小説むすび | 2021年1月13日発売

コミュニケーションが苦手で平凡な高校生“冒険者”ユーマが、ちょっとだけ成長する物語。ログ・ホライズンのスマホゲームから人気のシナリオを厳選しノベライズ！「新たなる冒険の大地」のほか短編３作も同時収録！

“運命”の問題は、『白鯨』という作品の急所を衝く。エイバブを悲劇的な英雄と見なすのでも、イシュメイルをエイバブの批判者と見なすのでもなく、メルヴィル自身も自覚していなかった運命観を読みとる。それは、エイハブがモービィ・ディックを追跡したように、生に対する最も深い肯定がなされている『白鯨』というテキストそのものを探求（＝精読）する行為である。