2020年1月15日発売
躍進著しいIT企業インアクティヴによる、東洋新聞買収宣告。マスコミの寵児となった会長の轟木は、世論を味方に、役員を切り崩しにかかる。“ウェブファースト”を掲げ、新聞の価値を根底から揺さぶる彼らが、本当に買おうとしているものは何か?社会部デスク安芸と部下たちの、記者魂を懸けた死闘が始まる。
幽霊を見る、聞く、嗅ぐことができる忠次らは、忍び込んだ空き家で父子の幽霊に会う。そこには昔、借金を苦に夜逃げした一家三人が住んでいたというが、ならば母の幽霊は一体どこへ?そして不思議な少女に調子よくついていった仲間の留吉は、川に引きずり込まれてしまいー。少年たちの滑稽さが小気味いい人情怪談。
二度あることは三度ある!?閉店の危機を二度切り抜けた堀内百貨店、三度目のピンチは催事場の業績悪化。さらに、仕事の適性に悩む社員や、神輿の指導が厳しすぎるがんこ親爺のことまで相談され、事業部長・高橋伝治の悩みは深まるばかり。そんな中、「蕎麦と酒」に着目した新企画にひとすじの光明がー?
あの嫌われ者は、何のために闘い続けたのか。覇王信長の死後、天下人を目指す秀吉のもと、綺羅星のごとく登場し活躍する武将を差し置いて、最も栄達した男・石田三成。秀吉の備中高松城攻めに従軍した若き日から、関ヶ原の戦い後まで、己の信念を最期まで貫いて、大義に捧げた生涯を丹念、かつ大胆に描く。
突然の事故で妻が死んだ。わずかな繋がりを求め、妻の携帯電話のロックを解こうと「0000」から打ち込む俊英。ついに解いて目にしたのは、事故当日に妻と“8”という男が交わしたメールだった。彼女の足跡を辿るうち、怒りや哀しみとは別の感情が頭をもたげー。残された夫は再起できるのか。感動が胸を満たす物語。
警視庁公安OBの廣瀬知剛は大病院に常駐し、トラブルの対処を一手に担う「院内刑事」。ある日、製薬会社のMRから、多額の賄賂を受け取っている医師が院内にいると聞く。ジェネリック医薬品の闇を追う廣瀬。すると、病院が北朝鮮からサイバー攻撃を受けるー圧倒的リアリティで贈る、新感覚の刑事小説!
「一体今日は、いつなんだろう?もうすぐ九十八だ。多分」ゆとり世代(もう五十だけど)の編集者に「戦後百一年」なんて原稿頼まれたり、ボランティアのバーさんが紅白饅頭持ってきたり。東京大震災を生き延びた独居老人の「私」が、老境の神髄を愉快にボヤく、人生賛歌の物語。ああ、年を取るのはめんどくさい!
昭和四十年、心臓発作で入院した日に私はゴーストと出会った。彼女はベッドに横たわる私に「吐息の交換」を迫り、「最高塔」に登りつめることを強いてきた。目覚めると、私は満洲の避難列車の中にいた。まるでタイムトラベルのように、少年時代の追体験が始まり…。なかにし礼、人生と音楽の集大成小説!
関ヶ原の合戦後、西軍で唯一領土を減らされなかった所以とされる「島津の退き口」。織田信長最大の窮地を身を挺して救った木下藤吉郎秀吉の「金ヶ崎の退き口」。ほかに柴田勝政、馬場信春、石田三成らが負け戦を「始末」して、あるいは出世の糸口をつかみ、あるいは華々しく散った「殿軍戦」を描いた戦国小説集!
冤罪体質の隠館厄介は、ビルの屋上から転落した女子中学生に直撃され生死の境をさまようも、またも犯人扱い。事件現場には、ある漫画が自殺の理由だと記す遺書が。漫画雑誌編集長の紺藤の依頼で、最速の探偵・掟上今日子が、遺書の「違和感」の正体に迫る。厄介登場で恋の行方も気になる「忘却探偵シリーズ」第4巻。
老人の焼死体がO医科大学法医学教室に運び込まれた。伊月とミチルが解剖したところ、火事の前に死亡していたことが明らかになり、一転して事件の様相を帯びる。一方、同じ市内で、野犬やウサギなどが連続して惨殺される。遺体からこぼれ落ちたピンバッジは何を語る?胸に迫る超リアルメディカルミステリ!
天性の歌声を持つ大学生のギンマと、彼の才能を信じて集まった同じ大学のランジ、サミン、ハル。1通の白い封筒をきっかけに、それぞれの秘密が次々に明らかになるー。24歳の新たな才能が叫ぶように描いた、リアルな「青春」小説。
ほっと、ひと息つきませんか?滋味深いスープと美味しいサンドイッチと優しいもてなしで。アキコとしまちゃんは、いろいろありながらも、お店を元気に営業中!(時々お休みしています)。30万部突破の大ロングセラーシリーズ、熱望の第5弾!
魔族を統べる魔王に仕える六人の副官…そのうちの一人、人鬼族のヴァロウにはある秘密があった。彼はかつて魔族を苦しめ、しかし上級貴族に疎まれて王女メトラと共に謀殺された人類の英雄・最強の軍師と呼ばれた男の生まれ変わりだったのだ。上級貴族への復讐を果たすため、そして間違った世界を破壊するため、優れた知略と魔法をもってヴァロウは共に転生したメトラを連れ世界を征服していく。
貴族の娘として転生した世界で誘拐されてしまったリーリアは、連れ去られる道中、アリスターをはじめとした虚族を狩るハンター達一行に命を救われる。その後、トレントフォースの町で事件に巻き込まれながらも日々を過ごしていたリーリアのもとに、領都からの使者としてウェスター第二王子ヒューバートが現れる。領都側の思惑を理解しながらも、アリスターは自分の出自と向き合うため、リーリアは家族の元へ帰るため、要請を受け領都へ向かうことに。そして、たどり着いた領都でリーリアは兄ルークと再会を果たすと、父の待つキングダムを目指すのであった。