2021年8月4日発売
On A Bright Summer MorningOn A Bright Summer Morning
アメリカの8人の高校生が、原爆を肯定する側と否定する側にわかれ、討論をくりひろげる…。多くの読者から反響のあった『ある晴れた夏の朝』の英文版。世代と国境をこえて読んでほしい「戦争の歴史と記憶」を問う一冊。中学生から。
階上の妻階上の妻
アラバマ州の高級住宅地ソーンフィールド・エステートで、犬の散歩代行をするジェーンの慎ましい日々は、エディ・ロチェスターとの出会いで一変した。美しい屋敷でエディに愛される理想の生活。だが、エディの亡妻ビーの存在が二人の未来に影を落とす。溺死したビーの遺体はいまだ行方不明だったが、一緒に死んだビーの親友が他殺体で発見され、エディに殺害容疑が。ジェーンは彼の無実を信じるが、屋敷には彼女の知らぬ大きな秘密が隠されていた。『ジェーン・エア』を現代アレンジした南部ゴシック・サスペンス。
壊れた魂壊れた魂
1938年秋、東京。思想統制によって父を逮捕され、たった一人の肉親を永遠に失った少年、礼は兵隊に破壊された父のヴァイオリンを携えて、父の友人マイヤール夫妻とともにフランスへ渡る。60余年後、弦楽器職人としてパリに工房を構えるジャック・マイヤール=レイ・ミズサワは、新進ヴァイオリニスト山崎美都理を通じて、踏み込んできた隊の中で唯一父を救おうとした「クロカミ」中尉の戦後と、死までの人生を知る。そして礼が12年の年月を費やして修復・再生し、美都理の手に託された形見のヴァイオリンが1938年のその日、逮捕の直前に父が奏でた曲の調べをホールに響かせたその瞬間、ひとつの円環が閉じ、新しい生が始まろうとしていた…日本に暮らす日本人である著者がフランス語で書き、出版後、またたく間にフランス国内で高い評価を得た小説、^Ame bris´eeを著者自身の翻訳で贈る。
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