2019年9月17日発売
恋に破れ故郷を捨てる若者、不意に己の過去を突きつけられた男、信念を貫き職を辞した男、記憶をなくし自ら素性を探る男、けして冒険せず堅実に生きようとする青年ー。人は誰かと出会い、その想いに触れ、新たな境地へと誘われる。そこには、普段とは少しだけ違って見える景色が…。まだ見ぬ場所へと続く“道”に踏み出そうとする五人の男たちの物語。
ハッカーとして“裏”の仕事を手掛ける太一は、依頼を受け、製薬会社に侵入してデータを盗む。依頼主である待野は、太一のような人間を束ねる組織を率いていたが、データを渡したあと、不審な死を遂げる。真相を探る太一に忍び寄る影。太一はその影と闘いながら、“もうひとつの影”と闘っていたー。
国の一大プロジェクト『王子の恋を応援し隊』その任務は、王子とヒロインの恋を物語顔負けのラブロマンスに演出し、成就させること。そのための立役者「悪役令嬢役」として選ばれたのは、国一番の令嬢(だけど、ポンコツ気味)のメリアローズ。彼女は、メガネを取ると魅力が溢れだす「王子の取り巻き役」や令嬢に大人気な「当て馬役」といった仲間達と、ヒロインをいじめる?毎日を過ごすことにー。王子の婚約者(仮)にもなり、悪役令嬢として大活躍!しているはずなのだが、王子とヒロインの恋が進展している様子はなくて…?一体、どういうことなのよ〜!?
1963年11月、ニューオーリンズ。暗黒街で生きる男ギドリーは、ケネディ大統領暗殺の報に嫌な予感を覚える。数日前に依頼された仕事はこの暗殺絡みに違いない。ならば次に死ぬのは自分だ、と。仇敵を頼って西へ向かう道中、夫から逃れてきた訳ありの母娘と出会ったギドリーは家族連れを装いともに旅するようになる。だが組織が放った殺し屋はすぐそこに迫っていたーMWA賞受賞作家が放つ、傑作犯罪小説!ハメット賞受賞作。
記憶を吸い取る“ポラロイドカメラ”を手にした謎の男が現れる『スナップショット』、森林火災が迫る町で起きた不可解な銃撃事件を追う『こめられた銃弾』、スカイダイビング中に不思議な雲に迷い込んだ男の追憶『雲島』、奇妙な雨が降り、あらゆるものが命を奪われていく『棘の雨』の4篇収録。デビュー作にしてブラム・ストーカー賞に輝いたモダンホラーの奇才が放つ、怪奇幻想文学中篇集。