小説むすび | 2019年発売

2019年発売

偶然仕掛け人偶然仕掛け人

あなたの“偶然"、ホンモノですか? 奇跡を操る者たちの、愛と友情、人生哲学を描きだす 指令に基づき、偶然の出来事が自然に引き起こされるよう暗躍する秘密の存在ーーそれが「偶然仕掛け人」。 新米偶然仕掛け人のガイは、同期生のエミリー、エリックと共に日々業務をこなしていた。しかし、ある日何とも困惑する指令が届く……。 もしもあの時の出会いが偶然じゃなかったら? もしも誰かが自分の人生を操っていたとしたら? そんな“もしも"を物語にした、人口870万人のイスラエルで4万部を飛ばした大ヒット作品。 「ぼくは運命と自由意志の問題に魅了されているんだ」--著者 「カルヴィーノやフィリップ・K・ディックを思わせる」--ジョナサン・キャロル(作家) 【著者略歴】 ヨアブ・ブルーム Yoav Blum 作家、ソフトウェア開発者。デビュー作である本書「 THE COINSIDENCE MAKERS 」は人口およそ870万人のイスラエルで4万部のベストセラーとなり、16ヵ国で版権が取得された。現在は妻、娘とともにイスラエルに暮らしている。(小説でもソースコードでも)何も書いていないときは、「大きくなったら何をしよう」と想像をふくらませている。 【訳者略歴】 高里 ひろ(たかさと・ひろ) 英米文学翻訳家。上智大学卒業。ジェイムズ・トンプソン『極夜 カーモス』『凍氷』『白の迷路』『血の極点』(集英社文庫)、スティーヴ・ロビンソン『或る家の秘密』(ハーパーBOOKS)、シェイン・クーン『インターンズ・ハンドブック』(扶桑社ミステリー)ほか多数。

桃源郷ラビリンス(2)桃源郷ラビリンス(2)

カフェの店主は桃太郎の転生体……!? 岡山市内のある商店街の片隅で、「桃源郷」という名の古民家カフェがひっそりと営業している。世話好き料理好きの若き店主・吉備桃太郎は、変わり者の祖父・真備から「お前はいわゆるニッポン昔話の桃太郎の生まれ変わりじゃ!」などと言われるが、突拍子もなさすぎて全く信じることができない。話半分に聞き流していたが、なぜか奇妙な縁でぞくぞくと、昔話の登場人物と思しき面々が集まってきて……。 まずは餌づけで忠犬と化した元アイドルの犬養津与志、それから超絶方向音痴の大学生・楽々森類、つづいて浮世離れした美貌を誇る正体不明の男・珠臣樹里。祖父によれば彼らはそれぞれ、過去世で桃太郎の家臣として仕えた一族の末裔で、いわゆる犬・猿・雉なのだという。さらには、幼なじみにして無二の親友の大和尊まで、どうやら桃太郎の過去世に関係する人物らしい。 特別な使命を帯び、大切なものを賭けて戦うために、いにしえの英雄たちが桃太郎のもとへ集結する。それは大きな変革へのプロローグか、はたまた破滅へのカウントダウンか……。2019年4月に舞台化、さらに同年秋に映画化も決定した最強おとぎ話、シリーズ第2弾!

なぞとき遺跡発掘部 弥生人はどう眠りますか?なぞとき遺跡発掘部 弥生人はどう眠りますか?

出版社

小学館

発売日

2019年4月5日 発売

埋もれた謎を解く!発掘×ミステリー第3弾 年末年始、怒濤の連続アルバイトを終えて、久しぶりに実家での休みを満喫していた女子大生の灯里。同じ考古学研究室に所属する古賀先輩のからの「まかない付き」という言葉につられ、休み明け早々、発掘現場の手伝いをすることに。 まったく人手が足りないという現場に向かった灯里は、現場近くの電柱にくくりつけられている奇妙な貼り紙を目にする。そこには『調査を止めろ! 呪われるぞ!』と書かれてあった。どうやらこれが人手不足の原因らしい。アルバイトの作業員たちから、近所の家々の郵便受けにも同じ内容のチラシが入れられていて、事実、この現場では、昔、死者が出たのだと聞いた灯里。不思議なことに、図書館にあるはずの発掘資料も一部がなくなっていた。呪いの噂が立つ現場で、灯里たちの発掘作業は続けられるがーー? 福岡県あさくら市を舞台に、極貧生活をタフに乗り切る灯里と、甘党で男前な古賀先輩が、発掘現場に隠された厄介な謎を解き明かす! 遺跡発掘×ミステリー、第3弾!

密告はうたう 警視庁監察ファイル密告はうたう 警視庁監察ファイル

次世代警察ミステリーの大本命! 警察内の「悪」を暴く人事一課監察の熱き闘い 池上冬樹氏(文芸評論家)、激推し!! 裏切り者がこの中にいるーー 緊迫の人間ドラマ! 「いやあ面白い。…三つの事件が出たり入ったりして葛藤劇を形作っていく。 緊迫の度合いを高め、いったいどうなるのかと先の展開を期待させて、 一気に結末へと読者を引っぱっていく。 しかも人物と読者の感情をかきたてながら」 ーー池上冬樹氏(文芸評論家) かつての仲間も容赦しない。 それが俺の仕事だーー 警察職員の不正を取り締まる部署、警視庁人事一課監察係に所属する佐良は、 捜査一課所属時の元同僚で、現在は運転免許場に勤務する皆口菜子の監察を命じられた。 彼女が免許証データを売っているとの、内部からの密告があったのだ。 佐良は、上司とともに皆口の尾行を始めるが、やがて未解決事件との接点が…… 実力派の俊英が放つ警察ミステリー! 【目次】 一章 行確 二章 再会 三章 十二月のコオロギ 四章 肉迫 五章 雪消 解説 池上冬樹

真実が揺らぐ時真実が揺らぐ時

▼真実を追い求めよ 1989年の革命、9.11の犠牲、イラク戦争、深まる中東の危機、 そして、アメリカ共和国の没落ーー。 時代の変化に抗い、飽くことなく真実を追究した知識人、 トニー・ジャットの魂の軌跡。 トニー・ジャットは中央ヨーロッパのユダヤ系一族にルーツを持つ、 イギリス出身の歴史家であった。 奨学金少年(スカラーシップ・ボーイ)として、戦後福祉国家の恩恵を受けて育ったジャットは、 ヨーロッパ的な社会民主主義を徹底して擁護し、 反知性主義や反エリート主義の風潮に抗った知識人であった。 そう、ジャットは確かに知識人であった。 彼は歴史家として、歴史を書くだけではなく、 歴史に学び、得られた洞察と知恵をもって、現代世界に語りかけた。 1989年のさまざまな革命、9.11の犠牲、イラク戦争、深まる中東の危機、 そして、アメリカ共和国の没落ーー。現実が変化し事態が展開していくにつれて、 ジャットは、時代の潮流に逆らって進み、彼の知力のすべてをもって、 思想という船の向かう先を、異なる方向に向けるための戦いを繰り広げた。 本書は、飽くことなく事実と真実を追究した知識人、トニー・ジャットの 魂の軌跡である。 序 誠実さをもって  ジェニファー・ホーマンズ<  I 一九八九年ーー私たちの時代 第1章 終わりなき下り坂 第2章 ヨーロッパ、大いなる幻想 第3章 重罪と軽罪 第4章 冷戦が機能した理由 第5章 自由と自由の国(フリードニア)  II イスラエル、ホロコースト、ユダヤ人 第6章 どこにも辿り着かない道 第7章 イスラエルーー代案 第8章 「イスラエル・ロビー」と陰謀論 第9章 戦後ヨーロッパにおける「悪の問題」 第10章 地に足の着いたフィクション 第11章 イスラエルは民族的神話を解体せねばならない 第12章 常套句(クリシェ)なきイスラエル 第13章 何をなすべきか?  III 9.11と新世界秩序 第14章 『ペスト』について 第15章 みずからの最大の敵 第16章 私たちの現在の生き方 第17章 海外の反アメリカ派 第18章 新世界秩序 第19章 国連は命運尽きたのか? 第20章 私たちはいったい何を学んできたのか?  IV 私たちの現在の生き方 第21章 鉄道の栄光 第22章 鉄道を取り戻せ! 第23章 革新という名の破壊の鉄球 第24章 社会民主主義の何が生き、何が死んだのか? 第25章 揺れる二つの世代 息子ダニエル・ジャットとの対話  V 人はいずれみな死ぬ 第26章 フランソワ・フュレ(一九二七ー九七年) 第27章 アモス・エロン(一九二六ー二〇〇九年) 第28章 レシェク・コワコフスキ(一九二七ー二〇〇九年) 原注 訳注 訳者あとがき 索引

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