2019年7月23日発売
その嘶きは、不吉な予告ー関東近県で乗馬クラブオーナーの死が相次ぐ。いずれも死因に不審な点は見られないものの、SRO室長・山根新九郎は奇妙な符合を見出す。人間の死と同時に、必ず馬が一頭逝っているのだ。独自捜査を始めたSROの面々は、やがて北海道のある牧場にたどり着く…。そして、最凶キラー・近藤房子の調教ゲームも新たな段階に。
十津川警部の部下・三田村刑事は、恋人と南紀へ旅行中に偶然、殺人事件に遭遇する。殺された男の旅行仲間二人を容疑者として捜索を続ける十津川たちを、嘲笑うかのように、新たな連続殺人が発生する。巧妙に捜査の網をくぐり抜ける犯人に、果たして十津川たちの追及の手は届くのか!?
北陸の平定を任された柴田勝家は、手取川における上杉謙信との合戦中、ついに羽柴秀吉と袂を分かつ。織田家中で、ともに長く信長を支えてきた林秀貞や佐久間信盛の失脚に伴い、はからずも筆頭家老へと上り詰める勝家。そして、本能寺にて信長死すー。天運に導かれ、時に裏切られし軍団長たちの出世争い、感涙の大団円!
「私はあなたが好きです」 日本語の例文みたいな告白だった。彼に告白する言葉は、もっと別のものにするつもりだった。 十二年に一度の秘祭「潮祭」が開かれる夏。高校生の深冬は片想い相手の優弥とともに、彼の故郷・潮見島へ向かう。普通の大学生だと思っていた優弥は、皆から慕われる祭司という深冬の知らない顔を持っていた。そして島には、絶対にかなわない恋敵がいた。子供と大人、自由と伝統、恋と友情。見えない呪縛に囚われる少女がとった、すべてをぶち壊す選択とは? この夏、最も心を揺さぶる青春小説。 『潮風エスケープ』を改題。
九十を過ぎ、穏やかな余生を送っていた山鹿俊作。共に太平洋戦争を戦い抜いた仲間・青柳の突然の訪問が、彼の生活を大きく変える。志なかばにして、無念にも戦場に散った友の遺言を果たすため、山鹿は安寧な日々と訣別し、修羅の巷へ向かうのだった!
奇術師探偵マーリニ・シリーズ代表作が蘇る! 「“首のない女”がほしいの」とマーリニの店に奇術装置を求めに来た謎の女。サーカスの団長の不可解な死とめくるめく奇術世界を舞台に繰り広げられる大仕掛けはファンならずとも必読の本格ミステリ!