2021年1月6日発売
「僕と、け、結婚してください!」「はっ?」-傭兵ギルドの少年テオは、弱すぎていろんなパーティに参加するも追い出されてばかり。そこで一念発起、強くなろうと、悪魔を召喚してみたけれど、その悪魔がめちゃくちゃ可愛くて、思わずその場でプロポーズ。勢いだけで結婚しちゃった超草食系男子と肉食系悪魔の、ちょっぴりエッチな異世界新婚ライフ。
世界を統べる次期世界樹・アルムの主となったフィオーラは、理不尽な生活を脱したものの、王位継承をめぐる政争に巻き込まれていく。そんな中、世間では魔物を封印している霊樹の力が弱まり、「黒い獣」による被害が拡大していた。ふたりは霊樹を蘇らせ、世界樹を継承するための旅に出るが…。互いを意識する旅路が、今、淡い想いを熱い絆に変える。
VRMMO最強の錬金術師アルマは、ゲームによく似た異世界に転移してしまう。辿り着いたのは悪徳錬金術師が支配する村。助けを乞われたアルマが披露した知識とスキルは、この世界でも規格外!?農作物の品種改良にゴーレムを作って自動化、等価交換の大原則すら踏み倒す。さらには竜をペットに!?片っ端から村の暮らしを改良して、最強の王国へ!
辺境を襲った魔物災害から一年。田中家は3兄弟の入学のため一家総出で王都にお引っ越しすることに。もちろん猫達も一緒です。しかし待ち受けるは右も左もお貴族様だらけの学園&社交界。試される礼節、派閥争いの影も忍び寄る王都で、元庶民の一家は目立たず平穏に暮らすことはできるのか!?転生一家の異世界奮闘記、第二弾!
神様より“神眼”を授かった少年、ローグ。見るだけであらゆるスキルを自分のものに出来る“神眼”の力で、彼は世界をより良い場所にすべく大陸中を駆け回っていた。そうした活動が実り、ローグの建国したアースガルドを中心に、周辺国がまとまりつつあったある日ー彼はこれまで後回しにしていたバロワ聖国、ムーラン帝国へ赴くことを決意する。バロワ聖国では謎の魔族が暗躍しており、ムーラン帝国では皇子が悪政を敷いて民を苦しめていたのだ。それら一筋縄ではいかない厄介なトラブルに挑む一方で、ローグは世界各地に散る竜を手懐け、さらなる力を獲得していく。ローグは仲間達、竜達に支えられながら、神の理想を実現するため奔走し続ける!
1990年代から現在までのチリを舞台に、社会の片隅で生きる女性や子どもの思いと現実をまばゆく描き出す9つの物語。チリの新星による鮮烈なデビュー短篇集!人生の葬り去りたい記憶の瞬き。2015年度チリ芸術批評家協会賞、2016年度サンティアゴ市文学賞受賞作。
安政七(1860)年三月三日に、雪降る桜田門外で、井伊大老が暗殺された。徳川幕府の瓦解のはじまりだった。当日の江戸城内には、最高官位の和宮に献上された豪華な「五段雛人形」が飾られていた。家茂将軍の権威と威光をしめす演出であった。すぐさま極秘裏に撤去された。日比谷健次郎は武蔵国足立郡の郷士で、北辰一刀流の免許皆伝である。日比谷家、三郷の加藤家、八潮の佐藤家の三家は、徳川幕府の特命を請け負う「内密御用家」であった。徳川政権が倒れて、戊辰戦争が勃発すると、三家は隠密として臨機の処置で俊敏に活躍する。「徳川の頭脳」といわれた陸軍奉行並の松平太郎が、江戸城の無血開城前に金座・銀座から秘かに百万両を運びだす。隠密御用家は埋蔵金の隠し場所につとめた。膨大な金が旧幕府軍、新選組、奥羽越列藩の戦費となった。新政府軍が上野戦争を仕掛けてきた。戦火のなか、和宮の願いもあり日比谷健次郎たちは命をかけて、寛永寺貫主の輪王寺宮を危機一髪で救出する。奥州に逃げ延びた輪王寺宮は『東武天皇』として即位し、三月十五日『延壽』(えんじゅ)という元号を発布した。西側の幼帝と東側の東武天皇という、南北朝に似た国家分断の戦いになった。新政府軍が勝利し、元号『延壽』が歴史から消された。戊辰戦争が終わると、井伊大老の殺害で消えていた五段雛人形が、悲劇の皇女・和宮にからみ意外な展開をみせた。薩長政権が捏造した幕末史を暴く歴史小説である。