2021年12月18日発売
2016年11月。盲目ながら2010年のショパンコンクールで2位を受賞したピアニスト・榊場隆平はクラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は、自身の付加価値を上げるための芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場が犯人として疑われてしまう。事件は深夜、照明の落ちた室内で起きた。そんな状況下で殺人ができるのは、容疑者のうち、生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は言うのだ。窮地に追いやられた榊場だったが、そんな彼のもとに、榊場と同様ショパンコンクールのファイナルに名を連ねたあの男が駆けつけるーー! 累計160万部突破の『さよならドビュッシー』シリーズ最新刊。
かつて大学で親しかった仲間が東海岸の大屋敷を共同で借り切って過ごす夏休み。アルコールとドラッグとセックスに溺れて、子供たちは放ったらかし。そこに超弩級の暴風雨が襲来し建物も電力もやられてしまう。 語り手イヴを含む12人の少年少女は無為無策の両親たちを見限り、幼い者たちを連れて迫り来る危機から脱出する。だが外に広がっていたのは黙示録のような混沌の世界だった。そして、壊滅的な状況で起こる出来事は、イヴの弟ジャックが持ち歩き「解読」している絵入り聖書物語をなぞり始める…… 気候変動、経済格差社会、世代間の断絶という今ここにある現実を、子供たちの冒険譚とした、予言的で痛切ながら溌剌とした「気候フィクション」の名作。全米図書賞最終候補となり、「ニューヨーク・タイムズ」年間ベストテンに選ばれた。
おとなは誰でもはじめは子どもだったーー。 《あなたの心の中に王子さまを取り戻そう。》 職場や学校、恋愛、人間関係の悩みの中で消えてしまった「子どもの頃の自分」をもう一度見つけて、本当の幸せを手に入れるためのヒントが「星の王子さま」にはあふれている! 星の王子さまのように…… ■子どもの頃のものの見方で世界を見るためには? ■自分のことを大切にするためには? ■「急ぎのしごと」と「重要なしごと」を区別するためには? ■他人から理解されないことを受け入れるには? ■人生の新しいページをめくるためには? ■愛することを学ぶためには? おとなになった今こそ読み直したい、サン゠テグジュペリの不朽の名作。 自分らしく生きるために大切な、目には見えない宝物が、そこにはきっと詰まっている。
乙女ゲーム『Revolution』の世界に、ヒロインのレイ=テイラーとして転生した社畜OL・大橋零。そんな彼女の推しは攻略対象の王子たち…ではなく、悪役令嬢・クレア=フランソワだった!平民を毛嫌いしているクレアのいじわるを、嫌がるどころか嬉々として受け入れるレイ。前世でゲームをやりこんでいた彼女は、その知識と愛で、クレアとお近づきになることができるのか?推し一筋、激動のラブコメ・ファンタジー開幕!!