2019年3月1日発売
「これは私のための物語だ」と、がつん!とくる女性続出!思春期、就職、結婚、出産…。何度も変容を求められてきた女性たちが封じこめてきたくらやみを解放してくれる物語。
どの生徒にも慕われるスーパー教師の菅野。しかし、内心にはいつも虚しさが渦巻いていた。そんな彼の前にかつての同級生の幽霊、イシイカナコが現れる。「ねえ、イシイカナコの“人生やり直し事業”に参加しない?」-思わず飛びついた菅野は、17歳の自分が生きる時間軸へと飛ばされた。しかし、全くの他人として。そして同じクラスには生前の石井加奈子がおり、幽霊のカナコには何やら思惑があるようで…。ほろ苦くあたたかい「二度目の成長」物語。
私立北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります」という、同じ文言の遺書を認めて。垣内友弘にとって三人の死は疑いようもなく自殺ーのはずだった。白瀬美月の言葉を聞くまでは。「三人とも自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」最高のクラスで、何故『自殺』は起きたのか。『犯人』の目的は何なのか。伏線の狙撃手が贈る、慟哭の本格青春ミステリ。
都内でカウンセラーとして働く美谷千尋は、自殺願望のある高校生、今道奈央から“首絞めヒロの芝居小屋”という自殺サイトの存在を知らされる。そこに犯罪の匂いを感じた千尋は、サイトの管理人が8年前に故郷の山口県で知り合った「ヒロアキ」ではないかと疑いを抱く。千尋によって徐々に明らかにされていくヒロアキの恐ろしくも哀しい過去。ヒロアキはなぜ連続殺人犯になってしまったのか?千尋とヒロアキの間に流れる8年間の物語とはー?
キャリアの綾部早苗が黒川署長に就任してから2年。ノンキャリアの反発はピークに達していた。その最中、証拠品として押収した現金8500万が署内で盗まれ、さらに誤認逮捕が起きる。苛立つ綾部だが、宝くじで3億円が当たるという幸運が舞い込む。万能感を得た綾部は、警察組織の権力闘争を勝ち抜くため、盗犯係長でギャンブル依存症の根尾涼子を利用し、罠を仕掛けるが…。ドラマ「黒薔薇」シリーズの原作者が描く暗黒警察小説!
リーザ公女は、旅の護衛として雇った魔道士・正司のやることなすことに頭を抱えっぱなし。一方、真面目な姉と違って面白いことが大好きな妹のミラベル公女は正司にべったりついて回り、彼のお人好し行為を事あるごとにそそのかす。天然お人好しが世界を変える異世界変革ファンタジー、WEB版を大幅改稿&新作閑話9本収録!
自分はあと何年生きられる?仕事はこの先どうなっていく?家族の形はこのまま変わらず続けていける?進はぼんやりと天井を見上げ物思いに耽っていた。昭和、平成を必死に生き、支え合ったそれぞれの世代の“家族”と“人生”の物語。内村光良、初の書き下ろし長編小説。
初秋の塩原温泉、美貌の柳倭文子を巡り二人の男、三谷房夫と岡田道彦が毒薬を用いて決闘を行う。勝った三谷房夫は未亡人柳倭文子を手に入れ、一方で負けた岡田と思われる人物の水死体が半月後に発見される…その頃から倭文子の周囲には怪しい人物が現れるようになっていく。倭文子の六歳になる息子が何者かに誘拐され、身代金を要求する電話が入る。倭文子の恋人三谷は名探偵・明智小五郎に捜査を依頼。吸血鬼のごとき怪人の正体を、明智探偵は見破ることができるのか?
浅草歌劇全盛期に「レビューの女王」との名声を得ていた踊り子・水木蘭子。彼女は彫刻家・里見雲山の衣頼により大理石像のモデルとなり、その肉体美を再現した作品は、展示会を大いに賑わせた。その会場に、彫刻を撫でまわす謎の盲人が…彼との出会いから、蘭子の人生が狂い始める。「触覚芸術論」という持論を持つ「盲獣」と、美女蘭子の痴態の限りを尽くした日々とその末路はいかに?触覚だけの世界の愉楽とはどのようなものなのか、そして殺戮を繰り返す盲獣の目的とは?
1959年英国。フローレンスには夢があった。それはこの海辺の町に本屋を開くこと。しかし時代はまだ事業を始めようとする女性に優しくなく、住人や町の権力者からは反対の声が。それでも本への情熱を胸に、フローレンスはついに“オールド・ハウス書店”を開店させるー。人と本との、心揺さぶる物語。
“絹”撃破の喜びもつかの間、“炎”進軍の報せが“鋼”に走る。会戦の舞台は“あの”ガシナ砦。勇斗不在のなか、ラスムス率いる“角”軍が、“炎”の先陣を迎え撃つがー神算鬼謀の織田信長と、覚醒した勇斗のチート、果たしてどちらが上回るのか!?異世界の少年が覇道を征くファンタジー戦記、ユグドラシル史上最大の決戦が幕を開ける第17巻!!
六畳間の謎が明かされ、新学期がスタートする直前。暁の女神がナルファちゃんになるまでの僅かな期間で、孝太郎たちは世界の秘密に触れていた。そんな中でも、特に皆の興味が集まったのは“もしも”の世界。記憶を保持しないことを条件に並行世界を覗いてみることにした六畳間の面々は、「孝太郎と付き合えたら」というif世界をそれぞれ見てみることに…!?トップバッター・晴海の可愛さが炸裂する書き下ろしストーリーを加えて、「へらくれす編」第4弾が登場!
留年の危機に陥ったティチュと鴨女を連れ、補講代わりのレポートを完成させるべく大和へ帰国した晴栄。陰陽寮へ帰還したことで改めて自身の成長を実感するが、その変化は狐狼丸との“契約”に歪みを生じさせていた。そして、歪みをきっかけに己の在り様を問う狐狼丸に声がかかる。「久しぶりよなーいいや、はじめましてと言うべきかのぅ?」彼女こそは“邪悪の樹”序列第七位、『色欲』を司る妖婦・九曜。“白面金毛九尾の狐”として知られる、最後の神獣だったー
世界を司る女神に見初められ聖騎士に選ばれながらも、とある理由から暗黒騎士を目指すため、故郷を離れた少年セイン。従者メリアと共に他国の学園に通うものの光魔法以外に適性が無く、閻魔法を使えないセインは暗黒魔改造制服を身に纏うただの変質者扱いされてしまう。同じく光の一族に生まれながらも火属性の魔法しか使えないためクラスで浮いていた少女アリシアに共感したセインは迷宮の奥に眠るという「聖剣」を探す冒険に協力する。しかし迷宮に待ちかまえていたのは想像を超える試練だった。