小説むすび | 2019年6月25日発売

2019年6月25日発売

私たち異者は私たち異者は

平凡なものが奇怪になる瞬間  職人的に精緻な筆致で、名匠が切り拓く新たな地平。蠱惑的な魔法に満ちた7篇を収録した、最新の傑作短篇集。  翻訳者の柴田元幸氏は、「ミルハウザーといえば『驚異』がトレードマークとなってきたが、この短篇集では(中略)驚異性はむしろ抑制され、ごく平凡な日常生活に小さな異物を(あるいは異者を)挿入することで、日常自体に蠱惑的な魔法を息づかせ、と同時に日常自体の奇怪さを浮かび上がらせている」と、本書の魅力を指摘する。  通りすがりの男がいきなり平手打ちを食わせてくる事件が続発する町の動揺を描く「平手打ち」。放課後も週末もいつも一緒にいる仲の彼女が決して話したがらず、だからこそ僕は気になって仕方ない「白い手袋」。いつのまにか町に現われ、急速に拡大していく大型店舗の侵食ぶりを描く「The Next Thing」。ある日目覚めると、ベッドに横たわり動かぬ自分を見下ろしていた私は、事態を呑み込めないままさまよいだす。やがて出会ったある女性との奇妙な交流とその行方を描く表題作など、どの作品も筆が冴えわたっている。  本書は、優れた短篇集に授与される《The Story Prize》を受賞している。

追放者食堂へようこそ! 1 〜最強パーティーを追放された料理人(Lv.99)は、田舎で念願の冒険者食堂を開きます!〜追放者食堂へようこそ! 1 〜最強パーティーを追放された料理人(Lv.99)は、田舎で念願の冒険者食堂を開きます!〜

仲間に裏切られ、最強パーティー『銀翼の大隊』を追放されたデニス。今のままでは自身の料理スキル(Lv.99)を存分に発揮できないと感じていたデニスは、これ幸いと王都を離れ、念願だった自分の食堂を開くために遠くの街へ。道中、家を追放され貴族から奴隷になった少女・アトリエと出会い、一緒に食堂を開くことになるのだがー。やってくる客はと言えば、理不尽な理由でパーティーを追放された女剣士や、調子に乗りがちな魔法使い、安月給でこき使われる賢者の少女など“訳あり”な連中ばかり。彼女らが持ち込むトラブルの数々を、デニスは鍛え上げた料理スキルと愛刀の肉切り包丁で解決していく!するとその手腕が瞬く間に街中へ広まり、食堂は大繁盛!だがその裏では、デニスに一蹴された奴らが復讐を目論んでおり…?追放された最強の料理人による人情食堂、いよいよ開店!!

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