町の旅籠付き小料理のどか屋の主。時吉と名を替え、おちよとの間にできた息子千吉は十五歳になった。祖父長吉の許で修業をしていた千吉に、縁あって“花板”の仕事が舞いこんだ。品川宿で田楽と蒲焼きの店を地攻めにあって潰された紅葉屋が、上野黒門町で再興できたのだ。跡取りが十歳のため、つなぎの花板の役が来たのだ。
八代将軍・吉宗が設置した目安箱に前代未聞の建白書が入っていた。幕府の農政に関するもので、見方によれば吉宗公を批判するものともとれ、幕閣は即刻処罰を訴えるが、上様から目付方に諮問があった。十人の目付も侃々諤々、意見の一致を見ず、居並ぶ老中・若年寄を前に十人それぞれが意見を述べることに…。己が信ずるところを語る、目付の真骨頂がここに。
「世のため人のために働け」の家訓を命に、小普請組の若旗本・高山和馬は金でも何でも可哀想な人たちに分け与えるため、自身は貧しさにあえいでいた。ところが、ひょんなことから、見ず知らずの「ご隠居」を屋敷に連れ帰るが、料理や大工仕事はいうに及ばず、体術剣術、医学、何にでも長けていた。和馬はこの老人と暮らすうち、いつしか幸せの伝達師に!「ご隠居」は何者?
仕事中に右腕骨折をし、自宅療養中の健二。妻とは二年前に離婚している。右手が使えないので日常生活ができないことに辟易した彼は家政婦に来てもらうことにした。写真と履歴もチェックできるHPを開くと、そこにはかつて一度だけ不倫をした相手である女性の顔が!興味と期待で彼女に来てもらうことにしたが…。人気作家による書下し官能エンタメ!
【概要】 この本はあなたの本棚のために特別に作られました──。 西崎憲がプロデュースする短文集シリーズ〈kaze no tanbun〉第一弾。現代最高の文章家17人が「特別ではない一日」をテーマに、小説でもエッセイでも詩でもない「短文」を寄せました。作品同士が響き合い、まるで一篇の長編作品のようにも読めるかつてない本です。 【kaze no tanbunとは】 「自分の生涯においてこれを作ったと自慢できる本を作りたい」。日本翻訳大賞の発起人であり、電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」主宰、そして文芸ムック『たべるのがおそい』編集長をつとめた西崎憲の発案からスタートした、全篇新作の「短文」アンソロジーシリーズ。「短文」とは「小説でもエッセイでも詩でもない、ただ短い文。しかし広い文」(西崎氏)。全3冊を予定。シリーズ通してブックデザインは奥定泰之。 山尾悠子 「短文性について1」 岸本佐知子「年金生活」 柴崎友香 「日壇公園」 勝山海百合「リモナイア」 日和聡子 「お迎え」 我妻俊樹 「モーニング・モーニング・セット」 円城塔 「for Smullyan」 皆川博子 「昨日の肉は今日の豆」 上田岳弘 「修羅と」 谷崎由依 「北京の夏の離宮の春」 水原涼 「Yさんのこと」 山尾悠子 「短文性について2」 円城塔 「店開き」 小山田浩子「カメ」 滝口悠生 「半ドンでパン」 高山羽根子「日々と旅」 岡屋出海 「午前中の鯱」 藤野可織 「誕生」 西崎憲 「オリアリー夫人」
41歳の会社員・吉川優作は、地方支社に一年間の転勤を命じられ、妻は来てくれず単身赴任に。憂鬱な気分で転勤先のマンションに引っ越すと、前の入居者の荷物が残っていた。荷物を取りに来たのは新山美波という名の23歳の元キャバ嬢。店と喧嘩した彼女は、ここから追い出され、住むところもお金もないという。さらには「おじさんの愛人にしてくれない?」と言い出し、断る優作だったが、結局一晩だけ泊めることに。そして夜になると、本当に美波が迫ってきて…!?枯れた中年男に突然訪れた、若くてかわいい愛人との快感の日々!夢の新生活エロス。
優等生で人気者・澄香が入水自殺!?衝撃の噂が週明けクラスに広まった。昏睡状態の彼女の秘密を握るのは5名の同級生。空気を読んで立ち回る佳織、注目を浴びようともがく小森、派手な化粧で武装する知里、正直でマイペースな高田。優しいと有名な澄香の恋人・友。澄香の事故は自殺だったのか。各々が知る澄香の本性と、次々に明かされていく彼らの本音に胸が掴まれて…。青春の眩さと痛みをリアルに描き出す。
ひっそりと佇む茶房『春夏冬』。アルバイトの稲成小太郎は、ひょんなことから謎の常連客・安倍保明が営む“探し屋”という妖しい仕事を手伝わされることに。しかし、角が生えていたり、顔を失くしていたり、依頼主も探し物も普通じゃなくて!?なにより普通じゃない、傍若無人でひねくれ者の安倍に振り回される小太郎だったが、ある日、安倍に秘密を知られてしまい…。「君はウソツキだな」-相容れない凸凹コンビが繰り広げる探し物ミステリー、捜査開始!
同じ団地に住む、果歩、苑子、晴海の三人は幼馴染。十三歳の時、苑子と晴海が付き合いだしたことに嫉妬した果歩は、苑子を傷つけてしまう。その直後、苑子は交通事故で突然この世を去り…。抱えきれない後悔を背負った果歩と晴海。高校生になったふたりは、前を向いて歩もうとするが、苑子があつめていた身の回りの「青」の品々が残像となって甦る。晴海に惹かれる心を止められない果歩。やがて、過去を乗り越えたふたりに訪れる、希望の光とは?
恋に奥手な25歳の桃子。叔父のすすめで5つ年上の久人と見合いをするが、その席で彼から「嫁として不足なければ誰でも良かった」とまさかの衝撃発言を受ける。しかし、無礼だけど正直な態度に、逆に魅力を感じた桃子は、彼との結婚を決意。大人で包容力がある久人との新婚生活は意外と順風満帆で、やがて桃子は彼に惹かれていくが、彼が結婚するに至ったある秘密が明らかになり…!?“お見合い結婚”で結ばれたふたりは、真の夫婦になれるのか…!?