小説むすび | 2021年3月1日発売

2021年3月1日発売

激震激震

著者

西村健

出版社

講談社

発売日

2021年3月1日 発売

1995年、大地が裂けた。時代が震えた。 阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。 昭和史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が描き出す平成の奈落。 雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編。 年明け早々に阪神地方を襲った大地震に衝撃を受け、被災地に駆けつけたヴィジュアル月刊誌「Sight」記者の古毛は、その凄まじい惨状に言葉を失う。神戸でも火災被害の激しかった長田地区では焼け跡に佇む若い女と遭遇。夕方の光を背にこちらを振り向いたときの眼はかつて戦場で出会った少年兵とそっくりだった。果たして彼女は何者なのか? 「何やってんだろうな、俺達」加納が自嘲ぎみに呟いた。(略)「世間の耳目を引く話題に引っ張り回されて、取材取材に駆け回る。それで終わってみりゃぁ、前に何やってたかも記憶が薄れてる始末だ。(略)世間、てぇお釈迦様の掌で踊らされてる、孫悟空かよ」 「元々、報道なんてそんなものだったのかも知れませんけども」古毛は言った。「特におかしくなって来たのが、あのバブルの辺りからだったような気はします」 「あれで、日本が溜め込んで来たあれこれの矛盾が一気に噴き出して来た感じだな。戦後、営々と築いて来たこの国の神話が次々と崩壊してる、ってところかな」 ーー本文より

女ふたり、暮らしています。女ふたり、暮らしています。

シングルでも結婚でもない、 女2猫4の愉快な生活 単なるルームメイトでも、恋人同士でもない。 一人暮らしに孤独や不安を感じはじめたふたりは、尊敬できて気の合う相手を人生の「パートナー」に選んだ。 小説家チョン・セランも絶賛した韓国で話題の名作エッセイ、ついに日本上陸! 1. 分子家族の誕生 「ひとり力」マックスの人 この人ならどうだろう 他人という見知らぬ国 私をとりこにした望遠居酒屋 二種類の人間 そのマンションを逃すな 太陽の女 結婚まで考えた 小心者に媚びる者 借金上手な人になれ 私を成長させたのは八割がローン 内装の総責任者になる 2. 結婚していないからわかるんですが 「自炊生活」が「シングルライフ」になるのはいつ? 何も捨てられない人 巣のような君の家 家の妖精ドビーの誕生 二つの人生を合わせる けんかの技術 「ティファールの戦い」と誕生日の食卓 猫たちの紹介 3. わが家の『キャッツ』 大家族になった 母から譲り受けたもの 上手にご馳走になる方法 クリスマスプレゼントの交換 新年初日 幸せは、バターだ! 五百ウォンコンサルティング 私たちは別世界に住んでいる 家庭の平和をお金で買う 家内と主人 都会の呑んべえ女たち 私たちの老後計画ーハワイデリバリー 望遠スポーツクラブ 男の人がいればよかったと思う時 4. 私の第一保護者 私たちはお婿さん かなり近い距離 ひとりで過ごした一週間 破壊王 一緒に住んでよかった 望遠洞生活と自転車 私たちが別れるなら 家族ともっと大きな家族 今、そばにいる人が私の家族です 訳者解説

たまきはる海のいのちをー三陸の鉄路よ永遠にたまきはる海のいのちをー三陸の鉄路よ永遠に

出版社

言問学舎

発売日

2021年3月1日 発売

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震=東日本大震災では、1万8千人を超える方々の尊い命が失われ、未だに行方不明とされている方も、数千人と言われます。一度失われた命、愛しい人の笑顔を、ふたたび取り戻すことはできません。 本書は、東日本大震災で犠牲になられた方々を追悼し、また津波で不通となった仙台以北の鉄道各線の昔日の姿を描くことで、復旧成った各路線、そして沿線にエールを送り、さらに鉄道復旧を断念した路線のメモリアルとして、犠牲者の鎮魂と、未来への希望を呼びかける中編小説です。美しい三陸の風光とノスタルジックな沿岸の鉄道線を描きながら、生きることの奇蹟を歌い上げる恋愛物語ですから、中・高生から大人まで、幅広い年代の方に親しまれる読み物となっています。 1983年(昭和58年)から1987年(昭和62年)にかけて、仙石線、石巻線、釜石線、山田線、三陸鉄道北リアス線、南リアス線、気仙沼線の各線を旅する青年英介が、各地の情景や、人々とのふれあいを経て、不本意な別れを強いられたかつての同級生早希子のために強く成長し、やがて彼女を迎えるまでの4年間の足跡の中に、三陸の海と鉄道をたたえる意欲作です。 総ページ272ページのうちカラー口絵32ページに、昭和40年代・50年代の貴重な鉄道写真と、震災前・後の沿岸の写真を豊富に掲載しており、資料としても希少な価値を有しています。 章構成と文章中に描かれている区間は、以下の通りです。 一 時きざむ海         仙台ー野蒜・宮戸島(奥松島)                           二 ゆくりなき会い       野蒜ー石巻ー女川                         三 山の果てに海ありてー釜石  花巻ー遠野ー釜石                      四 春を呼ぶ風         釜石ー浪板ー宮古ー田老                            五 真直ぐなる意志       釜石ー陸前高田ー気仙沼・唐桑半島                         六 志津川の海         仙台ー小牛田ー前谷地ー志津川

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