2019年発売
モフモフで最強の聖獣・ルーに出会ったある日、伯爵令嬢セレフィオーネは自分が元日本人のアラサー女子であることを思い出す。 「異世界転生、しかも私が悪役令嬢ーー!?」 チートな魔力がバレたら破滅エンド確定。 ところが逆に魔力を好まれてルーとうっかり『契約』してしまう。 このままだとヤバい、ならば鍛錬をして冒険者を目指しちゃえ! チートを隠してギルドの仕事を請け始めたセレだが、まさかのヒロインと遭遇してルーを奪われそうになってしまい……!?
皆さん、ごきげんよう。転生したら、代々王家に仕えるリスティル家の公爵令嬢ルーシェ(六歳)でした。しかも私には未来が見えるチート能力があるみたい。それによると六年後私と弟の後継者争いがきっかけで、国を揺るがす大騒動に発展するらしい…!?よし、平和で楽しい人生を送るために家出をさせていただきます!だけど超親バカなお父様や自由奔放な国王陛下、ツンデレ王子様や私至上主義の従者が何かと構ってきて、おとなしく消え去るのも大変なんです!?
君はこの世に取り返しがつかないことはないと思うかい? 辛い過去も、どうにかして清算することができると思うだろうか。それとも過去は、触れることのできない暗部でどうしようもないかな? 昔に起きたことはその後のすべてを決めて変えることはかなわないのだろうか? ……これはぼく、ブギーポップの誕生に関する物語だが、ここには四人の変わり者が登場する。彼らは探偵で、人の恐怖を喰らう者で、作家で、暗殺者だ。彼らが炎の魔女と出会うときに辿る道を、あなたは取り返しのつかぬ失敗と見るか、それともーーエンタメノベルの歴史を変えた「ブギーポップ」、その最初の事件が幕を開ける。 巻末に上遠野浩平書き下ろし「補記」を収録、イラストレーター緒方剛志描き下ろしイラスト仕様で贈る新装版。
磊落な浪人生の兄と、気立ての優しい中学生の弟。男の子二人のおかしみに満ちたやりとりを見守る姉は、間もなく嫁いでゆく。自然に囲まれた丘の上の一軒家に暮らす作家一家の何気ない一瞬に焼き付けられた、はかなく移ろいゆく幸福なひとときーー。著者没後10年。人生の喜び、そしてあわれを透徹したまなざしでとらえた家族小説の傑作。 磊落な浪人生の兄と、気立ての優しい中学生の弟。 男の子二人のおかしみに満ちたやりとりを見守る姉は、間もなく嫁いでゆく。 自然に囲まれた丘の上の一軒家に暮らす作家一家の何気ない一瞬に焼き付けられた、はかなく移ろいゆく幸福なひとときーー。 著者没後10年。人生の喜び、そしてあわれを透徹したまなざしでとらえた家族小説の傑作。
この世界に、本と漫画があるかぎり。本は、ここではないどこかへ通じる道であるー。読書への愛がほとばしる、人気作家の書評とそのほか。思わず書店に走りたくなる情熱的ブックガイド!
新米冒険者は世界を識る者? 天空城の王、ついに降臨! ゲーム世界に転移した冒険者が世界を変えるファンタジー 第6回ネット小説大賞 受賞作 「ヒイロ」と名乗る魔法使いは、ありふれた冒険者の一人に過ぎないハズだった。 だが、ヒイロが普通にレベルを上げるに従い、世界は「普通」からほど遠くなっていく。本来辿るはずであった歴史から大きく逸脱していったのだ。 なぜなら、ヒイロは世界が辿るべき歴史を識る者。 普通の冒険者暮らしを続ける裏で、『黒の王』として無敵の配下と居城『天空城』を率い、本来はあり得ないはずだった己の望む未来を切り拓いていくヒイロ。 黒の王の分身体であるヒイロの最強冒険者への旅が、いま始まる!
異世界転生した田中タダシ(41)の奮闘記、第二弾! 今度は、内紛なんてキツすぎる! 第6回ネット小説大賞 受賞作 「敵に容赦なく、味方に優しく」という中世ヨーロッパ風の異世界にも徐々に慣れていくバリアン(田中タダシ)。 屈強な体格を活かして新人とは思えない戦果を上げていくことで、その存在感は増していくばかり。 しかし、過度に注目を集めたことで、運命はバリアンが望まぬ方向に進んでいく。 悲しみと新たな出会いが待ち受ける、田中=バリアンのサクセスストーリー、第二弾!
「私このままこの人と結婚するのかなあ。なんだかピンと来ないんだ。」 結婚に踏み切れない二人が、美味しい匂いのする草を探し歩く「私たちは塩を減らそう」。 テーブルである私と共に暮らす裸の男女が、げっぷをめぐる哲学談義を交わす「部屋の中で」。 性愛に焦がれるようにして、少年と少女が幻想的な夜の東京をさまよう「悪い双子」--。 異才が贈る、愛おしさ溢れる奇妙な恋愛短篇集。 【収録作品】 私たちは塩を減らそう お米を宝石だと言う人 ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ 美しいうどん 嫌な話 部屋の中で 悪い双子 エベレストの方へ 解説:南沢奈央(女優)
2011年3月11日、東北でものすごい地震が起きた。 「どうしていつも、ぼくらを脅かすようなことばかり言うの? ぼくらはここで生きているんだよ」 未来へのあたたかい光と希望に、 あなたもきっと涙するーー。 福島へ転校した少年リクの勇気と成長の物語 2011年3月11日の大震災後に、福島へ転校した小学校5年生の少年リク。 引っ越した町には、人影がなかった。道路にも校庭にも誰もいない。 外で遊びたい。思いっきり自転車でかっ飛ばしたい。 そんなリクが白の王国で出会ったのは、子供を対等な人間として扱ってくれる大人たち、 山で生きる野生の動物、そして……。
元亀4年(1573年)4月、前年に三方ヶ原で織田・徳川軍を破った武田信玄は西への進撃を再開、三河から尾張へと進入した。その先鋒が那古野城に迫った時、突如、織田信長は降伏を申し出た。信玄は熱田神宮で信長と会談、織田家は武田家の軍門に降り、信長は信玄の命に従って働くことになる…。それから3年、大雨が氾濫を繰り返す木曽三川の普請の現場には、人夫にまじって汗を流す信長の姿があった。武田家の尾張支配に全面協力する信長の真意は?試練の時を送る信長が天下布武に向けて叛旗を翻す!
京都を舞台にこれまで多数の著作を発表してきた気鋭の小説家・花房観音(代表作:『女の庭』、『花びらめくり』、『愛欲と情念の京都案内 魔の潜むこわ〜い街へようこそ』他)と円居挽(代表作:『河原町ルヴォワール(ルヴォワールシリーズ)』、『京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ』他)による書き下ろしアンソロジーが刊行!観光客も地元の人も馴染みのない京都の中心部をぐるっと囲む郊外=洛外を舞台に、かたや、女はかつて付き合った男たちを、かたや、男は一人の女を探しに縦横無尽にまちをめぐり、弧を描きながら物語が繰り広げられます。また、本書は単に小説を“読む”だけではなく、“読みながら歩く”ことを推奨しています。気鋭の映画監督・遠山昇司らマジカル・ランドスケープ研究会が二人の作家とコラボして、フィクションの中に登場する風景(モニュメント、ランドスケープ)のみならず、京都の洛外を端的に表すような場所を写真や地図(QRコード付)、テキストで紹介しています。本書は、今までありそうでなかった「まちあるきしながら読む小説」なのです。※本書は、京都市の劇場「ロームシアター京都」が企画製作するアートプロジェクト「CIRCULATION KYOTO-劇場編」の一作品として誕生しました。花房観音:1971年生まれ、小説家、京都市在住。2010年「花祀り」にて第一回団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。その後、京都を舞台に五人の女の業を描いた『女の庭』が話題に。他にも『愛欲と情念の 京都案内 魔の潜むこわ〜い街へようこそ』などエッセイを含む著書多数。円居挽:1983年生まれ、小説家。京都大学推理小説研究会出身。2009年『丸太町ルヴォワール』でデビュー以後、「烏丸」「今出川」「河原町」と続く「ルヴォワール」シリーズを発表。他にも『キングレオの冒険』『京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ』など著書多数。写真:田村尚子 ・本書の読み方・恋墓まいり 花房観音・京都の洛外をめぐるマジカル・ランドスケープ[伏見区・右京区・北区]・洛外を読み解くコラム1『Lonely Planet Kyoto』 惠谷浩子・洛外を読み解くコラム2『マジカル・ランドスケープ in 京都』 遠山昇司・洛外を読み解くキーワード1『校歌に映る土地の風景』 マジカル・ランドスケープ研究会・きょうのはずれ 円居挽・京都の洛外をめぐるマジカル・ランドスケープ[北区・山科区・西京区]・洛外を読み解くコラム3『水の円環と京都』 福島幸宏・洛外を読み解くキーワード2『ミニコミ誌から見える地域性』 福島幸宏・洛外を読み解くコラム4『サーキュレーションキョウト』 影山裕樹・CIRCULATION KYOTO について
世間で袋だたきに遭う女性たちを スキャンダル専門弁護士が救う! 2019年1月クールの木10ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』が、早くもノベライズになって登場!! 危機管理を専門とする女性弁護士・氷見江の主戦場は法廷ではなくスキャンダルの裏側。社会的窮地にいるクライアントを99.9%の確率で救ってきた。アイドルグループの炎上騒動、企業のセクハラ問題など、さまざまなスキャンダルと対峙し、崖っぷちに立たされている女性を救うべく奔走する天才トラブルシューターの姿を描いたノンストップ・エンターテインメント!
故郷で耳にする友人たちの衝撃の性愛模様 瀬戸内の島で予定外のアバンチュールを楽しんだ真吾。そのまま帰省し、恋人・妙子と久しぶりに再会するや、改めて故郷に帰ってきたことを実感、さらに、いろいろな女性と遊んではいてもやはり愛しているのは妙子だけであることを確信する。そんな折、高校の同級生の安希子が家を訪ねてくる。見合い結婚をした安希子は、ひと月も経たぬうちに出戻ってきていた。誘われるまま二年ぶりに彼女の家を訪ねた真吾は、離婚の真相を聞く。安希子は個性の強い女だが、かつて彼女を女にしたのは自分であり、どんな状況にあっても真吾にとっては可愛い不良少女なのであった。一方、母校の教師・進英子と会う約束をしていた真吾は、こちらも同級生である友人の江藤を連れていくことにする。卒業前に母親が倒れ、看病のために大学受験ができなかった江藤の生活は、母亡き後も荒んでいた。教師の英子から彼に何か助言をしてもらえればと考えたのだ。料亭を兼ねた旅館で、英子と真吾は、江藤の現況、さらにその女性体験談に耳を傾ける。
華やかな真吾の女人探訪の旅が遂に完結! 母校の教師・進英子と郷里の料亭を訪れていた真吾は、客から逃げる若い仲居の虹子をかくまう。三人で枕を並べることになったその夜、虹子は子どもの時分から現在に至るまでの半生を語り出す。それは真吾にとって、刺激的で、じつに興味深い物語であった。戦後、小学高等科を中退、子守として奉公に出された虹子。奉公先には二つ年上のお嬢さん・律子がいたが、彼女は進んだ考えの持ち主で、ある日、中学生の少年と初体験をする。律子から男女の営みについていろいろと聞くようになった虹子は、少年との逢い引きの場に同行したり、律子のさらなる経験のために幼なじみで熟練者の次郎兵を引き合わせたり、何かと協力をする。次郎兵によって、性に開花していく律子。律子をはじめ、さまざまな男女の行為を見聞きし、次郎兵からも「もう少し大きくなったら」と誘われていた虹子は、自らの成長を心待ちにするが、奉公を終えた虹子の人生は思いもよらぬ方向へと転がるのだった。戦中戦後、愛と性に目覚めた少年時代から模索し続けてきた宮崎真吾の女人探訪の旅。その行き着く先は? 青春大河ロマン、完結編!
千海博美による新カバー! 第9回山田風太郎賞受賞作『宝島』で話題の著者、本誌初登場! 真藤順丈『塔の国(仮)』長編ミステリ連載スタート。懸賞付き犯人当て小説企画・第2弾の解答編、米澤穂信「伯林あげぱんの謎【実食編】」。文庫版『王とサーカス』刊行記念、米澤穂信×北村薫 対談「ミステリーを通して世界を見る」レポート掲載ほか。
異世界へ転移し、魔族の国で魔王公認の治療院を営むことになった若きマッサージ師・薬師寺マコト。人間との戦争に従軍した彼は、籠城戦の最中にある城塞都市リンブルクにて女勇者オーレリアの奇襲を受け、拉致されてしまう。連れてこられたイステール王国で、マコトは、魔族を裏切り人間に協力するよう求められる。さもなくば処刑ーリミットが迫る中、説得役を買って出たオーレリアは、あの手この手でマコトを心変わりさせようと奮闘。そんなオーレリアが抱える不調に気づいたマコトは彼女を施術し、魔王と重なるその生い立ちを知って、交流を深めていく。一方、劣勢を挽回できない魔国軍だったが、魔王とルーカスは諦めず前向きさを失っていなかった。マコトの帰還を信じて…。そしてついに魔国の成り立ちの秘密を知るマコト。彼の出した答えは?異色の異世界マッサージファンタジー、大幅加筆&書き下ろしを加え、堂々完結!
現代最強の国家・アメリカ。その背骨となる思想のひとつがプラグマティズムである。“まずやってみる。やってみてだめなら別の方法を考える。”この明快な論理を一級のエンターテイメントにしました。舞台は開拓時代の西部。田舎町に正体不明の男が現れ、巻き起こる不穏な騒動。未亡人との恋模様。ならず者との銃撃戦ー。ガンマンたちが乱舞する大活劇から、合衆国成立の秘密を学べます!