2021年5月6日発売
人類最後の50万人を乗せた播種船『シドニア』は、地球を壊滅に導いた謎の敵・ガウナとの果てしない戦いの渦中にあった。谷風長道という絶対のエースを得た『シドニア』は、ガウナの拠点である小シュガフ船・オカリナを撃破、その存亡を懸けて、大シュガフ船との最終決戦を決意した。そんな中、ガウナと戦うために遺伝子操作され生み出されたクローン、仄姉妹の一人、仄燧と、科学的に生み出された男でも女でもない、第三の性である中性の整備士・金打ヨシは、一八式衛人の仮象訓練装置で出会う。ヨシの協力で、燧は操縦士としての力を高めるが、その方法はかなり危ういものだった。そんな共犯関係を通して、二人は親密さを増していく。戦衛防巡艦『水城』での出撃に、二人は共に乗り組む。そして、激戦の最中、運命の時が!
ビッグスモール家の次男・ノクトは外れスキルと思われた“拡大&縮小”を駆使して、父から受け継いだ弱小領地を順調に発展させていく。その手腕を聞きつけ、ノクトのもとに続々と集う個性豊かな面々。土魔法を操る魔法使い、“人化”のスキルを持つドラゴン、長命で経験豊富なエルフー心強い仲間たちと共に最強の領地を目指すノクトはある日、鉱山を探索中に稀少な鉱石・マナタイトの鉱脈を発見する。これで領地はますます発展…と思われたが、隣領を治めるハードレット家も鉱脈の採掘権を主張する。両家の交渉は決裂。最終的な決着は“疑似戦争”でつけられることに。万能スキルを手にした転生者の領地開拓譚、絶好調の第2弾!
最後の天族・イリスを巡る事件も終わり、再び穏やかな日常へと戻ったレイン達。戦いの傷も癒え、冒険者稼業を再開した一行だったが、ホライズンでタニアの名を騙る竜族による襲撃事件が発生ー疑われたタニアが騎士団に身柄を拘束されてしまう!タニアの濡れ衣を晴らすため、レイン達は真犯人を探し出すことを決意。ドラゴンの目撃情報が相次ぐ北の山へと出発するのだが…!?さらに、Aランク昇格試験のため訪れた王都で、レインは自らの出生の秘密を知る事に…!「あたしが、何度でも止めてあげるわ。だって…約束したもの」「…ありがとう」大切な仲間と出会い成長していく冒険ファンタジー、過去と未来が対峙する第6幕!
思わぬ災禍と失恋の苦痛を乗りこえ、それをネクストステージへの引き金とすべくもがく青年の姿がコロナ禍の今に重なる表題作。人生航路で出会う「魔」の味が苦く深い、熟達の筆致が光る短編集。
「スモッグだ!」クラウディアに叫んだ。「あれが見える?スモッグの雲だよ!」だが彼女は、…何かに気をとられていて、鳥のひと群れが、飛ぶのを見ていた。そして私はといえば…。存在の仕方が異なる五人の副次的人物との関わりから描かれる「私」という人物像。樹上を軽やかに渡り歩く「ペンのリス」カルヴィーノの1950年代の模索がここにもある。他に掌篇四篇併載。