2022年11月17日発売
「-というわけで、お姉ちゃんは勇者だったんだよ!」ロモロは戸惑っていた。先程まで薪拾いをしていた姉のモニカが、突如としてすごい変なことを言ってきたからだ。曰く「二年後になぜか勇者になって、そこから五年後の魔王との戦いで死んで、気づいたら今の十歳に戻ってたんだよね」、とのこと。当初は妄言と思っていたロモロだったが、前世で得たという魔法の力で街の狼藉者を一蹴する姉の姿を見て、信じる他なくなってしまう。モニカは再び勇者を目指し、世界を救う!と決意するが、同じことをしてもうまくいかないのではとロモロが指摘したところ、「ロモロだったら、今後あたしたちに起こる不利益を全部解決できるはず!」と、結構な無茶振り!だがロモロは冷静だった。なぜならーロモロは最強の『賢者の知識』を備える、異世界からの転生者だから。かくして、二周目の状況は整った!?世界を救う、勇者(姉)と賢者(弟)のやり直しライフ、開幕!
Aランク冒険者パーティに所属する白魔導師のレイは、“ヒール”を一度使うと動けなくなる役立たずとしてパーティを追放されてしまう。手渡されたのは、ダガーナイフたった一本。SSSランクダンジョン、“ユグドラシルの迷宮”にただひとり放置されたレイは、死を覚悟するが…。「お前が初めてじゃよ。ここまでたどり着いた人間は」何かに導かれるように、レイはダンジョン最下層“世界樹”に住む謎の少女・ノルンと出会う!“世界樹の涙”を飲んだことで無限の魔力を手にしたレイは、この過酷なダンジョンで生き残るべくノルンに鍛えられ…。「ノルン、僕…やり残したこと、あった」最強へと至った少年は、たった一本のナイフを手に、再び地上へと舞い戻る…!最弱だった少年がナイフ一本で無双する!最強ハイファンタジー、ここに開幕!
石田スイ×十和田シンが描くSLGが小説に!! 演劇の世界に魅せられる少女・立花希佐。希佐の兄・継希は彼女の憧れだ。演劇の道を志す者なら誰しもユニヴェール歌劇学校の門を叩くことを夢見ている。 継希はユニヴェールの至宝と謳われたジャックエース。いつか彼と同じ舞台に立つことができたら……夢見る希佐だったが、継希がある日、忽然と姿を消した。 やがて自身の夢へ手をかけるため、希佐はユニヴェール歌劇学校へ入学することになる。 しかし、ユニヴェールは男子だけが入学できる学校……少女は少女であることを隠し、少年を演じることになる……。 本編新人公演までを大ボリュームでおくる!! 【著者略歴】 小説・十和田シン 福岡県出身。ノベライズ作家、シナリオライター。別名義である十和田眞の名前で『恋愛台風』を執筆、小説デビュー。 『NARUTO』『東京喰種』シリーズの小説を担当、SLG『ジャックジャンヌ』シナリオを実弟・石田スイ氏と執筆。 また、奥十の名前で漫画家として活動する。コミックス『マツ係長は女オタ』発売中。 原作・イラスト 石田スイ 福岡県出身。2010年、第113回MANGAグランプリにて「東京喰種」が準優秀賞を受賞。 2011年9月より、同作を週刊ヤングジャンプにて連載開始。同作品はTVアニメ、ゲーム、舞台、実写映画など、さまざまなメディア展開をみせる。2014年10月より新章「東京喰種:re」の連載を開始。2018年7月に連載終了。
家を永らえるため、残された道は。信長、秀吉、家康によって最大の岐路に立つ、実在した五人の勇者たち!身命を賭して貫くべきことありー。助けた信長に冷遇される、朽木元綱。兄信長に斬られた信勝の嫡男、織田信澄。家康に挑む遠江の椿姫、お田鶴の方。伊達政宗に翻弄される、和賀忠親。祖父幽齋の教えを糧にした、細川興秋。『九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義』『家康の女軍師』の著者が家を護る激闘を鮮烈に描く、歴史傑作五篇。
昭和12年。養蚕農家の娘・芳乃にとって、創作織物はどこまでも自由に心を羽ばたかせる、とっておきの遊びだった。ある日、桐生の有力買継商のもとへ嫁いだことで、その人生は大きく揺れ動きー。一方の現代。母の束縛に苦しむ詩織は、「機織り工房」を唯一の居場所にしていた。ある出来事をきっかけに、その居場所さえ失いかけた詩織は、実家を抜け出し、大規模な手しごと市が開催されるという桐生へと向かうのだが…。詩織の出生の秘密、そして、いわくつきの反物「山笑う」に託された想いとは。交わってはならなかったふたりの人生が折り重なるとき、思いもよらぬ奇跡が訪れる。抑圧と喪失の「その先」を描く、感涙必至の手仕事×家族小説。
絶望をドレスコードにして生きる高校三年生の静と、ネグレクト家庭に育ち「死にたい歴=年齢」のナナ。ある晩、受験生のナナが単語カードを片手に歩いていると、駅前でサイファーをしている若い男に声をかけられた。ナナは気まぐれで、彼=ビルEを、静と自分の通い慣れている「ことばぁ」という老婆の家に誘うがー。軽やかなことば遊びと、たたみかけるようなパンチラインの奔流。生と死の両極に振り切れて乱反射する、高校生たちのモノローグ。第59回文藝賞受賞作。
アフリカのどこかと日本のハーフで、昔モデルやってて、ゲイらしいースポーツブランドのスタッフ専用ジムで整体師をするジャクソンについての噂。ある日、彼のTシャツから偶然QRコードが読み取られ、そこにはブラックミックスの男が裸で磔にされた姿が映されていた。誰もが一目で男をジャクソンだと判断し、本人が否定しても信じない。仕方なく独自の調査を始めたジャクソンは、動画の男は自分だと主張する3人の男に出会いー。研ぎ澄まされた視線と痛快な知恵で生き抜く若者たちの、鮮烈なる逆襲劇を描いたデビュー小説!第59回文藝賞受賞作。
「あなたの、人生の分岐点はいつですか?」 分岐駅まほろしーー。 それは満月の夜だけ現れるという不思議な駅。 過去に後悔を抱えた者たちが行き着く場所だとか。 もしもあの日、あの時、過去の分岐点で違う選択肢の人生を歩んでいたら……。 これは素晴らしき人生の物語。 切なくも温かい、心に沁みる「永遠の感動ファンタジー!」 2022年秋のドラマ化も話題となった大ヒット作『さよならの向う側』の著者が贈る、書き下ろし最新作! 小説家・佐藤青南さんも激賞!!! 「別れのつらさや後悔の重さに耐えきれなくなりそうなとき、きっとこの本を読み返す。 明日に踏み出す勇気を与えてくれる感涙小説!」 重く深い後悔を抱えた人たちが、過去の分岐点へと戻り、自分が選ぶことのなかった人生を辿ることで、自身の生き方や人生と向き合う物語。 その不思議な現象が起きる分岐駅「まほろし」を訪れたのはそれぞれ訳アリな男女……。 「もしもあの時、告白をしていたら」 「もしもあの時、第一志望の大学に合格していたら」 「もしもあの時、夢を追わなければ」 「もしもあの時、病院に連れて行っていたら」 ーーーさまざまな後悔を振り返る中で見えてきた、本当に大切だったこととは……!? 誰もが何かしらの後悔を抱えて生きている。 そして、誰もが何かしらの大切な人生の分岐点を持っている。 過去は変わらないが、未来は分からない。 今日この日が分岐点となって、また誰かの新たな人生が始まるーー。 明日から前を向いて生きる勇気が生まれるーーこれは、間違いなく、素晴らしき人生の物語!
大学四年生の萌子は、怪しい人材派遣会社『キマイラ』の就職説明会から戻ってこない同級生が心配になり淡路島に様子を見に行く。だが、何故か賞金首となってしまい、ヤクザに追われるハメに。IQ170の天才女子大生はこのピンチを突破できるのか。大好評の「デッドエンド」シーズン5、萌子とヤクザと警察の三つ巴の闘いが始まる!