2021年発売
源氏物語には幻の最後の巻がある。栄華をきわめた藤原道長が血眼になって求める物語とは。そして探索の命を受けた女が見たものとは。 不朽の名作「源氏物語」は実は未完であり、秘された最後の一帖は時の最高権力者を窮地に陥れる物語ではないか。生前の紫式部が存在を秘して没した「五十五帖」とは果たして……宮中の陰謀に物語が切り結ぶ時をスリリングに描き、多くの書評に取り上げられた昨年の第11回日経小説大賞受賞作『新・紫式部日記』には続編があった。「源氏物語」に残された最大の謎という大胆不敵なフィクションである。主人公は菅原孝標女(作中では、更級)。藤原道長から「五十五帖」の探索を命じられるが、同行を命じられるのが宮中に仕えていた紫式部の娘、賢子。田舎育ちで父から与えられる物語に耽溺して成長した更級と、物語づくりに忙しい母にかまってもらえなかった賢子が幻の「源氏物語」を探していく過程で、紫式部がどういう人間であったか、「源氏物語」はいったいどのような物語であったかが浮き彫りにされていく。豊かな学識から紡ぎ出された"古典文学ミステリー"の秀作である。
レクスにドラゴンの聖地・龍峰に連れてこられたリリエラとドラゴンスレイヤーズの面々は、修行のため、次々現れるドラゴンたちとムリヤリ対戦させられる羽目に。 そんな一行に、少女・リューネが竜騎士になるため弟子入りを志願する。 レクスはリューネを連れて再び龍峰へ。そこでシンプルで地獄な特訓を始めるのであった。 そんな愉快な(?)騒動のさなか、いつの間にか町は魔の手に包囲され……。 巻末書き下ろしエピソード『無謀者達の哀歌』を収録 レクスのむちゃぶりで着々と実力アップのリリエラ&ドラゴンスレイヤーズに、待望の新キャラ・リューネ登場! 耐えきれるのか!?
我流の魔法で領地改革を推し進める“悪役令嬢”サレスティア。魔法学園での生活も慣れてきて、ついにヒロインと遭遇……苦しむヒロインを救うべく奔走する悪役令嬢のもとに、新たな四神がやってくるわ、敵国からは転校生まで⁉ 陰謀渦巻く学園生活をお嬢はどう乗り切る? 史上最善な悪役令嬢の、猪突猛進ほっこりストーリー! 第一回アース・スターノベル大賞佳作受賞作、待望の3巻登場!
鎌倉時代中期。世上は鎌倉大震災を皮切りに天変地異に見舞われ、疫病が蔓延し、飢饉に苦しめられていた。その原因を仏典から解き明かそうとした僧侶・日蓮は、世の為政者が悪法に染まっているため、民を救うはずの仏や善神がこの国を去ってしまったからだと結論づける。至高の経典である「法華経」に帰依しなければ、さらなる厄災が起こるー日蓮は、鋭い舌鋒で他宗に法論を挑んでいくが、それは同時に、浄土宗や禅宗を重用する幕府の執権、北条氏を敵に回すことでもあった。疫病、星の乱れ、日蝕月蝕、暴風雨、日照りー「薬師経」に予言された七難のうち、未だ起こっていないのは「他国侵略」と「内乱」のみ。日蓮の思いは天に届くのか。苦しむ人々を救うため権力者たちと戦い続けたその半生を描く感動作。
フフ、グモーニン英国の過去の記録! 何ソレ! よく解らないけど私達、その中に武蔵丸ごと迷い込んだみたい。正に歴史の迷い子! つまり歴史の赤点! そんなレッドポイントな現地では誰がアーサー王を襲名するのかってあっちもこっちもどっちも争ってて、私達は“湖の精霊”として関わっていくことになっちゃったの。解る! 英国弁で言うと”セーレー オブ ミズゥーミー”! やだ! 私ったら博識! 英国弁も赤点ね! でもこのままだと英国消失とか、一方的に盛り上がってきた処で愚弟? ホライゾン? どうすんの? 英国をアーサー王伝説もろとも正しい姿に戻す? ンンー、じゃあそんな感じで皆頑張るのよ! 私”見る”派! 子供世代も合流した新規梅組メンバーで贈る、新しいホライゾンの物語! アーサー王伝説編、中巻!!
絶対無双たる十六名の修羅を争わせ、“本物の勇者”を決める六合上覧。 凄惨な破壊をもたらした第二試合が終わり、次なるは、第三試合。柳の剣のソウジロウ及び移り気なオゾネズマ。 一目で相手の殺し方を見出し、伝説すらただの事実へと堕する頂点の剣技を振るうソウジロウに対し、謎多きキメラのオゾネズマが用意していた“手”とはーー。 そして六合上覧の裏では、黄都、黒曜の瞳、オカフ自由都市など、各勢力の思惑が交差し複雑に絡み合っていく。 全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。“本物”を決める激闘は熱を帯びていく。
『野生のJK』こと柏野由紀子は今は亡き猟師の祖父から様々な手ほどきを受け、サバイバル能力もお墨付き。そんな彼女はひょんなことから異世界へ転移し、大衆酒場『ニホン』を営むことに。由紀子自らが獲った新鮮な食材で作る大衆酒場のメニューと健気で可愛らしい看板娘のララのおかげで話題を呼び、大商会のご隠居や自警団の親分までが常連客となる繁盛っぷり。しかも、JK女将が営む風変わりなお店には個性豊かな異世界の客たちが次々と押し寄せてきて!
嗤え、歌え、踊れ、狂え。今日も世界中が〈大当たり〉! 読者の度肝を抜く超=私小説的短篇集。コロナ禍、 戦争、 ジャズ、 映画、 文学、嫌=民主主義、 そして息子の死ーー。かつてなく「筒井康隆の成り立ち方」を明かす最前衛にして超弩級の〈私小説〉爆誕! 亡き息子との〈再会〉を描いた感動の話題作「川のほとり」収録。
音楽プロデューサーの悟は、テレビドラマの主題歌制作に苦戦していた。この楽曲がヒットすれば、低迷中のシンガー・義人は大復活を遂げる。悟もすべてを賭けていた。しかしドラマプロデューサーの多田羅は業界の常識を覆す提案を口にする。そんな折、日本は未曾有の危機に襲われる。社会的喪失の中、三人の運命の行方はー。
1980年代後期。FBIニューヨーク支局で捜査官として働くマリーは、黒人女性であるがゆえに能力を発揮する機会を与えられずにいた。そんな時、ブルキナファソの共産主義政府の弱体化を狙うCIAから、若き革命家トマ・サンカラにハニートラップを仕掛ける役目を言い渡される。自身の才能ではなく容姿を買われたのだと悟りつつも役目を引き受けたマリー。そして、さらにハイリスクな任務の見返りとして、幼少期から共にスパイに憧れて育った姉の謎の失踪について鍵を握る人物との接触を約束される。しかし、国民のための改革を推し進めるサンカラの人柄を知るほどに、任務に対する信念は揺らぎ始め…。舞台はアメリカ、ブルキナファソ、そしてマルティニークへ。史実を元に冷戦の知られざる一面を描き出すスパイ小説。
カムチャツカの街で幼い姉妹が行方不明になった。事件は半島中に影を落とす。2人の母親、目撃者、恋人に監視される大学生、自身も失踪した娘をもつ先住民の母親……女性たちの語りを通し、事件、そして日々の見えない暴力を描き出す、米国作家のデビュー長篇
聖母マリアの名を冠した医院を経営し、慈善活動でも注目される美容外科医の深淵貴夜には、封印した過去があった。最愛の人に裏切られ、救いの手を差し伸べる人には喰いものにされ、絶望の淵にあったとき、「ずっとあんたを想ってた」と、彼女の過去を知る男が現れる。暗闇から這い上がろうと愛を葬るとき、彼女の中で善と悪が反転するー世間からこぼれ落ちていかざるを得ない人たちの生を、誰もが陥るかもしれない悪を通して描き出す。死の意味とは?
ランチの煮魚を食べながら、その作り方を科学的に検証してしまうほどの理系大学生・涼太。ちょっと変わり者と言われる彼が出会ったのは、あまりに美しい「和菓子」だった。その「美味しさ」にも魅せられてしまい、すっかり和菓子の世界の虜に。勢いのあまり大学院に進まずに和菓子職人になることを決意し、製菓専門学校に入学してしまった。個性豊かな学生たちとともに和菓子作りに精を出すが、和菓子はとにかく答えがない。なんとか自分の和菓子を作ろうと苦心するも、全てを1か0かで考えてしまう理系的思考が、数値だけでは測りにくい和菓子作りの邪魔をしてー。
<内容紹介> 二階建てのレトロな洋館に、ステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉。ドアの両側には二つずつ背の高い格子窓。そこから見える満月のような照明と、おいしそうな香りが漂ってきたら間違いなし。そこが「うしろむき夕食店」だ。 “うしろむき”なんて名前だけど、出てくる料理とお酒は絶品揃い。きりりと白髪をまとめた女将の志満さんと、不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。 お店の名物は「料理おみくじ」。 今宵の食事も人生も。いろいろ迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だがーー。 プロフィール 冬森灯(ふゆもり・とも) 第1回おいしい文学賞にて最終候補。『縁結びカツサンド』にてデビュー。
80年代ブリスベン郊外。少年イーライは犯罪と暴力はびこる町に暮らしている。母親は薬に溺れ、母に薬を教えた売人が父親代わり。本当の父の顔はもう覚えていない。兄はある時から口をきかず、唯一のまともな大人は元脱獄犯のスリム。親友であるこの老人に人生の真髄を教わりながら、いつしかイーライは“世界を変えることのできる”新聞記者になりたいと夢見るようになるがー全豪50万部突破、オーストラリアabia年間大賞受賞作。インディ・ブック・アワード2019ブック・オブ・ザ・イヤー受賞。MUD Literary Prize 2019金賞受賞。New South Wales Premier’s Literary Awards読者投票部門・新人部門受賞。
聖教新聞に連載中の「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」で掲載された、小説「新・人間革命」第21巻〜25巻の内容を収録 「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ5」 目次 第21巻・・・7 基礎資料編・・9 名場面編・・・17 御書編・・・27 解説遍・・・35 第22巻・・・43 基礎資料編・・45 名場面編・・・53 御書編・・・63 解説遍・・・71 第23巻・・・79 基礎資料編・・81 名場面編・・・89 御書編・・・99 解説遍・・・107 第24巻・・・115 基礎資料編・・117 名場面編・・・125 御書編・・・135 解説遍・・・143 第25巻・・・151 基礎資料編・・153 名場面編・・・161 御書編・・・171 解説遍・・・179