2021年4月発売
国布守様を呪いから救うため、ユイとアージットの二人はメネスメトロという街へ引っ越すことに。その街にある迷宮での修行と、呪いに有効な風属性の武器や風精霊の守護者を見つけるのが目的だ。そしてアージットは彼の友人であり風精霊の守護を受けている冒険者シュネルを連れてくる。元貴族でありながらドレスを仕立てる針子になりたいという夢を追って国を出てきたというシュネルは、ユイの加護縫いの腕を見て、呪いと戦うことと引き換えにユイの弟子にしてほしいと頼み込んでくるのだがーー!?
ナジュース王国の第七王子クレインは、兄たちとも仲良く暮らし、権力闘争とは無縁の生活を送っていた。ずっとそうしていたいところだが、年頃となればいよいよ政略結婚の話が持ち上がる時期だ。案の定、国王から命じられたのは、隣国の重要人物である聖女ロリエとの婚姻だった。迎えた聖女はしかし、想像以上に魅力的な美少女だった。すっかり惚れ込み、新婚生活を楽しむクレインだったが、そこにさらなる婚姻話が舞い込んでくる。獣人族の娘シャフラン。帝国王家の第五王女ノーチェ姫。ふたりの美女を妻として迎えると、クレインの離宮はあっというまにハーレムと化していた。ナマイキ盛りのノーチェに振り回されつつも、心優しいロリエを中心として、仲睦まじく暮らすクレインたち。妻たちの愛情と結束で、いつの間にやら王国内の人々をそれぞれが救済していたようで、クレインの評価は王族内でも意図せず高まってしまって…。
全員破滅の未来しかない乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったイリス。妖精の長の加護(溺愛)を受け破滅を回避、全員をハッピーエンドに導き学園ライフを満喫中! 王子・レゼダとの恋も順調だったはずが、留学してきた隣国の王女・ガリーナが彼の婚約者に…!? するとレゼダの内に秘められた「イリス愛」が暴走して波乱の予感…!? 聖女じゃないので放っといてほしい無自覚愛され悪役令嬢、大人気シリーズ第2弾!
過労死し、幼女に転生したメイ。「役立たず!」とパーティーから捨てられてしまい途方にくれるが、森で出会った冒険者・フレディのケガを治したことから治癒チートが開花! さらに伝説の魔獣を救い従魔の契約をする。その後も魔導士や最強聖女から過保護に愛され無自覚チートが次々覚醒! しかもある日、聖女の証が表れて…!? この幼女、追放されたけどもしかして最強? 幼女×もふもふの愛されスローライフ!
人生ドン底で死亡したOLの里奈。目覚めると異世界で幼女・リナリアに転生していた。しかし転生先でも家族に役立たずと捨てられ、森でひとり途方にくれてしまう。すると手負いの聖獣に出会い、リナリアの規格外の治癒チートが開花して…!?もふもふやイケメン竜騎士と森で平和な暮らしを始めたリナリア。過保護に守られ甘やかされる日々が始まるが、リナリアが放つ聖女の力は次第に王宮でも評判になっていき!?幼女のチート炸裂!ほのぼのファンタジー!
「あの、人間って、どんなものですか?」 ギリシア神話に登場する女神で魔女のキルケ。愛する者を守り、自分らしく生きようとする、遠くて近い一人の女性として、今、語り直されるーー。世界的な注目を集める作家による魔法のような物語。 女性小説賞 最終候補作 太陽神ヘリオスと女神ペルセの間に生まれたキルケ。父のように力があるわけではなく、母のように美しくもなく、人間のような声を持つ。きょうだいにいじめられ、周りからは除け者にされるキルケは、しだいに神の世界よりも人間の世界に惹かれていく。ただ、彼女は〈魔法〉を使うことができる。その力を警戒する神々によってアイアイア島に追放されるのだが、そこで人間のオデュッセウスと恋に落ちる──。 ホメロスの『オデュッセイア』を反転し、女神であり、魔女であり、そして一人の女性であるキルケの視点からギリシア神話の世界を再話する、魔法のような物語。女性小説賞最終候補作、「ガーディアン」ほか各紙でブック・オブ・ザ・イヤーに選出。 キルケ(Circe)とは アイアイア島にすむ魔女。太陽神ヘリオスとニュンペのペルセの間に生まれた。名前の由来は、「タカ」または「ハヤブサ」と思われる。『オデュッセイア』では、オデュッセウスの部下たちを豚に変えるが、オデュッセウスに挑まれると、彼を恋人にし、部下ともども島に滞在することを許し、彼らが再び出発するときには援助をする。キルケは長きにわたって文学の題材とされ、オウィディウス、ジェイムズ・ジョイス、ユードラ・ウェルティ、マーガレット・アトウッドといった作家にインスピレーションを与えた。 ーー本書「登場人物解説」より