2019年7月発売
自分を捨てて他人になりかわり、逃亡を続ける少女。過去をさかのぼると、次々と見えてくる嘘。親友、恋人、家族…18歳の孤独な少女が本当に欲しかったもの、それはー世界25カ国で翻訳!NYタイムズ・ベストセラー。新時代のサイコ・スリラー日本上陸。
アランの101歳の誕生日パーティ祝いに、親友ユーリウスが熱気球を用意した。乗り込んだはいいが、あることをやらかして、ふたりは一路インド洋上空へ。大海原を漂流するふたりを助けたのはなんと北朝鮮の船だった。またたく間にブリーフケースいっぱいの密輸ウランをめぐる地球規模のトップシークレットに巻き込まれ、怒濤の冒険が始まった!トランプにメルケル、プーチン、金正恩、世界のリーダーが続々登場。紙ナプキンに書かれた機密文書、ナチとの遭遇、大量の違法アスパラガス…。ドタバタ歴史改変小説『窓から逃げた100歳老人』続編、笑撃の再上陸!
勇者パーティーをクビにされたビーストテイマーのレインは、 最強種・猫霊族の少女カナデと出会い、新たな人生を歩み始めた。 同じく最強種である竜族のタニアや精霊族のソラとルナも仲間に加わり、さらに賑やかさをます一行。 そんな折、レインたちは、ホライズンの街を治める領主父子が騎士団と癒着し、住民たちを苦しめていることを知る。 悪事の証拠を手に入れるため、領主の館へと潜入したレインたちだったがーーそこには新たな最強種との出会いが待っていた! 一方、レインへの復讐に燃える勇者アリオスは、禁断の力に手を染めて……!? 「どう、して……優しく、してくれるの?」 「言っただろう。味方だ、って」 大切な仲間と出会い成長していく冒険ファンタジー、風雲急を告げる第2幕!
強くなりすぎた魔導士は、人生に飽き千年後の時代に転生する。しかし、少年クルトとして転生した彼が目にしたのは、魔法文明が衰退した世界と、千年前よりはるかに弱い魔法使いたちであった。そしてクルトが持つ黄金色の魔力は、現世では欠陥魔力と呼ばれ、下に見られているらしい。この時代の魔法衰退の謎に迫るべく、王都の魔法学園に入学したクルトは、破格の才能を示し、二周目の人生でも無双してゆくー!?最強魔導士の転生無双ファンタジー、書き下ろしエピソードを加えて、待望の書籍化!
かつて地球と呼ばれる世界で実験中の事故により亡くなった三十代半ばの男性の研究者は、異世界で孤児の少女レンとして二度目の生を受けた。過酷な異世界でひとり、前世の知識と魔法の才能を頼りに生き延びてきた彼女も11歳。ようやく生計が安定して、新たな料理や食材を求めて王都へと旅立つことに同行するのはフェンリルの母子に、宿屋の食堂で働いていたリリーとその同僚のアリサ。実は二人は王都に実家がある冒険者なのだとか。ともあれ、餌付け済みの美少女二人との旅にレンの心は浮き立つのであった。
ふとした事がきっかけで三百年前と現代を自由に行き来できる能力を身につけた俺は、これを利用して金儲けを実践、そこそこ財産を蓄える事に成功した。ある日、過去の世界で河原に集められ、泣いている五人の少女たちを見かけた。彼女らを率いている男に事情を尋ねると、全員これから「身売り」される女の子だと言うではないか。俺は思わず叫んだ。「この娘たち、俺がまとめて面倒見ますっ!」第2回『MAGNET!』小説コンテスト優秀賞。
1919年、英国統治下のカルカッタ。スコットランド・ヤードの敏腕警部ウィンダムは、第一次大戦従軍を経て妻を失い、倦み疲れてインド帝国警察に赴任した。右も左もわからぬ土地で頼みの網は、理想に燃える若く優秀なインド人の新米部長刑事バネルジー。二人は英国人政府高官が何者かに惨殺された事件を捜査する。背後には暴動寸前の現地の憤懣と暗躍する諜報機関の影が…東洋の星と謳われた交易都市を舞台に、複雑な政情を孕む奥深い謎と立場を超えた友情が展開する、英国推理作家協会賞受賞の傑作歴史ミステリ。
ローランドレ偵察隊のうち、クリフトン・キャラモンとレオ・デュルクのペアは、クモ生物のガルウォ種族とコンタクトしたさい、重要な情報を手に入れていた。“ヒールンクスのプラネタリウム”というキイワードだ。それがなんであれ、そこに行けばローランドレについてなにかわかるはず。そう考えたキャラモンとデュルクは、ガルウォの指揮官アルネマル・レンクスとその部下とともに、プラネタリウムをめざして出発した!
いまあなたの手にあるのは、単なる本ではない、それは革命だー奇才ハーラン・エリスンが、英米SF界の変革を試みた、原書で全23万9000語におよぶ書き下ろしアンソロジー。本書はヒューゴー&ネビュラ両賞受賞のライバー「骨のダイスを転がそう」をはじめ、ロドマン、ディック、ニーヴン、ヘンズリー、アンダースン、バンチ、クロス、エムシュウィラー、ナイトによる計10人11篇を収録した3分冊の第2巻。
島原産の黒糖を燃料にしたキャンディロケットの打ち上げに成功した駆たちは、もっと遠く、宇宙のかなたまで届くロケットを打ち上げたいと思うようになる。そんな駆たちの思惑は島に波乱を呼びながらも、里親や日本宇宙機関職員など、頑なだった周りの大人たちの心を動かしていき…。はたして、島のみんなの想いを乗せたロケットは飛び立つのか?絆と情熱に満ちた青春宇宙小説、いよいよリフトオフ!
テキサス州ダラス市警麻薬捜査課のタフな赤毛の刑事ベティ。彼女が追うメキシコ系麻薬カルテルの重要参考人が殺された。口封じなのか、カルテル同士の抗争なのか。捜査線上に浮かぶのは、元警察官のゴロツキやアジア系ギャング。さらには南軍に心酔する武装集団まで現れた。増える犠牲者、混乱する捜査…やがて彼女が直面する国境地帯の犯罪の真相とは?過去と現在の傷を乗り越えてゆくベティの闘いを描いた犯罪小説。
物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。数十年後。ナノテク素材の研究者・汪森(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体“科学フロンティア”への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象“ゴースト・カウントダウン”が襲う。そして汪森が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?本書に始まる“三体”三部作は、本国版が合計2100万部、英訳版が100万部以上の売上を記録。翻訳書として、またアジア圏の作品として初のヒューゴー賞長篇部門に輝いた、現代中国最大のヒット作。
『ニューサウスウェールズ中西部の消えゆく町々』という本を執筆中の「ぼく」。取材のためにとある町を訪れ、スーパーマーケットで商品陳列係をしながら住人に話を聞いていく。寂れたバーで淡々と働くウェイトレスや乗客のいない循環バスの運転手、誰も聴かないコミュニティラジオで送り主不明の音楽テープを流し続けるDJらと交流するうち、いつの間にか「ぼく」は町の閉塞感になじみ、本の執筆をやめようとしていた。そんなある日、突如として地面に大穴が空き、町は文字通り消滅し始める…カフカ、カルヴィーノ、安部公房の系譜を継ぐ、滑稽で不気味な黙示録。
母親と呼ばれることを厭うエキセントリックな少女小説家の母・織子と、父親の違う三人の娘。全く性格の違う4人に共通するのは「母親のようにはなりたくない」ということ。自分の中の「少女」と大人の狭間で葛藤する女性達を瑞々しく描き出した傑作長編。
不運に愛される美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘のユーリ、“歩く全国平均値”ことミサキの、超凸凹女子高生トリオが、毎度厄介な事件に巻き込まれ、おだやかな町・葉崎をかき乱す!学園内外で起こる物騒な事件と、三人娘の奇妙な友情が詰まった青春ミステリ。書下ろし掌編「潮風にさよなら」を特別収録した新装版!