小説むすび | 2022年1月21日発売

2022年1月21日発売

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白水社

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2022年1月21日 発売

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受け継がれる命の物語。魯迅文学賞受賞作品 千年に一度の大日照りの年。一本のトウモロコシの苗を守るため、村に残った老人と盲目の犬は、わずかな食料をネズミと奪い合い、水を求めてオオカミに立ち向かう。命をつなぐため、老人が選んだ驚くべき最後の手段とは? ノーベル文学賞の次期候補と目される、現代中国の巨匠が描く、《神話の世界》。 本書は中国で、第二回魯迅文学賞、第八回『小説月報』百花賞、第四回上海優秀小説賞を受賞。数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書にも選定。 「わしの来世がもし獣なら、わしはおまえに生まれ変わる。おまえの来世がもし人間なら、わしの子どもに生まれ変わるんだ。一生平安に暮らそうじゃないか。先じいがそこまで話すと盲犬の目が潤んだ。先じいは盲犬の目をふいてやり、また一杯のきれいな水を汲んで盲犬の前に置いた。飲むんだ。たっぷりとな。これからわしが水を汲みに行くときは、おまえがトウモロコシを守るんだ。」(本文より) 山深い農村が千年に一度の大日照りに襲われた。村人たちは干ばつから逃れるため、村を捨てて出ていく。73歳の「先じい」は、自分の畑に一本だけ芽を出したトウモロコシを守るため、村に残る決意をする。一緒に残ったのは、目のつぶれた一匹の犬「メナシ」。メナシは雨乞いの生贄として縛り上げられ、太陽の光にさらされ、目が見えなくなってしまったのだ。 わずかなトウモロコシの粒をめぐり、ネズミとの争奪戦の日々が続く。やがて井戸も枯れ果て、水を求めて谷間に赴くと、池でオオカミの群れと出くわし、にらみ合う……。 もはやこれまでか……先じいが最後に選んだ驚くべき手段とは? ネズミやオオカミとの生存競争、先じいとメナシとの心温まるやりとりを中心に、物語は起伏に富む。意外な結末を迎えるが、受け継がれる命に希望が見出され、安らかな余韻を残す。作家は村上春樹に続いてアジアで二人目となる、フランツ・カフカ賞を受賞し、ノーベル文学賞の次期候補と目される中国の巨匠。本書は魯迅文学賞をはじめ、中国国内で多数の栄誉に輝いている。また数多くの外国語に翻訳され、フランスでは学生のための推薦図書に選定されている。

西部警察西部警察

新装ノベライズ第1弾 ファン待望のノベライズ版発売! テレビの枠を蹴破り空前のスケールで日本中を席巻した伝説のコンクリートウェスタン! カバー・本文掲載写真29点! 解説「もう一つの『西部警察』物語」脚本家 柏原寛司 (略)  この本に記載されている作品は『西部警察』初期の作品である。  この頃はヒットしたテレビ映画のノベライズ版が流行っていて、結構売れていたようだった。『西部警察』もオンエア開始から高視聴率で人気を博していたので、我々も当然、ノベライズ版が出ると思っていた。  作品に関しては多分、石野プロデューサーとテレビ朝日さんとで決めたと思うが、我々永原軍団のライターたちに配慮したセレクトになっている。  『無防備都市』が永原さん、『白昼の誘拐』が柏原、『横浜銃撃戦』が峯尾さん、『暴走刑事を撃て』が永原さん、宮下潤一さん。『マシンガン狂騒曲』が浅井さん、『ビッグ・バッド・ママ』が大野さん、そして、『ホットマネー攻防戦』が新井さんである。つまり、ブローバック・プロのライターたちの作品を一作ずつ、うまく按配して選んでいるのだ。  ここで新たに登場した宮下潤一さんだが、彼はブローバック初期から永原さんのアシスタントとして参加してくれていて、この『暴走刑事を撃て』が脚本家ビデュー作である。このあと疲れきった我々をカバーすべく、『西部警察』を支えてくれた優秀な脚本家である。いまは名前を宮下隼一に変えて活躍している。  まあ、我々からしてみればノベライズ版を出版してくれることは大変嬉しいことなのである。  脚本自体は一般の方の目にとまることはあまりないし、また脚本は小説とは違う独特な書き方をしているので、読み馴れない方が読むのは苦労すると思う。なので、ノベライズしてもらえれば、一般の人たちにも読みやすく、『西部警察』をより楽しんでもらえると思っている。  最後になるが、「永原軍団」のなかで、永原秀一氏、浅井達也氏、新井光氏がすでに鬼籍に入られている。  永原さんたちも、きっとこの本の出版を喜んでいるに違いない。

ノベライズ ちょっと思い出しただけノベライズ ちょっと思い出しただけ

ー - - 映画『ちょっと思い出しただけ』 2022年2月11日全国ロードショー 主演:池松壮亮 伊藤沙莉 監督:松居大悟 主題歌:クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」 《第34回東京国際映画祭 観客賞/スペシャル・メンション W受賞》 ー - - ひとりぼっちでも、ふたりで抱き合っていても、 世界中がパンデミックに直面していても、 変わらずやってくる“あの日”-- 1年前は何をしていたっけ、2年前はどこにいたっけ、3年前は誰と一緒にいたっけ……。 ダンサーの照生とタクシードライバーの葉、ふたりが過ごした6年間。 永遠を願い輝いていた時を、その後の時間を、切なくもやさしく描きだす。 「なんかさ、この星に人間は私たちふたりだけって気がしない?」 ふたりの表情、街の風景を思い描きながら、何度も読み返す。 話題の恋愛映画『ちょっと思い出しただけ』をノベライズ。 愛おしい時間を小説にとじこめて。 [Story] ダンサーを諦め照明助手として働く照生(てるお)と、タクシードライバーの葉(よう)。 ふたりが過ごした6年間、“あの日”の思い出がポツン、ポツンと灯っている。 別に、心に刻もうだなんて思ってない。 そう、二度と戻れない愛しい日々を、“ちょっと思い出しただけ”。

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