2022年11月18日発売
いまから約1800年前、中国統一をめざし天下を三分して戦った熱い漢&女たちがいたー。老若男女の心をたぎらせてきた歴史ロマン『三国志演義』。しかし、全部読むには長いし、登場人物も多いしー。そんな悩みは、もう無用!特濃の8コママンガと極上の解説で、『三国志演義』のエッセンスがざっくりわかります。
冴えない毎日を送る大学生のケイタは、4人組アイドルグループ「テトラ」のセンター・実々花の熱烈なオタク。叶わないと分かりつつも本気で恋をしていた。一方、高校3年生の実々花は、グループの人気が順調に上がり、情熱的に応援してくれるケイタの好意を嬉しく思いながらも、将来に漠然とした不安を抱えていた。ある日、実々花は母親との衝突をきっかけに自暴自棄になり、SNSの投稿を頼りに、思わずケイタのバイト先へ向かってしまうー。
AI研究者の南雲薫は、イラストレータの“リセ”として活躍する元恋人から依頼を受ける。銀行の頭取だった父親が亡くなり、私生児の彼女に遺されたのは、函館にある一軒の家。その家にあるはずの、父が描いた彼女のポートレイトを見つけてほしいのだという。現地に赴くと、そこはアトリエではなく“書庫”だった。南雲は学生の佐伯とともに絵を探し始める。綺麗に終われなかった恋の記憶と幾千の本が織りなす、切なくも驚きに満ちた傑作長編。
東都大学工学部の早乙女賢一教授は画期的な光量子コンピューター開発において、世界最先端の位置にいた。スーパーコンピューター開発に固執し、研究費を削る日本を見限って、シンガポールと共同開発プロジェクトを現地に立ち上げる。その計画「オペレーション・夜明け」を牽引するのは、かつて凄腕商社マンとしてアジアで活躍するも、挫折を味わった望月嘉彦。元通産審議官にして日本産業振興の裏業師と呼ばれた天童寛太郎は沈みゆく経済大国ニッポンが起死回生を遂げるためにこの計画を利用しようとしていた。早乙女教授の研究は潤沢な資金と設備によって順調に進んでいたが、世界を変えるコンピューターを巡り、大国間の謀略が始まる…。
三年ぶりの一人暮らし、調味料を厳選し、調理器具を買い足しながら、「食べること」を追究する「わたし」の27日間。おいしくってためになる、フードラブ・ストーリー。ナチュラルボーン食いしん坊の初小説!
元治元年三月、筑波山で蹶起した天狗党の首領格・藤田小四郎は、攘夷の使命に燃える水戸藩士であった。武芸に秀で責任感が強いが、向こう見ずな性格でもある。安政江戸地震で家屋の下敷きになったとされる、父・東湖の死の真相。小四郎自らが巻き込まれた蔵の中での不可能殺人。天狗党を援助する大店での傷害事件。それらを同じ手習所で学んだ昔馴染み、漢方医・山川穂継と共に検めてゆく。さらに最終話では、過酷な真冬の行軍だったとされる天狗党西上の際、戦場に度々現れた殺人鬼“化人”の謎を大ボリュームで活写する。天狗党の向かう虹の涯には何がー。『恋牡丹』『雪旅籠』で注目の著者が贈る、最新連作長編。