2021年6月7日発売
うらんぼんの夜うらんぼんの夜
地蔵を信仰する小さな集落で育ち、都会に焦がれる高校生の奈穂は、東京からの転校生・亜矢子の言葉に違和感を覚える。一方、村の老人たちが余所者に対して異常なほどの警戒心を募らせるにつれ、奈穂は自分までもが囚われていた村の呪縛に気づき…。少しずつ狂いはじめた歯車が向かう先はー。
インディゴインディゴ
オーストリア・シュタイアーマルク州北部に、ヘリアナウという全寮制の学校がある。インディゴ症候群を患う子供たちのための学園だ。この子供たちに接近するものはみな、吐き気、めまい、ひどい頭痛に襲われることになる。新米の数学教師クレメンス・ゼッツはこの学園で教鞭をとるうちに、奇妙な事象に気づく。独特の仮装をした子供たちが次々と、車でどこかに連れ去られていくのだ。ゼッツはこの謎を探りはじめるが、進展のないまますぐに解雇されてしまう。その15年後、新聞はセンセーショナルな刑事裁判を報じる。動物虐待者を残虐な方法で殺害した容疑で逮捕されていた元数学教師が、釈放されたというのだ。その新聞記事を目にした画家のロベルト・テッツェルはかつての教え子として、ゼッツが手を染めたかもしれない犯罪の真相を追いかけていくー軽快な語り口と不気味さが全篇を覆い、独特な仕掛けがさまざまな読みを可能にする。既存の小説の枠組みを破壊して新しい文学の創造を目指した、神童クレメンス・J・ゼッツの野心溢れる傑作長篇。
シュメールの王と霊(ルビ:ひ)の元(ルビ:もと)の王シュメールの王と霊(ルビ:ひ)の元(ルビ:もと)の王
「神殿を建てよ」「大自然を元に戻せ」「争いをやめよ」人類が和することを合図として神は発動するときを待たれている。人類は神と出会い争いをやめることができるのか。『ムーとアトランティス』に続く待望の第二作!
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