2020年12月24日発売
野良犬の値段野良犬の値段
誘拐された、みすぼらしい6人の謎の男たち。 前代未聞の「劇場型」誘拐事件が、 日本社会に“命の価値”を問いかける。 突如としてネット上に現れた、謎の「誘拐サイト」。 <私たちが誘拐したのは以下の人物です> という文言とともにサイトで公開されたのは、 6人のみすぼらしい男たちの名前と顔写真だった。 果たしてこれは事件なのかイタズラなのか。 そして写真の男たちは何者なのか。 半信半疑の警察、メディア、ネット住民たちを尻目に、 誘拐サイトは“驚くべき相手”に身代金を要求するーー。 日本全体を巻き込む、かつてない「劇場型犯罪」が幕を開ける! 稀代のエンタメ作家・百田尚樹が、 とうとう「ミステリー」を書いた!
ビルバオーニューヨークービルバオビルバオーニューヨークービルバオ
記憶と連想が織りなす世界のモザイク 著者と同名の語り手は、バスクの中心都市ビルバオから、講演する予定のニューヨークへ向けて飛行機で旅立つ。心に浮かんでは消えていく、さまざまな思い出や記憶……祖父の船の名前をめぐる謎。スペイン内戦に翻弄されたバスクの画家アウレリオ・アルテタと、ピカソの《ゲルニカ》にまつわる秘話。漁師として世界各地の海を渡り歩いた父や叔父たちのこと。移民や亡命者たちのささやかな人生。新たな家族への思い。そして今書いている小説のこと。無数に繰り返されていく連想の働きによって、それぞれのエピソードがまるで漁網の目のように編み合わされていく。 本書はスペイン国民小説賞を受賞、国際的にも注目され、これまでスペイン国内外の14の言語に翻訳された。失われゆく過去を見送りながら、新たな世界へと船出していく、バスク文学の旗手による珠玉の処女小説。
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