2020年2月25日発売
魔物の襲撃や暴動によって荒れた中原で、人々を助ける旅を続けていたジルたち。久しぶりの休養を取るためにロスマリー湖を訪れたジルの前に、先日まで敵方にあった竜人族の「龍神官」と「龍の巫女」が現れ、彼らが受けたという神託を告げる。どうやら、竜人族の存続と聖地の運命が、ジルにかかっているらしい!?さらに、“闇の森”の隠れ家にいたはずの“妖精女王”が拉致されたという報告を受け、ジルは“妖精女王”が閉じ込められているらしい塔へと向かうが…。「小説家になろう」の話題作、シリーズ書籍化第10弾!
買ったものを呼び出せる能力を利用した食堂は人気店に、膨大にある魔力を活用しての傭兵稼業でも名前が売れ、当初想定していたものとは異なるとはいえ、つつがなく異世界生活を送る美咲。このまま平穏な毎日を甘受したいところだったが、神託で“春告の巫女”に選ばれたり、突如襲来した飛竜の群れ相手に奮戦したり、新魔法の開発にも一役買ったり…と地味な日々とはやっぱり無縁のようで!?SFは大好きだが、ファンタジーの知識はほぼない女子高生による、異世界手探りライフ!第6回ネット小説大賞期間中受賞作。
ニグロの老人が振るう杖の一振りにより、崩壊した館がたちまち元の姿へと戻り、亡くなったはずの館主の生涯をその死から誕生へと遡る傑作「種への旅」をはじめ、「夜の如くに」「聖ヤコブの道」を含む旧版に加え、時間の枠組みを大きく逸脱させるユーモアとアイロニーが散りばめられた「選ばれた人びと」「闇夜の祈祷」「逃亡者たち」「庇護権」の四編をあらたに加えた決定版カルペンティエール短編集。
登場人物全員狂人説!?主従一行のみならず、脇役にいたるまで漏れなく正気とも狂気とも定かでない登場人物たちの行動の分析、狂気の萌芽となる理想と現実の鋭い対立をはらんだセルバンテスの苦難の生涯の解説、さらには『贋作ドン・キホーテ』や様々な世界文学との比較を通じ、作品の内外にひしめく狂気を総覧する、狂的『ドン・キホーテ』体験への導きの書。
錬金で作り出した霊薬で無事クリスを治療したイツキは、引き続き、王都でのんびりとした時間を過ごしていたー鳴り止まぬ剣戟の音を聞きながら。紅い戦線の3人も出場する『王都一武術大会』。観戦のために訪れたイツキがそこで出会ったのは、王族の少女・アイリスと、護衛のシノビ・アヤメだった!アイリスに振り回され、アヤメに冷たい目で睨まれながら、波乱万丈な武闘大会が幕を開けるー!
世界の八割を支配する大帝国グラウシュラウド。その帝国の有力貴族、ギリアム伯爵家の次期当主として生まれたアレクには夢があった。それは長年一緒に生活している、幼馴染で専属メイドのクロエと結婚することだ。しかし、有力貴族の次期当主が、身分の差があるメイドと結婚することなど許されるはずがない。アレクの父であり現当主のアイザックも「魔族討伐に行く途中で、外に子供と有力貴族の妻を作れ」とアレクに嫁取りを命令する。クロエ以外の誰とも結婚したくないアレクは、結婚を実力で認めさせるため父アイザックに反逆することを決め、決闘を申し込むが…