2019年9月17日発売
オスカーの呪いも解かれ、契約終了まであと三ヶ月。自分の心に迷うティナーシャの前に、新たな魔女の刺客が現れる。「呼ばれぬ魔女」レオノーラの狙いは、契約者であるオスカーの方でーー。
魔王が殺された後の世界。 そこには魔王さえも殺しうる修羅達が残った。 一目で相手の殺し方を見出す異世界の剣豪、音すら置き去りにする神速の槍兵、 伝説の武器を三本の腕で同時に扱う鳥竜の冒険者、一言で全てを実現する全能の詞術士、 不可知でありながら即死を司る天使の暗殺者…… ありとあらゆる種族、能力の頂点を極めた修羅達はさらなる強敵を、“本物の勇者”という栄光を求め、新たな闘争の火種を生み出す。 全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。“本物”を決める激闘が今、幕を開けるーー。
パートナーとなった巨乳美人の“先輩”と、とある惑星のテラフォーミングをする住良木・出見。 ハジケ気味に先輩と手取り足取りイチャつきつつ、北欧神話神の実在顕現であるゲーム部の雷同達や紫布(巨乳)達と理不尽したり、世界最古の神話パンガイア神話などに触れつつ共同作業と思いきや、炎竜に焼かれたりダンプに轢かれたりと死んでロールバックを繰り返す日々。更には女体化までありですか! 各世界の神々が住良木の不規則言動に振り回される中、新たに現れたメソポタミアの英雄と雷同夫婦による相対戦が勃発! 住良木と先輩による惑星クラフトの行方は──?
数あるクェンティンの作品から最も入手困難な中編二本立て!『そして誰もいなくなった』へと繋がる先行作とも噂される「八人の中の一人」そして「八人の招待客」は、ともに本格趣味の横溢する逸品!
恋に破れ故郷を捨てる若者、不意に己の過去を突きつけられた男、失業し家族を失った男、記憶をなくし己の素姓を探す青年、何事にも慎重で冒険しない若者ーー。人は旅をし、人と出会い、ここではない何処かへと誘われる。そしてその先には新しい景色が待っている。「電車屋赤城」で多くの読者を魅了した著者の最新短編集。
ハッカーとして“裏”の仕事を手掛ける太一は、依頼を受け、製薬会社に侵入してデータを盗む。依頼主である待野は、太一のような人間を束ねる組織を率いていたが、データを渡したあと、不審な死を遂げる。真相を探る太一に忍び寄る影。太一はその影と闘いながら、“もうひとつの影”と闘っていたー。
国の一大プロジェクト『王子の恋を応援したい隊』その任務は、王子とヒロインである田舎娘の身分違いの恋を成就させること。二人の恋を盛り上げるスパイス「悪役令嬢役」として選ばれたのは、国一番の令嬢(だけど、ポンコツ気味)のメリアローズ。メガネを取ると魅力が溢れだす「王子の取り巻き役」や令嬢に大人気な「当て馬役」といった仲間たちと、日々ヒロインいじめ?に精をだし、王子の婚約者(仮)にもなったというのに、王子とヒロインの仲は全く進展する様子はなくて……。一体、どういうことなのよ〜〜!?「小説家になろう」のラブコメ人気作を大量加筆修正して書籍化!
1963年11月、ニューオーリンズ。暗黒街で生きる男ギドリーは、ケネディ大統領暗殺の報に嫌な予感を覚える。数日前に依頼された仕事はこの暗殺絡みに違いない。ならば次に死ぬのは自分だ、と。仇敵を頼って西へ向かう道中、夫から逃れてきた訳ありの母娘と出会ったギドリーは家族連れを装いともに旅するようになる。だが組織が放った殺し屋はすぐそこに迫っていたーMWA賞受賞作家が放つ、傑作犯罪小説!ハメット賞受賞作。
記憶を吸い取る“ポラロイドカメラ”を手にした謎の男が現れる『スナップショット』、森林火災が迫る町で起きた不可解な銃撃事件を追う『こめられた銃弾』、スカイダイビング中に不思議な雲に迷い込んだ男の追憶『雲島』、奇妙な雨が降り、あらゆるものが命を奪われていく『棘の雨』の4篇収録。デビュー作にしてブラム・ストーカー賞に輝いたモダンホラーの奇才が放つ、怪奇幻想文学中篇集。
応募総数9,376作品! 第7回ネット小説大賞受賞作! 「アンタも行くところないんだろ?」 勇者パーティーを追い出された少年兵(元)×魔王軍を追い出された女性幹部(元) 行き場を失くしたふたりの“生き直し”ロードストーリー 凄まじい戦いぶりで次々と戦果を挙げることから“破壊と嵐”と呼ばれるようになった少年兵セト。 魔王との戦いに挑む勇者のパーティーメンバーに抜擢されるが、冷酷無比な戦いぶりを疎まれ、旅の途中で追放されることに。 失意と空腹に苛まれながら森を歩いていたセトは、そこで満身創痍の魔王軍幹部サティスと遭遇。 心までひどく傷ついていたサティスを捨て置けず、共に旅をすることになるが……!? 第7回ネット小説大賞受賞作。
『ドン・キホーテ』の原点…「ドン・キホーテ・デ・ ラ・マンチャ」の頭を狂わせたスペイン最古の騎士道物語。 ガウラ(フランス)王とスコットランド王女との間に 生まれた不義の子「アマディス(アマデウス)」についての 物語「アーサー王伝説」につらなる、全ヨーロッパを舞台に したアマディスとオリアナ姫との禁断の恋と 各国との死闘を描く奇想天外な伝説の書、大長編、前半! 本邦初訳! 「ドン・キホーテはまだ眠っていた。…ニコラス親方がまず 手渡したのは『アマディス・デ・ガウラ 全四巻』であった。 司祭が言った。 「はて面妖な。聞くところによると、この書物こそが スペインで印刷された最初の騎士道本であって、ほかのものは これを手本とも模範とも仰いでいるそうな。 邪悪なる教義を説く一派の祖師であれば、迷うところなく火刑じゃ。」 「いやいや」と親方が言った。 「この分野の書物で最良の出来だとも聞いておりますよ。 最高傑作として許されるべきですな。」 (セルバンテス『新訳 ドン・キホーテ』第6章より)