小説むすび | 2020年10月22日発売

2020年10月22日発売

イブに目覚めた眠り姫イブに目覚めた眠り姫

10年前、私は売られたーー 最愛の人の手によって。 海外出張から帰ったアレクサンドラに名指しで次の仕事が舞い込み、 詳細もわからぬまま、彼女は空港から現場に直行した。 迎えの車が行き着いた先に、アレクサンドラは衝撃を受けるーー ブレークレイ城。そこは彼女の生家で、18歳のとき一家が離散した場所。 しかも新しい城主が、今や大富豪となった初恋の相手フィンだなんて! 一家離散のさなかに最も傷ついたのは、彼の裏切りだった。 愛しているふりをして、フィンは私の不名誉な写真を世に流したのだ。 どうやって私を見つけたの? 名前を変えてひっそり生きてきたのに。 クリスマスイブまで住み込みで城の広報を手伝ってほしいというけれど、 彼の下で働くなんて無理。頭ではわかっているのに、心はまだ彼を……。 『秘書はかりそめの花嫁』『貴公子と秘密の花園で』の関連作。邦題はハーレクイン公式Twitterの一般投票にて決定しました! 18歳のクリスマスイブを境に、ヒロインは天涯孤独の身となり、改名して生きてきました。10年後の今、どんなイブを迎えるのでしょうか?

灰かぶりの秘密灰かぶりの秘密

あの笑顔を忘れられるはずがない。 彼は、12歳の私が憧れた王子さま。 清掃員のカミには、今も深く心に残る忘れられない記憶がある。 12歳のとき、父の運転するタクシーから見た、黒髪の美しい若者の姿。 王子さまさながらに紋章付きの黒塗りの車に乗り込むところで、 彼に釘づけのカミに気づいて、ほほ笑みかけてくれたのだ。 その後、父は亡くなり、カミはいま働きながら大学に通っている。 でもまさか清掃作業で訪れた邸宅で、黒髪の彼に会うとは思わなかった。 邸宅の主は、プロヴァンスの大富豪、ラウル・フォンテスキュー。 予想に反して、ラウルもまた彼女のことを覚えていてくれたことで、 カミは彼に強く惹かれていくーーその胸に、大きな秘密を抱えたまま。 クリスマスを迎える頃には、私は余命わずかかもしれない……。 愛する人と過ごすクリスマス。憧れの王子さまから、一緒に過ごしたいと望まれても、深刻な病を抱えるヒロインは、成功するかわからない手術を控えていて……。R・ウインターズらしい愛と優しさのつまった、担当編集が自信をもっておすすめするシンデレラ・ストーリー!

公爵と氷の微熱公爵と氷の微熱

崖っぷちの令嬢が通いはじめた、 “秘密のレッスン”のお相手役は……。 「今夜から、高級娼婦に教わるのです。男性を魅了する方法を」 厳格な母のものとは思えない言葉に、エレナーは耳を疑った。 衝撃さめやらぬエレナーだったが、破産寸前の伯爵家を守るためには “氷の女王”のあだ名を払拭し、今季中に結婚するしかないと言われ、 やむにやまれず仮面とかつらで変装をして所定の館におもむいた。 出迎えたのは麗しい“女性講師”と、すばらしくハンサムな紳士だった。 チャールズと名乗る彼は、エレナーの相手役を依頼されたのだという。 レッスンが始まり、教えをひたむきに実践するエレナー。 だが、そのときの彼女には知るよしもなかった。 チャールズが公爵であることを。そして、亡き父の宿敵であることを。 互いの魅力に抗いながら続けたレッスンの成果で壁の花を卒業し、チャールズへの想いを押し隠して紳士たちと踊るエレナー。しかしある夜会で知人に秘密を暴露され、母娘は社交界を追放されて……。叶わぬ愛を夢見た乙女の、熱く儚いドラマチック・リージェンシー。

誇り高き愛人誇り高き愛人

なんの魅力もないと言われ続ける私を なぜ、愛人にと望むのですか……? 15歳で父を亡くしたヴェリティは、冷酷な叔父に引き取られた。 何不自由なかった暮らしがまるで嘘のように、使用人同然に扱われても、 無一文の身では、このつらい毎日に耐えるしかなかった。 そんなある日、屋敷を訪ねてきたハンサムな伯爵を見て、 ヴェリティは驚いたーー父の墓前で優しくしてくれたマックスが、なぜ? これまでずっと、記憶の中にある彼の面影を心の支えに生きてきたのだ。 なのに悲しいことに、彼はヴェリティだと気づいていない様子だ。 しかも、内心動揺するヴェリティに向かって、 マックスが思いもよらない提案を平然と持ちかけてきた! 「きみを愛人として迎えるつもりだ。ぼくの支援を受けるといい」 同居する叔父一家から冷遇されてきた天涯孤独のヒロインと、愛を避けなければならない宿命を背負った伯爵。そんなふたりの切ない背景を知れば知るほど、心を揺さぶられる感動作をお贈りします。編集担当が文句なしに太鼓判を押す名作中の名作をご堪能ください。

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