2022年1月21日発売
ブラックギルドを辞め、自分でホワイトギルドを立ち上げた錬金術師の青年ハンス。前世は日本の化学者だったということを思い出した彼は、記憶を駆使して神アイテムを錬成しまくり、街で評判のギルドマスターになったのだった。錬金術の腕を認められ、思わぬ偶然も重なりギルドの理事を任されたハンス。だが、それを快く思わない何者かの陰謀により、ギルドの売り上げを競う理事争奪戦に巻き込まれてしまう。卑劣な罠によって既存の商品を売れなくなったハンスは、新製品を開発するためにダンジョンへ潜ることになりー!?
大ヒット! シリーズ累計68万部突破! ほのぼの素材採取ファンタジー第11弾! 異世界に転生し、素材採取家として生きていくことになった青年、タケル。彼は、リザードマンの英雄ヘスタス、ユグルの民、コポルタ族などの協力を得て、北の大地から魔素を奪った元凶ーー「魔王」をついに追い詰めようとしていた。しかしその最中、魔王は最悪の暴挙に出てしまう。闇に染まる大地、蠢く無数の異形、そして絶望に沈む人々。もはやこれまでか、誰もがそう諦めかけたそのときーー奇跡の古代竜が降臨した!
異世界転移し、最弱のゴーストから最強の吸血鬼・不死王に成り上がったシグムンド。彼は、エルフの子供や眷属にした従者と共に、気ままなスローライフを満喫していた。そんな折、魔族の奴隷を解放したシグムンドはお礼として、魔王から牛とニワトリの魔物を贈られる。異世界では激レア食材である卵や牛乳を手に入れるため、彼は辺境の地で牧場造りを始める事に。魔王を超える力を持つ不死王だけど、憧れのまったり酪農生活、始めます!?
リニア中央新幹線建設計画に持ち上がる疑惑!静岡工区の環境影響評価書データにも疑念が?そんな折、調査を担当した関連会社社長が赤石ダムで遺体で発見される。彼の死は果たして事故なのか、自死なのか。地元紙の新聞記者で登山愛好家でもある高木は丹念な取材を続け、真相に迫っていくのだが……。登山家でもある著者の知見を盛り込んだ長編山岳ミステリー!/現実の事案(「JR東海・中央新幹線整備計画」や「国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題」)をも想起させる迫真のストーリー!/リニア中央新幹線建設計画という国家的事業の影でほくそ笑む巨悪。果たして新幹線建設計画を巡る数々の疑惑を記者は白日の下に晒せるのか! プロローグ/井川/椹島/二軒小屋/赤石尾根/聖岳/疑惑/赤石岳、謎の遭難/結末/あとがき
受け継がれる命の物語。魯迅文学賞受賞作品 千年に一度の大日照りの年。一本のトウモロコシの苗を守るため、村に残った老人と盲目の犬は、わずかな食料をネズミと奪い合い、水を求めてオオカミに立ち向かう。命をつなぐため、老人が選んだ驚くべき最後の手段とは? ノーベル文学賞の次期候補と目される、現代中国の巨匠が描く、《神話の世界》。 本書は中国で、第二回魯迅文学賞、第八回『小説月報』百花賞、第四回上海優秀小説賞を受賞。数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書にも選定。 「わしの来世がもし獣なら、わしはおまえに生まれ変わる。おまえの来世がもし人間なら、わしの子どもに生まれ変わるんだ。一生平安に暮らそうじゃないか。先じいがそこまで話すと盲犬の目が潤んだ。先じいは盲犬の目をふいてやり、また一杯のきれいな水を汲んで盲犬の前に置いた。飲むんだ。たっぷりとな。これからわしが水を汲みに行くときは、おまえがトウモロコシを守るんだ。」(本文より) 山深い農村が千年に一度の大日照りに襲われた。村人たちは干ばつから逃れるため、村を捨てて出ていく。73歳の「先じい」は、自分の畑に一本だけ芽を出したトウモロコシを守るため、村に残る決意をする。一緒に残ったのは、目のつぶれた一匹の犬「メナシ」。メナシは雨乞いの生贄として縛り上げられ、太陽の光にさらされ、目が見えなくなってしまったのだ。 わずかなトウモロコシの粒をめぐり、ネズミとの争奪戦の日々が続く。やがて井戸も枯れ果て、水を求めて谷間に赴くと、池でオオカミの群れと出くわし、にらみ合う……。 もはやこれまでか……先じいが最後に選んだ驚くべき手段とは? ネズミやオオカミとの生存競争、先じいとメナシとの心温まるやりとりを中心に、物語は起伏に富む。意外な結末を迎えるが、受け継がれる命に希望が見出され、安らかな余韻を残す。作家は村上春樹に続いてアジアで二人目となる、フランツ・カフカ賞を受賞し、ノーベル文学賞の次期候補と目される中国の巨匠。本書は魯迅文学賞をはじめ、中国国内で多数の栄誉に輝いている。また数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書に選定されている。
昔気質の犯罪者、通称『銀狐』。「殺さず・弱者からは奪わず」を貫いて仕事をしていたが、防犯技術の発展に対応できず、最後に大仕事をして引退すると決意。馴染みの情報屋から、あるヤクザが巨額の現金を移送するという情報を仕入れ、強襲の策を練る。作戦は成功したものの、輸送車の中は空だった。後日、銀狐によって警備員たちが殺害されて現金が奪われたと噂が流れ、情報屋も殺害されてしまっていた。現金を狙う複数の追っ手が迫るなか、無国籍少女の“野良”となりゆきでコンビを組み、自分を嵌めた者たちを探し出し、復讐を果たすことを誓う。
この島、何かがおかしいー。子供を神と崇める土着信仰が根付く児宝島。息子の瑠偉を養子に迎えて一年の記念にこの島を訪れることにした辻村京子、正樹、そして瑠偉の三人は、前夜に墜落した隕石の影響で立ち往生していた鶴見夫妻とともに島へ渡る。天候にも恵まれ、楽しい家族旅行になるはずだった。しかし…。なぜか島には大人がいない。そして携帯電話や無線が使えず、島のそこかしこが荒らされている。まるで、無垢な子供が自由気ままにいたずらをしたかのよう。さらにいくつかの視線を感じ始めた。この島で何が起こっているのか。大人はどこにいるのか。誰に見られているのか。辻村夫妻は島を調べるのだが、その隙に瑠偉が攫われてしまう。攫ったのは、この島でもっとも神様らしい存在だったー。
信長が、謙信が、幸村が愛した刀たち。時を超え、名刀の謎に迫る歴史浪漫全9篇!『刀剣画報』連載7篇+大幅加筆した新旧作2篇。
「俺があんたのこれからの人生を引き受ける」医師として勤務していた遠峰一紗の人生は、一夜で劇的に変わってしまった。ずっとベータとして生きてきたのに、急患の付き添いとしてやってきた美貌の男と触れ合った瞬間、突然発情してしまったのだ。一パーセントしか存在しないオメガの中でも、レア中のレア、突然変異の隠れオメガーそれが一紗だった。医師免許も仕事も住みかも一夜で失った一紗に、原因となった男・ゼロは、オメガとして生きる道を示して!?ワイルドα×β(隠れΩ)の極上オメガバース!
「あんたに関しては、俺は独占欲の塊だ」野良オメガの庇護者であるゼロのラウンジで、キャストとして働くようになった一紗。ヒートに呑み込まれて関係を持ったこと、ゼロに特別扱いされていることを反省した一紗は、距離を置くことをみずから提案する。それなのに、ゼロに素っ気ない態度をとられれば寂しくなり、彼に恋していることを自覚してしまう。初めて抱き合ったときは名前さえ知らなかったのに…距離を保とうとする一紗とゼロ。けれど、そんな二人を邪魔する者が現れてーα×Ω、魂のつがいの運命の恋!
新装ノベライズ第1弾 ファン待望のノベライズ版発売! テレビの枠を蹴破り空前のスケールで日本中を席巻した伝説のコンクリートウェスタン! カバー・本文掲載写真29点! 解説「もう一つの『西部警察』物語」脚本家 柏原寛司 (略) この本に記載されている作品は『西部警察』初期の作品である。 この頃はヒットしたテレビ映画のノベライズ版が流行っていて、結構売れていたようだった。『西部警察』もオンエア開始から高視聴率で人気を博していたので、我々も当然、ノベライズ版が出ると思っていた。 作品に関しては多分、石野プロデューサーとテレビ朝日さんとで決めたと思うが、我々永原軍団のライターたちに配慮したセレクトになっている。 『無防備都市』が永原さん、『白昼の誘拐』が柏原、『横浜銃撃戦』が峯尾さん、『暴走刑事を撃て』が永原さん、宮下潤一さん。『マシンガン狂騒曲』が浅井さん、『ビッグ・バッド・ママ』が大野さん、そして、『ホットマネー攻防戦』が新井さんである。つまり、ブローバック・プロのライターたちの作品を一作ずつ、うまく按配して選んでいるのだ。 ここで新たに登場した宮下潤一さんだが、彼はブローバック初期から永原さんのアシスタントとして参加してくれていて、この『暴走刑事を撃て』が脚本家ビデュー作である。このあと疲れきった我々をカバーすべく、『西部警察』を支えてくれた優秀な脚本家である。いまは名前を宮下隼一に変えて活躍している。 まあ、我々からしてみればノベライズ版を出版してくれることは大変嬉しいことなのである。 脚本自体は一般の方の目にとまることはあまりないし、また脚本は小説とは違う独特な書き方をしているので、読み馴れない方が読むのは苦労すると思う。なので、ノベライズしてもらえれば、一般の人たちにも読みやすく、『西部警察』をより楽しんでもらえると思っている。 最後になるが、「永原軍団」のなかで、永原秀一氏、浅井達也氏、新井光氏がすでに鬼籍に入られている。 永原さんたちも、きっとこの本の出版を喜んでいるに違いない。
ー - - 映画『ちょっと思い出しただけ』 2022年2月11日全国ロードショー 主演:池松壮亮 伊藤沙莉 監督:松居大悟 主題歌:クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」 《第34回東京国際映画祭 観客賞/スペシャル・メンション W受賞》 ー - - ひとりぼっちでも、ふたりで抱き合っていても、 世界中がパンデミックに直面していても、 変わらずやってくる“あの日”-- 1年前は何をしていたっけ、2年前はどこにいたっけ、3年前は誰と一緒にいたっけ……。 ダンサーの照生とタクシードライバーの葉、ふたりが過ごした6年間。 永遠を願い輝いていた時を、その後の時間を、切なくもやさしく描きだす。 「なんかさ、この星に人間は私たちふたりだけって気がしない?」 ふたりの表情、街の風景を思い描きながら、何度も読み返す。 話題の恋愛映画『ちょっと思い出しただけ』をノベライズ。 愛おしい時間を小説にとじこめて。 [Story] ダンサーを諦め照明助手として働く照生(てるお)と、タクシードライバーの葉(よう)。 ふたりが過ごした6年間、“あの日”の思い出がポツン、ポツンと灯っている。 別に、心に刻もうだなんて思ってない。 そう、二度と戻れない愛しい日々を、“ちょっと思い出しただけ”。
大手広告代理店に勤める浜中圭輔に、ある日、ひとつの仕事が降ってきた。長い付き合いのある会社の商品広告の制作だ。今回の仕事はこれまでと違い、“天から降ってきた”という形容がぴったりだった。なぜかといえば、浜中はそのご下命のあと、実に奇妙な夢を見る。「かぐや姫」と名乗る絶世の美女から謎めいたミッションを与えられたのだ。彼女と一緒に1000年前のイースター島にタイムワープすること。それは妙なことに仕事に密接にリンクする内容でもあった。ところが訪れたその島に立つモアイ像から、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という人類永遠の謎を解き明かす啓示を得る。その解を持ち帰った浜中は……。井上卓也渾身の奇想天外なファンタジーノベル。