小説むすび | 2020年12月9日発売

2020年12月9日発売

クリスマス嫌いのシチリア貴族クリスマス嫌いのシチリア貴族

富と力を誇る貴族の館でクリスマスを過ごす。 彼の子どもたちの世話係として……。 マルク・ウベルトーー傲慢なシチリア貴族がなぜここに? ロンドンの百貨店で働くモネは突然職場に現れた彼を見て驚いた。 モネは母とともにウベルト家の屋敷に身を寄せていたが、 マルクにひどく心を傷つけられ、イギリスへと渡ったのだった。 あれから8年、やっとつらい記憶も薄れかけたのに、 彼の亡妻が遺した子どもたちの休暇中の世話を私に頼むなんて! マルクの身勝手な振る舞いにモネは唖然としたが、 権力と金に物を言わせる彼の手で城のような館に連れてこられた。 熱い想いが再び燃え上がり、報われぬ愛に身を焦がすとも知らず。 婚外子という出自を持つモネは8年前の出来事で、自分がマルクの属する貴族社会にはふさわしくないということを痛感しています。それでもなついてくれたマルクの子どもたち。いつしか無垢なモネは家族となることを夢見ますが、彼には美しい婚約者がいて……。

教授はそばかすがお好き教授はそばかすがお好き

「僕はそばかすが好きだよ」 落ちこむ彼女に、教授は言った。 私は子供たちを守ろうとしただけなのに、“猛女”ですって? 子守りのデボラは、突然現れた雇主の兄ギデオンに立腹した。 ハンサムで優雅な身なりの彼は教授らしいが、態度が尊大なのだ。 魅力的な笑顔にほだされちゃだめ。こんな失礼な人、もう会いたくない。 ところがある日、デボラが雇主一家の休暇先に同行すると、 なんとそこには、またしてもギデオンの姿が……。 驚き、とまどうデボラだったが、一緒に過ごすうち、 赤ん坊や子供に優しい彼の意外な一面を知り、急速に惹かれていった。 デボラの淡い恋心はしかし、ギデオンの不意の言葉に振り回される! 「僕と結婚してくれないか? ああ、ロマンスや愛は問題ではないが」 唯一無二の作家の名作集《ベティ・ニールズ・コレクション》をお贈りします。本心では何を考えているのかわからないヒーローですが、雇主にそばかすを指摘されて赤面する年頃のヒロインに対し、彼が後日、ドライブ中にさりげなくかけてあげる言葉が印象的です。

愛が聖夜に舞い降りて愛が聖夜に舞い降りて

デイジーは、初恋の男性で今や有名実業家のジャスティスと再会した。 事故で記憶の一部を失い、彼はデイジーを覚えてはいなかったが、 これまでの空白を埋めるかのように、二人は情熱を分かち合った。 その直後、ジャスティスは突如記憶を取り戻し、デイジーを責め立てた。 「君のせいで、僕の人生はめちゃくちゃになった!」 あの夏、若き二人は惹かれ合って一線を越えた。 それはデイジーの知らぬ間に、彼女の厳格な両親の知るところとなり、 ジャスティスは進学の夢もあきらめ、町を追われたのだという。 真実を知ったデイジーは罪悪感に苛まれ、逃げるように部屋を出た。 だが1年半後、彼女はジャスティスを訪ねるーー娘の誕生を告げるために。 〈閉ざされた記憶の扉〉と題して、記憶喪失ロマンスをお届けします。妊娠がわかった瞬間からジャスティスに知らせようと努力はしたものの、彼の居場所を捜し当てるのに1年半もかかってしまったデイジー。小さな娘の存在を知ったジャスティスの反応やいかに?

不機嫌な恋の種不機嫌な恋の種

世慣れた放蕩富豪と壁の花。 正反対の二人が、恋におちる瞬間。 テキサスの実業家コート・グリヤは美女たちと浮き名を流してきたが、 金目当ての女性に辟易し、身分を隠して親戚の家で休暇を過ごすことに。 そこで隣家のミーナと出会う。化粧もしない地味な彼女をからかうと たちまち犬猿の仲となり、コートはつい不機嫌な態度をとって……。 引っ込み思案なミーナは学校ではいじめられ、家では悪母に虐げられた。 化粧しない習慣は、母の男たちの気を惹かぬようにしていた当時の名残だ。 なのに、隣家に滞在しているコートときたら、無礼で傲慢で頭にくる。 ハンサムで魅力的だけれど、「君は男を望めない」なんて言う人は嫌い! だがある晩、親友に化粧を施され髪を下ろしたミーナを見たコートはーー 9歳で父に捨てられ、苦労を重ねてきたヒロイン。ひょんなことでヒーローに救われ、尊大で皮肉屋と思っていた彼もまた苦労してきたと知り、心の氷が融けだして……。〈ワイオミングの風〉最新作の本作は、〈テキサスの恋〉も関連していますので、乞うご期待!

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