小説むすび | 2020年5月29日発売

2020年5月29日発売

白い結婚は忘れじの富豪と白い結婚は忘れじの富豪と

絶体絶命の乙女が助けを乞うたのは、 狙った獲物は必ず仕留める、放蕩富豪。 幼いころ里子になり、養父に疎まれても尽くしてきたケイティ。 だがある日、養父の借金を肩代わりする好色な老富豪に 花嫁として差し出されると知って、絶望の底に落とされた。 このまま言いなりになるほかないの? ケイティは途方にくれ、 少女時代を共に過ごしたアレッサンドロを10年ぶりに訪ねた。 放蕩者で鳴らす裕福な投資家となった彼は、とびきりセクシーで 危険な香りを放っている。だめよ、甘美な思い出は封印するの。 今日は色恋とは無縁の突拍子もない頼み事をするのだから。 ケイティは深く息を吸った。「わたしと結婚してほしいの」 意に染まぬ結婚から逃れるため、忘れえぬ初恋の男性と形だけの結婚をしたヒロイン。二人が決めた結婚の条件は“半年間の禁欲”。でも、夫はどんな美女でもたちまち夢中にしてしまう魅力の持ち主で……。スリリングな契約結婚ロマンスをお楽しみください。

疎遠の妻と憂いの領主疎遠の妻と憂いの領主

ずっとあなたを愛してた。 そのひとことが、言えなくて……。 良家の子女に仕えるお堅い教師キャリーには秘密があった。 17歳で情熱のおもむくまま駆け落ち結婚をして子供を産み、 やがて夫と別居したまま9年も経ってしまったなんてーー さえない私が貴族の奥さまだなんて、自分でもほとんど忘れかけている。 果てしない雑務の合間に外出したある夏の昼下がり、 キャリーはあまりのショックに意識を失い、道端に倒れこんだ。 目の前に突然、馬を駆る夫が現れたのだーー 夜ごと夢のなかでキャリーを悩ませる、罪なほど魅惑的なギデオンが。 彼は馬から飛びおりると、妻のそばにひざまずいてつぶやいた。 「やっと君を見つけた。ひさしぶりだな、レディ・ラフレイン」 ふたたび強く惹かれ合いながらも、素直になれないふたり。互いに誤解を抱いたまま、形ばかりの復縁を果たしますが……。幼すぎた花嫁、引き裂かれた純愛、運命の再会ーー『家政婦と不機嫌な子爵』『侯爵と男装のシンデレラ』関連作、切なくも美しい十年愛です!

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