2021年10月発売
ルーの助けもあって、神獣引継ぎによる穢れ事件を無事に解決したユータは、連休を利用して家族旅行に出かけることに。 行先は火山の麓にあるサラマンディア。 初めて見る溶岩の熱気と美しさに見入ってしまうユータたちだが、トラブルは突然襲ってきてーー 火山を旅するユータのもふもふ異世界ファンタジー、第九弾!
トゥルク王国から戻り、ゾマー帝国で無事に日常を取り戻したエルヴィラ。 そんなエルヴィラの元に、トゥルク王国にいる兄のリシャルドよりオルガとの結婚式に招待したいとの連絡が届く。 トゥルク王国でエルヴィラが危険な目に遭わないか心配なルードルフは、リシャルドたちをゾマー帝国に呼ぶことにしたのだがーー 逃亡した聖女と恋愛奥手な皇太子による異世界隣国ロマンス、第二弾!
「私立、清流学園高校。静岡県沼津市の愛鷹山の高台に位置し、北には日本一標高の高い山の富士山を仰ぎ、南には日本一深い湾の駿河湾を眼下に望む、風向明媚な学園である。この清流学園には今年度、新たに発足した部活動が有り“山を楽しむ部活”の意味合いが込められた[清流学園山楽部]という登山部が新規発足を果たしたのだ。 その新規発足を果たす立役者となったのが、登山部を作ろう! と最初に言い出した一年生の沢井友香里と、彼女の熱意を受け取って一緒に登山部を立ち上げる決意をした登山好きの先生、山岸良太であった。この二人の発起人の尽力により、星野隼人、杉咲華菜、如月穂乃花、の3人の部員が加入する事になり、正式に部活動として学校から認可が下りたのだった。 そして、先生から山楽部の夏までの活動計画が告げられた。それは、夏の合宿で登山者の憧れの山々、日本アルプスに目標を定めると言うものだった。その山の名は[鳳凰三山]天を貫く巨石柱、オベリスクの有る山々だ。この巨石柱オベリスクが、鳥のくちばしに似ている事から伝説の鳥、鳳凰になぞらえられた事が山名由来となっている。このアルプスの高難度の山々を目指して、山楽部のメンバー達はスキルアップして臨む事を誓うのだった!」 <作者談> 〔この新章[目指せ!南アルプス鳳凰三山]では、新規発足を果たした山楽部のメンバー達が登山と向き合い、山トレーニングを積み重ねてスキルアップして行き、南アルプスの鳳凰三山に登頂して行くまでの姿を描いていきます。この物語は登山を極めようとする山物語では有りますが、清流学園と言う風光明媚な学園に席を置き、青春を謳歌している高校生達の姿も描いて行く青春学園ストーリーでもあるのです。高校生達の日常や学園生活や恋物語などを織り交ぜながら、面白おかしく泣いたり笑ったり、時には真剣勝負で登山に臨む姿を描きつつ、物語は進んでいくのです。 さあ! いよいよ新章が始まります。長丁場の話しとなりますが、登山を通じて成長して行く先生とメンバー達を見守りながら、清流学園山楽部の物語に最後までお付き合いのほど宜しくお願い致します!!〕
最初の一編から、恐ろしいほどの描写力が読者を襲う。これがカルタレスクなのだ。ゆっくりと締め上げて行くように緊張感の高まってゆく物語は、しかし、おおかたの予想とは違ったところに着地する。そう、それがカルタレスクだ。この本と出会った私たちは幸運なのである。──高野史緒 ノーベル文学賞の呼び声高い現代ルーマニア文学の旗手が放つ、ポストモダン文学の極致! 『ノスタルジア』は私の本としては国の内外で一番読まれ、よく引用されている本です。この新しい版で、多くの若い人が初めて私の世界に入ってくれることは、大きな喜びです。その世界は私の頭骨と同じ直径の世界だと言ったことがあります。──ミルチャ・カルタレスク ルーレット士 メンデビル 双子座 REM 建築士 解説(高野史緒)
「王太子の命で公爵令嬢を捜索せよ!」少年ルディとして身分・性別を偽り、聖騎士団で働き始めた令嬢・マルティナ。次なる任務は、なんと自分自身の捜索だった。王太子は必ず彼女を婚約者の座に戻したいらしい。絶対に婚約者に戻りたくない彼女が窮地の中、編み出した秘策ーそれは相棒リオンとの婚約!彼と共に王家主催のパーティへ出向き、王太子と直接対決を挑もうと画策する。ところが、いざ顔合わせのためにデートをしてみると普段と違う彼に心がざわつく。二人の時間は思いがけず楽しくて…うそ、本当に好きになっちゃった!?家出満喫中の令嬢の逃亡ラブファンタジー第2巻!書き下ろし番外編&コミカライズ第1話収録!
「心を一つに縫い合わせてみせます!」崩壊寸前の多種族国家でビーチを目指せ!「きっと誰もが下剋上」シリーズ第4巻!
コミカライズ決定!最弱の少年が新理論で常識を吹き飛ばす、パラダイムシフト・ファンタジー!
「プレスター・ジョンの王国を探せ!」 マルコ・ポーロが『東方見聞録』を発表したのと同じ頃、行ってもいない東方世界の旅行記を著した稀代のペテン師ジョン・マンデヴィル。世に出るのを厭い、苔と羊歯の庭いじりを唯一の喜びとしていた息子アーサーは、ある日教皇から呼び出され、亡き父の書に記されたプレスター・ジョンの王国を探すよう命じられる。 しかしその情報源は父の遺したデタラメ旅行記だった。 待ち受けるのは、羊のなる木や、魚にまたがるアマゾネス、犬頭人にマンドラゴラ、背中にギザギザのある怪物…… 「ありもしない王国を探しに行くなど、人生をねずみの餌にくれてやるようなものだ」。 不満たらたらのアーサーに同行するのは、柄の悪い傲岸不遜な修道士と書物好きで夢見がちな弟。たよれる武器は、蝿を遠ざけることのできる指輪のみ。果たして父の書に真実はあるのか。驚異と笑いに満ちた奇想天外な旅へ、いざ(しぶしぶ)出発! ーー東洋奇譚をもとに描く宮田珠己の新境地、ここに誕生。 網代幸介氏による幻想的なじゃばら絵巻つき。 世界全図 第1章 アーサー・マンデヴィル、 ローマ教皇に謁見する 第2章 スキタイの子羊を求めて 第3章 女軍団の島アマゾニア 第4章 犬頭人の舟 第5章 マンドラゴラを採る方法 第6章 海を漂う少女 第7章 巨大蟻と金の山 第8章 ワークワークの美人果 第9章 最果ての国 第10章 プレスター・ジョンの祈り 参考文献
大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和十八年、陸軍軍人の娘・中久世美禰子は婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ。だが夫・多一郎は軍医として出征し、美禰子は新婚早々、一癖も二癖もある大鞠家の人々と同居することになる。やがて彼女は一族を襲う惨劇に巻きこまれ…大阪大空襲前夜に起きる怪異と驚愕の連続を描き、正統派本格推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ!
■「ミステリーズ!」の後継誌ついに創刊。コンセプトは、国内外のミステリ、SF、ファンタジイ、ホラーを刊行してきた東京創元社による「総合文芸誌」。■『蝉かえる』で第74回日本推理作家協会賞、第21回本格ミステリ大賞W受賞の櫻田智也が贈る、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作。■第21回本格ミステリ大賞全選評、一挙掲載。■第31回鮎川哲也賞&第18回ミステリーズ!新人賞選評、ならびに第18回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」掲載ほか。 ■目次■ 『紙魚の手帖』創刊にあたって 【創刊記念特別エッセイ】 投げ込みマガジン〈紙魚の手帖〉 戸川安宣 【受賞作決定!】 第31回鮎川哲也賞 選評 辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩 第18回ミステリーズ!新人賞 選評 大倉崇裕・大崎 梢・米澤穂信 【第18回ミステリーズ!新人賞受賞作】 三人書房 柳川 一 ●第18回ミステリーズ!新人賞受賞作。若き日の江戸川乱歩を描く、流麗な謎解き譚 【第21回本格ミステリ大賞全選評】 第21回本格ミステリ大賞受賞作決定! 第21回本格ミステリ大賞選考経過 受賞の言葉 [小説部門] 櫻田智也 [評論・研究部門] 飯城勇三 選評 小説部門 選評 評論・研究部門 【日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞第一作】 白が揺れた 櫻田智也 ●ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、悲劇の真相は?〈エリ沢泉〉シリーズ最新作! (※「エリ」は「魚」偏に「入」) 【読切】 ゼロ 加納朋子 ●私の元にやってきたのは、カフェオレ色の天使だった。少女と犬の絆を描く最新ミステリ! スフレとタジン 近藤史恵 ●コロナ禍の影響で志村さんが講師で始めた〈パ・マル〉の料理教室。タジン鍋を使うモロッコ料理を……。 フォトジェニック 秋永真琴 ●カメラを構える彼女の目に、この世界は、僕は、どんなふうにうつっているんだろう? 気鋭が贈る傑作掌編。 108の妻 石川宗生 ●点描の妻、夢見る妻、革命家の妻、お品書きの妻……様々な「妻」をお楽しみください。 セリアス 乾石智子 ●ひっそりと暮らす魔道師夫婦、彼らの秘密とは…… 魚泥棒は誰だ? ピーター・トレメイン 田村美佐子 訳 ●修道院の厨房で起きた二件の事件をフィデルマが解き明かす 【INTERVIEW 期待の新人】 千田理緒 『五色の殺人者』 大島清昭 『影踏亭の怪談』 【BOOKREVIEW】 [文芸全般] 瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF] 渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣 『紙魚の手帖』創刊記念読者プレゼントキャンペーン 執筆者紹介 編集後記・次号予告
叔父の奸計により誘拐された主人公。船の難破に遭って生き延びるも、暗殺事件に巻き込まれ逃亡を余儀なくされる。その結末は!? 18世紀英国史を背景とする作家の最高傑作!
「家族」とはなにか?その系図に刻まれた欲望と不条理。飛び散る血しぶき、耳をつんざく悲鳴、謎かけを込めて“展示”される死体ー。犬神家を襲った怪奇な連続殺人事件の背景には、何があったのか?物語を読み解くカギは「戸籍」にあり。血で血を洗った一族の系譜を丁寧にたどりながら、社会に根強く残る「血」や「家」の秩序と価値観を炙り出し、近代日本の陰に光をあてる。
「申し訳ないが・・・」 窪塚夏樹、24歳。元プロ野球ピッチャー、元年俸500万円。 突然球団から戦力外通告を受けた夏樹は、決死の思いで合同トライアウトに挑むが、待てど暮らせど連絡は来ない。 専業主婦の妻、3歳の息子。おまけに母親が若年性アルツハイマーにかかり、実家も頼れない。 ヤバい、人生積んだ、そう思いかけたとき、夏樹に唯一救いの手を差し伸べてくれたのは、居酒屋を経営母体にした 社会人チームだった。昼まで練習、夕方からは居酒屋勤務、慣れない仕事に四苦八苦しながらも、あたたかく迎えてくれた チームメイトと監督とともに都市対抗野球出場を目指しながらプロ復帰を狙う夏樹。 もしかして、ひょっとして。腐りかけた心に希望が芽生え始めた夏樹。ところが、そんな彼らに「コロナ禍」という未曽有の災いが忍び寄る。 悔しくても、悲しくても、負けたく、ない。 コロナ禍で苦境に立たされた元プロピッチャーの迷いと再生を描く、居酒屋社会人野球小説。 やりたいことができないもどかしい思いを抱くすべての人に届けたい、応援歌!
三代将軍家光から、鍔削ぎ清光の鞘に秘められた密命を預けられた霞流開祖の父・脇坂外記は陰柳生の暗殺団に殺害された。「鯉口を切れば冥府への入口」「相手の刃の下にこそ霞流ならではの道がある」苛酷な流派、人斬り剣法に六郎太は身を投じるー。