2019年7月2日発売
勇者パーティーをクビにされたビーストテイマーのレインは、 最強種・猫霊族の少女カナデと出会い、新たな人生を歩み始めた。 同じく最強種である竜族のタニアや精霊族のソラとルナも仲間に加わり、さらに賑やかさをます一行。 そんな折、レインたちは、ホライズンの街を治める領主父子が騎士団と癒着し、住民たちを苦しめていることを知る。 悪事の証拠を手に入れるため、領主の館へと潜入したレインたちだったがーーそこには新たな最強種との出会いが待っていた! 一方、レインへの復讐に燃える勇者アリオスは、禁断の力に手を染めて……!? 「どう、して……優しく、してくれるの?」 「言っただろう。味方だ、って」 大切な仲間と出会い成長していく冒険ファンタジー、風雲急を告げる第2幕!
強くなりすぎた魔導士は、人生に飽き千年後の時代に転生する。 しかし、少年クルトとして転生した彼が目にしたのは、 魔法文明が衰退した世界と、千年前よりはるかに弱い魔法使いたちであった。 そしてクルトが持つ黄金色の魔力は、 現世では欠陥魔力と呼ばれ、下に見られているらしい。 この時代の魔法衰退の謎に迫るべく、 王都の魔法学園に入学したクルトは、 破格の才能を示し、二周目の人生でも無双してゆくーー!? 最強魔導士の転生無双ファンタジー、 書き下ろしエピソードを加えて、待望の書籍化!
かつて地球と呼ばれる世界で実験中の事故で亡くなった三十代半ばの男性の研究者は、異世界で孤児の少女レンとして二度目の生を受けた。過酷な異世界でひとり、前世の知識と魔法の才能を頼りに生き延びてきた彼女も11歳。オーガロード退治やら何やらですっかり 生計が安定して、次なる目標は前世の食の再現。新たな料理や食材を求めて王都へと旅立つことに。同行するのはノルンとベルのフェンリル母子に、宿屋の食堂で働いていたリリーとその同僚のアリサ。実は二人は王都に実家がある冒険者なのだとか。ともあれ、餌付 け済みの美少女二人との旅に元おっさんのレンの心は浮き立つのであった。 異世界で生きる等身大の主人公像を描く、「小説家になろう」1800万PV突破のハイファンタジー佳編第2巻!
ドイツ推理作家協会賞受賞『謝罪代行社』の鬼才が贈る衝撃の罠 冬。ベルリン。闇に消えた子どもたち。ただ一人生還した少女… 「時制」と「人称」の迷宮の果てに待ち受ける驚天動地の真相とは! このラスト、予測不能。 雪の夜、ベルリン。13歳のルチアとその弟 が何者かに誘拐された。2週間後保護され た彼女はそれから6年間、謎の沈黙を守り つづけることになるーー。一方、教師のミ カはパブで4人の男たちと接触を持ち、仲 間として加わることに成功する。それはず っと温めてきた計画の第一歩ーーミカを衝 き動かすのは、父親としての妄執にも似た 狂おしい想いだけだった。予想を超える展 開の果てに待ち受ける驚愕の真相とは? 黒々とした衝撃が胸を貫き、腹を震わせる 傑作ミステリー登場!(解説・酒井貞道) Zoran Drvenkar ゾラン・ドヴェンカー 1967年、クロアチアに生まれる。3歳でドイツのベルリンに移住。1989年に作家デビュー。詩集や児童書など多彩なジャンルを手がけながら、2009年に発表したミステリー『謝罪代行社』でドイツ推理作家協会賞(グラウザー賞)を受賞。日本でも本作は複雑な構成と叙述的仕掛けの面白さで大きな評判を得た。その他のミステリー作品に『Du bist zu schnell』『Du』がある。
「内向の世代」を代表する小説家・後藤明生の代表作にして「日本現代文学の傑作」とも評される小説『挾み撃ち』。しかし、「面白い!」と魅了される人々の一方で、「まったく理解できない!」と困惑する読者も少なくない。小説『挾み撃ち』の面白さの根源は何か?--。本書では、本作とともに、蓮實重彦、平岡篤頼、奥泉光&いとうせいこう、多岐祐介といった文芸評論の重鎮が、それぞれの視点で『挾み撃ち』を解説。解説だけで約80ページも! 多様な角度からの読解で、この「日本現代文学の傑作」の魅力に迫る。 ●挟み撃ち ●解説 【1】多岐祐介:方法の解説 【2】奥泉光・いとうせいこう:文芸漫談『挟み撃ち』を読む 【3】平岡篤頼:行き場のない土着 【4】蓮實重彦:『挟み撃ち』または模倣の創意