2020年5月22日発売
椎名きさらは小学五年生。母子家庭で窮乏している上に親から〈水責めの刑〉で厳しく躾けられていた。ある時、保健室の遊馬先生や転校生の翔太らに指摘され、自分が虐待されているのではないかと気づき始める……。 一方、JR川崎駅近くの路上で、大手風俗店のオーナー・遠山が刺し殺された。県警本部捜査一課の真壁は所轄の捜査員・宝生と組んで聞き込みに当たり、かつて遠山の店で働いていた椎名綺羅に疑念を抱く。だが事件当夜、彼女は娘のきさらと一緒に自宅にいたというアリバイがあった。真壁は生活安全課に所属しながら数々の事件を解決に導いた女性捜査員・仲田蛍の力を借りて、椎名母娘の実像に迫る。 前作『希望が死んだ夜に』の「こどもの貧困」に続き、「こどもの虐待」をテーマに〈仲田・真壁コンビ〉の活躍を描く社会派と本格が融合した傑作ミステリー。
文雄と過ごすキラキラした時間は、いつか歳をとった自分自身への贈り物になる……。 2010年、東京。34歳独身で、雑誌を中心に活躍するフリーカメラマンの安藤シオは、3年前に飲み屋で知り合って以来たまに泊まりに来る41歳の映像カメラマン、文雄に思いを寄せている。 自分の私生活を語りたがらず、マメに連絡をくれない文雄との「恋人」とは呼べない曖昧な関係にモヤモヤしていたシオは、美大時代の男友達でイラストレーターの点ちゃんと偶然出版社で再会。周囲には秘密にしていた文雄とのことを話した帰り道、妻子のいる点ちゃんに不意打ちのキスをされる。 2011年3月11日、東日本大震災が発生。真っ先にメールをくれたのは、シオが連絡を待っていた文雄からでも、点ちゃんからでもなく、いやな別れ方をした元カレの角田だった。シオの心は揺れ動く……。 両親や友だちの目を気にして生きてきたシオが選んだ答えとは? 「大人になれないわたしたちを描きたかった」という著者による、せつなくてリアルな初の長編恋愛小説。
ーーなんでもない日が、大切になるーー 韓国で13万部を売り上げた、感動のイラストエッセイ。 様々な壁に直面しても、日々を懸命に生きる姿に力をもらえる。 幼いときに病気で耳が聞こえなくなり、 いずれ目も見えなくなるとわかったとき、 私はやりたいことをするために、一日一日を大切に生きようと決めた。 著者の分身であるうさぎの「ベニー」が それでも前を向き、今を生きることの大切さに気づかせてくれる1冊。 【CONTENTS】 1 つらかった昨日も振り返れば素敵なプレゼント 2 やりたいことがいっぱいで、わくわく満載の今日 3 ドキドキ希望でいっぱい、待ち遠しい明日 4 わたしには毎日がとても大切な一日
「お前は何者かね?」「すみません、何かヒントをください」「わたしは常に、ヒントを与えておる。お前はどうしたいのかね?」「自分らしさを取り戻して、人生を楽しみたいです!」「自分らしさ?自分が何者かも知らない、お前の自分らしさとは何かね…?」主人公・リュウトVS神さま(!?)コンビが繰りひろげる!!壮大かつ爆笑★必須の禅問答☆スペクタクル・ロマン。