2020年1月15日発売
新聞、本当になくなってもいいですか? 躍進著しいIT企業インアクティヴによる、東洋新聞買収宣告。マスコミの寵児となった会長の驫木は、世論を味方に、役員を切り崩しにかかる。“ウェブファースト“を掲げ、新聞の価値を根底から揺さぶる彼らが、本当に買おうとしているものは何か? 社会部デスク安芸と部下たちの、記者魂を賭けた死闘が始まる。 『傍流の記者』で直木賞候補となった著者だから描けた、メディアの裏側の熱き攻防! 情報化社会? 何を言ってやがんだ。本当の情報は クリックすれば出てくるもんじゃないんだ。 本城の作品には、「情報」というものの深みを教えられる。 本作は「新聞社は生き残れるか」を人間ドラマに広げた秀作だ。 --佐高 信 「朝日新聞」「産経新聞」「日経ビジネスオンライン」「サンデー毎日」「週刊朝日」「アサヒ芸能」「J-novel」ほか新聞25紙で紹介された話題沸騰の話題作!!
幽霊を見る、聞く、嗅ぐことができる忠次らは、忍び込んだ空き家で父子の幽霊に会う。そこには昔、借金を苦に夜逃げした一家三人が住んでいたというが、ならば母の幽霊は一体どこへ?そして不思議な少女に調子よくついていった仲間の留吉は、川に引きずり込まれてしまいー。少年たちの滑稽さが小気味いい人情怪談。
二度あることは三度ある!?閉店の危機を二度切り抜けた堀内百貨店、三度目のピンチは催事場の業績悪化。さらに、仕事の適性に悩む社員や、神輿の指導が厳しすぎるがんこ親爺のことまで相談され、事業部長・高橋伝治の悩みは深まるばかり。そんな中、「蕎麦と酒」に着目した新企画にひとすじの光明がー?
大義、嫉妬、敵愾心。押しつぶされそうな時もある。 この三成は、屈さない。 あの嫌われ者は、何のために闘い続けたのかーー。 豊臣家への「義」か、はたまた自らの「野心」からなのか。 覇王信長の死後、天下人を目指す秀吉のもと、綺羅星の如く登場し活躍する武将たちを差し置いて、最も栄達した男、石田三成。彼の「眼」は戦国を優に超えていたーー。 歴史の細部を丁寧に掬う作家、吉川永青が現代人に問う、政治家石田三成の志。渾身の書き下ろし長編小説。
2019年本屋大賞2位『ひと』で話題の著者が贈る、死に別れた妻の本当の姿を探す物語。 突然、交通事故で妻が死んだ。 わずかな繋がりを求め、妻の携帯電話のロックを解こうと「0000」から打ち込みはじめる俊英。 しかし、ついに解いて目にしたのは、事故当日に妻と“8”という男が交わしたメールだった。 <19時前に着けると思います。待っててね、エミリン> <エミリンは待ってます。お茶でも飲んで待ってます> ”8”とは誰か? 妻とはどういう関係だったのだろうか。 妻の姉や友人に会い、彼女の足跡を辿るうち、怒りや哀しみとは別の感情が頭をもたげーー。 残された夫は再起できるのか。感動が胸を満たす物語。 313ページのたったひと言に、あなたはきっと涙する。
文庫書きおろしの人気シリーズ第2作目が、新装版として講談社文庫から登場! 警視庁公安総務課OBの廣瀬知剛は、病院に常駐し、モンスターペイシェント、院内暴力、セクハラ、暴力団関係者の来院……院内で起きる様々なトラブルの対処を一手に担う「院内刑事」。ある日、製薬会社のMRから、多額の賄賂を受け取っている医師が院内にいると聞く。ジェネリック医薬品の闇を追う廣瀬。すると、病院が北朝鮮からサイバー攻撃を受けるーー圧倒的リアリティで贈る、新感覚の刑事小説!
「一体今日は、いつなんだろう?もうすぐ九十八だ。多分」ゆとり世代(もう五十だけど)の編集者に「戦後百一年」なんて原稿頼まれたり、ボランティアのバーさんが紅白饅頭持ってきたり。東京大震災を生き延びた独居老人の「私」が、老境の神髄を愉快にボヤく、人生賛歌の物語。ああ、年を取るのはめんどくさい!
私が初めてゴーストと出会ったのは昭和40年11月15日の深夜、心臓発作で入院した日のことだった。ゴーストはベッドに横たわる私に「吐息の交換」とやらを迫り、防毒マスクを着けさせた。そして、「最高塔に登り黄金の酒を飲んで、詩人としての至福のヴィジョンを手に入れる」ことを強いてきた。目覚めるとゴーストは消え、私は満洲の避難列車の中にいた。まるでタイムトラベルのように、少年時代の追体験が始まっていた……。
ゴーストという不思議な存在に導かれ、私は自分の過去を行き来するようになった。満洲での命がけの逃避行、朝鮮半島における飢餓にみちた避難民生活、屈辱の引き揚げ生活、ボロアパートでの青春時代や、ヒット曲を連発した華々しい日々などを追体験するのだった。だが、最高塔に登りつめるには、逃避行に絡む母の不貞、私の成功を根底から揺るがす兄との確執といった耐え難い苦難をも、再び乗り越えなければならなかった……。
関ヶ原の合戦後に、西軍で唯一領土を減らされなかった所以とされる「島津の退き口」。70万石を守ることにつながった義弘のその手並みとは! はたまた、織田信長最大の窮地をまさに身を挺して救った羽柴秀吉の「金ヶ崎の退き口」。後に天下取りを競い合う、明智光秀や徳川家康も共に戦ったという奇跡の真相とは!──ほかに柴田勝政、馬場信春、堀秀政、石田三成、高橋紹連ら7人の武将たちが負け戦を「始末」して、あるいは出世の糸口をつかみ、あるいは華々しく散っていった「殿軍戦」を描いた戦国小説集!
冤罪体質の隠館厄介は、ビルの屋上から転落した女子中学生に 直撃され生死の境をさまようも、またも犯人扱い。 事件現場には、ある漫画が自殺の理由だと記す遺書が。 漫画雑誌編集長の紺藤の依頼で、最速の探偵・掟上今日子が、 遺書の「違和感」の正体に迫る。 厄介登場で恋の行方も気になる「忘却探偵シリーズ」第4巻!
火災現場からO医科大学法医学教室に運び込まれた老人の遺体。単なる焼死と思われていたが、伊月とミチルが解剖したところ、遺体からは煤の吸引も、一酸化炭素中毒の症状も認められなかった…つまり、火災の前に死んでいた!同じ時期、同地域で連続動物殺害事件が発生。伊月、ミチル、新米刑事の筧の三人組は真相に迫るが…。
天性の歌声を持つ大学生のギンマと、彼の才能を信じて集まった同じ大学のランジ、サミン、ハル。1通の白い封筒をきっかけに、それぞれの秘密が次々に明らかになるー。24歳の新たな才能が叫ぶように描いた、リアルな「青春」小説。
ほっと、ひと息つきませんか?滋味深いスープと美味しいサンドイッチと優しいもてなしで。アキコとしまちゃんは、いろいろありながらも、お店を元気に営業中!(時々お休みしています)。30万部突破の大ロングセラーシリーズ、熱望の第5弾!
貴族の娘として転生した世界で誘拐されてしまったリーリアは、連れ去られる道中、アリスターをはじめとした虚族を狩るハンター達一行に命を救われる。その後、トレントフォースの町で事件に巻き込まれながらも日々を過ごしていたリーリアのもとに、領都からの使者としてウェスター第二王子ヒューバートが現れる。領都側の思惑を理解しながらも、アリスターは自分の出自と向き合うため、リーリアは家族の元へ帰るため、要請を受け領都へ向かうことに。そして、たどり着いた領都でリーリアは兄ルークと再会を果たすと、父の待つキングダムを目指すのであった。