2021年2月15日発売
預かった映像を死後に届ける「アフターメッセージ」、弁護士が多様な依頼に対応していく「男衾法律事務所」、長年片思いをしていた女性の子供に転生してしまう「生まれかわり」。人のつながりを様々な視点で描いたハートフルストーリー。
最強の初心者現る。200km/hのサーブを打つ“テニス初心者”の田中は、同い年の中井とレッスンを重ね、40歳にして初めての大会に挑む!!スポーツの楽しさを再発見する大人の青春小説。
その春。すべての居場所から締め出されていた。すべての日常が止まってしまった。それがこんなに大変だったなんて! 私たちはなんて小さくて、無防備で、ばらばらだったんだろう? みんな平気なのかな? そんなわけ、ないよね? だから……コロナ禍の夏を過ぎて、それまでの日常にかまけて放っておいた大切なものを確かめに自転車の旅に出た。そこで。 緊急事態宣言が明けて2020年も夏を越え、大学時代の親友の夫とその息子と、紀伊半島のツーリングに出かけることになった。若くして命を落とした親友との約束を果たすため、そして、ひとり親で育った息子が母を新たに知るため。就職氷河期世代が親になっての心情もそこはかとなく漂うハートウォーミングなロードムービー風の小説が本書。日常の景色だけでなく生活スタイルも変わってしまった。変わらざるをえなかった。リセットするにしても、調子を取り戻すためにも、記憶の底に押し込めてしまった大切なものをもう一度見つけ出して、新たに前に進もう。コロナ禍でぽっかり出現したつかの間の人生の空白期間。みーんな元気の在庫がなくなった。でも、だから……3人それぞれが生きるために必要なささやかなものを見つけた、数日間の旅の物語。
源氏物語には幻の最後の巻がある。栄華をきわめた藤原道長が血眼になって求める物語とは。そして探索の命を受けた女が見たものとは。 不朽の名作「源氏物語」は実は未完であり、秘された最後の一帖は時の最高権力者を窮地に陥れる物語ではないか。生前の紫式部が存在を秘して没した「五十五帖」とは果たして……宮中の陰謀に物語が切り結ぶ時をスリリングに描き、多くの書評に取り上げられた昨年の第11回日経小説大賞受賞作『新・紫式部日記』には続編があった。「源氏物語」に残された最大の謎という大胆不敵なフィクションである。主人公は菅原孝標女(作中では、更級)。藤原道長から「五十五帖」の探索を命じられるが、同行を命じられるのが宮中に仕えていた紫式部の娘、賢子。田舎育ちで父から与えられる物語に耽溺して成長した更級と、物語づくりに忙しい母にかまってもらえなかった賢子が幻の「源氏物語」を探していく過程で、紫式部がどういう人間であったか、「源氏物語」はいったいどのような物語であったかが浮き彫りにされていく。豊かな学識から紡ぎ出された"古典文学ミステリー"の秀作である。
レクスにドラゴンの聖地・龍峰に連れてこられたリリエラとドラゴンスレイヤーズの面々は、修行のため、次々現れるドラゴンたちとムリヤリ対戦させられる羽目に。 そんな一行に、少女・リューネが竜騎士になるため弟子入りを志願する。 レクスはリューネを連れて再び龍峰へ。そこでシンプルで地獄な特訓を始めるのであった。 そんな愉快な(?)騒動のさなか、いつの間にか町は魔の手に包囲され……。 巻末書き下ろしエピソード『無謀者達の哀歌』を収録 レクスのむちゃぶりで着々と実力アップのリリエラ&ドラゴンスレイヤーズに、待望の新キャラ・リューネ登場! 耐えきれるのか!?
我流の魔法で領地改革を推し進める“悪役令嬢”サレスティア。魔法学園での生活も慣れてきて、ついにヒロインと遭遇……苦しむヒロインを救うべく奔走する悪役令嬢のもとに、新たな四神がやってくるわ、敵国からは転校生まで⁉ 陰謀渦巻く学園生活をお嬢はどう乗り切る? 史上最善な悪役令嬢の、猪突猛進ほっこりストーリー! 第一回アース・スターノベル大賞佳作受賞作、待望の3巻登場!