2022年3月30日発売
「隅田川御用帳」シリーズの著者が贈る、人情時代小説。書き下ろし2篇を含む3篇掲載! よろず御用承り所『千成屋』の女将お吟は、悩みを抱える人々に今日も寄り添う。 日本橋でよろず相談を受ける千成屋のお吟のもとに、京橋の呉服問屋・天野屋から依頼が舞い込んだ。四年前、娘のおはつの婚約者だった佐之助が何者かに襲われ顔に傷を負ったことから江戸を去っていたが、事件の犯人を捕まえたのが千成屋だった。今度はあそび惚けるおはつの今の亭主・多七を更生させてほしいという。おはつのため、多七について調べ始めるお吟だったが、やがて江戸を去ったはずの佐之助や、佐之助を切った犯人も江戸にいることがわかり……。 (「菜の花の道」より)
異世界に幼女の姿で転生した織田信長ーーロゼリア率いるロマネスコ軍は敵将モイングストゥ・マッシモを討ち取り大勝利を収めた。しかし、両家の戦争はまだ決着がついたわけではない。ロゼリアは勢いを拡大し、マッシモ家との戦争に完全勝利すべく、様々な方策を打ち出していく。ところが一方その頃、モイングストゥの死に乗じてバイダル辺境伯が自らの支配領域を拡大せんと準備を進めておりーー!?
『恍惚の人』から半世紀。現役医師作家による衝撃のメディカル・サスペンス! 高齢者だけが身を寄せ合って暮らす山間の村。そこは楽園か、遺棄の地か。 夫の暴力から逃れ、幼い娘を連れて家を出た主婦・明日香。 迷い込んだ山奥の村で暮らし始めた明日香は、一見平和な村に隠された大きな秘密に気付き始める。 住民はどこから? 村の目的は? 老老介護、ヤングケアラー、介護破綻……世界一の認知症大国、日本。 人生を否定される患者。生活を破壊される家族。 認知症の「いま」に斬り込む衝撃作! 第一章 北へ向かった夜 第二章 初めての村 第三章 村の医師 第四章 村の人々 第五章 村の宴 第六章 村の記録 第七章 村の名前 第八章 村の運営 第九章 介護日誌 第十章 村の守り 第十一章 村の電波 第十二章 村の外から 第十三章 村の奥 第十四章 村の大義 第十五章 村からの帰還
圧巻。ついに。 ラストの情景はぴたりと見事に着地が決まって、これしかないという美しさだ。ひとは、こういうカタルシスを覚えたくて、物語を読むのだろう。 村山由佳 父が壊した女。それでも俺はあの女が描きたい。 『銀花の蔵』『雪の鉄樹』『オブリヴィオン』の著者が放つ、 人間の業の極限に挑んだ、衝撃の問題作 しがない日本画家の竹井清秀は、妻子を同時に喪ってから生きた人間を描けず、「死体画家」と揶揄されていた。ある晩、急な電話に駆けつけると、長らく絶縁したままの天才料理人の父、康則の遺体があり、全裸で震える少女、蓮子がいた。十一年にわたり父が密かに匿っていたのだ。激しい嫌悪を覚える一方で、どうしようもなく蓮子に惹かれていく。 熱い感動の声、続々! ●遠田作品の中でいちばんすごかった。激しくて魂を抜かれた(うさぎや矢板店 山田恵理子さん)●こんなにも震えた作品はない(くまざわ書店南千住店 鈴木康之さん)●結末に怯えながら一気に読んでしまった」(あおい書店富士店 望月美保子さん)●遠田潤子さんの真骨頂がここに(あおい書店富士店 鈴木裕里さん)●吸い込まれるような絵が見えるよう(未来屋書店大日 石坂華月さん)●深い愛の世界にためいきがでた(ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん)●一瞬も目が離せなかった(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん)●どうしようもなく惹かれてしまった(本の森セルバBRANCH岡山店 横田かおりさん)●圧倒的な文章力で愛と憎悪を平等に描いた一冊(喜久屋書店櫃原店 井上七海さん)●ものすごい熱い物語(コメリ書房鈴鹿店 森田洋子さん)●つらい。母として女性としてつらすぎる(宮脇書店ゆめモール下関店 吉井めぐみさん)●麻薬のような一冊(TUSTAYA西宝店 今村友美さん)●人の心の不思議を思う(正文館書店長久手フレンドタウン店 各務雅美さん)
残酷で、愛おしい、人生やりなおしメソッド 韓国KBSでドラマ化、Netflixにて日本版同時配信された『こんにちは?私だよ!』の原作小説。 著者は、『ハイキングガール』『忍者ガールズ』『ハンターガール』とガールズ作品に定評がある、韓国内著者累計12万部を超える人気小説家。 <本作あらすじ> 自信に満ちあふれた17歳の美少女が、10年後にタイムスリップし27歳となった自分に出会う。しかし、自分が思い描いていた理想像とはかけ離れた情けない姿になっていて・・・。 この10年に何があった? その10年は取り戻せる? 17歳と27歳のそれぞれの視点で交互に語られるリアルファンタジー。
■朝霞月子×蓮川愛・BL界の大人気作家が夢の競演!! ■「月神の愛でる花」をはじめ、ファンタジーBLの名手・朝霞月子が描く、年の差溺愛ラブコメ! ■高校生の弥尋が出会ったのは、やり手に見えてどこか放っておけない会社員の隆嗣。偶然の出会いを経て知り合った二人は、弥尋に降りかかる数々の災難を経て、徐々に距離を縮めつつ、互いを想い合うようになった。ついに結婚を決めた二人だが…? ■新婚初夜、家族との初顔合わせ…などなど、初々しい年の差カップルの、甘く密やかな現代溺愛ラブコメ!
子供を救うため命を落とした島育ちの青年は死後、神様と出会い、異世界の少年ライルとして転生した。新たな家族に愛されつつ、のんびり過ごしながら3歳を迎えた頃、彼は神聖な森で前世の愛犬と再会する。なんと愛犬はライルを追って世界の壁を越え、聖獣となったらしい。飼い主として聖獣の主人と認められた日から、おバカ王子の王族に絡まれたり、魔物の大群と戦ったり大忙し。そのうちライルは、家族から彼と聖獣が異世界中を巻き込む超重要な秘密を握っていると知らされーー? スローライフを夢見る少年が聖獣となった愛犬と行く、とびきり優しい異世界ファンタジー!
勇者と間違われて異世界召喚されたレン。けれど鍛冶・採掘・採取のチート3点セットを存分に活かし、気ままに冒険する日々を過ごしていた。新たな敵アザベルを追い、レンは仲間とともに雪の降る北国へと赴く。その地で明らかになったのは、アザベルの予想外の過去だった。やがて訪れた決戦の時、レンはこれまでの戦闘とは異なる選択をしてーー最後の戦いの結末やいかに!? ピースピアの街の後日談や、波乱続きのハネムーンエピソードも収載。拾って作って人助けの旅、最終巻!
幼馴染でもあるリーダーの横暴な言動に耐えかねて冒険者パーティを脱退した魔術師の青年、マルク。彼はもう一人の幼馴染、エリーが率いる有力パーティに移籍し、充実した日々を送っていた。レヴァの森の調査での怪我から回復したマルクは、森の再調査が行われることを知る。災害指定級の魔物の存在が確認され、複数パーティでの討伐が実行されることになったのだ。調査に参加したマルクだったが、その途中、仮面をつけた怪しい獣人族、そして魔人と対峙することに。騒動の元凶である強敵との死闘に、マルクは仲間たちと共に挑む! 超ホワイトなパーティで、魔術師として急成長! 人生大逆転ファンタジー、第二弾!
神の手違いが原因で不幸にも亡くなった少年は、お詫びとして加護をもらい、異世界の侯爵家次男・ジョーディに転生した。周囲に愛されて育った彼は、たくさんの魔獣からも懐かれ、共に楽しく過ごしていた。そんなジョーディに、またも新たな『友達』ができるチャンスが到来! 遊びに行った魔獣園では真っ白なグリフォンに好かれ、家に帰れば庭先で双子の妖精と仲良しに。しかし、妖精との出会いは異変の前触れでもあった。彼らを森から追い出した“何か”が街に迫り……ジョーディのトラブル三昧の日々がまた始まる!
『ただいまより二十四時間限定のガチャを行います。ガチャ終了後の世界を生き抜くためにも引いておくことをお薦めします』。 5月31日、天から聞こえた声が全ての始まりだった。 大学生・藤咲司は★5のスキルを引く確率が100億分の5というクソ仕様ガチャの隠された法則に気づいたことで強力なスキルを手に入れることに成功するが、翌6月1日正午に始まった“世界”は、モンスターが無限リポップし、人間の命がいとも容易く奪われるカオス。 スキル『豪運』を頼りにサバイバルを始める司だったが……。 「小説家になろう」発600万PV超えのエクストリーム・ファンタジー。
14年間の獄中生活を経て出所した元ヤクザ・陣内宗介は、社会や文化、そして友人や家族の変化に惑わされる、まさに『ムショぼけ』状態だったーー。 しかし、宗介は持ち前の侠気と愛される人柄で奮闘。怒りと笑いと涙が飛び交う日々の中、家族も仲間も、そして宗介自身も、どんな時代でも変わらぬ「大事なもの」と向き合いつつ、成長していくのだった。 名優・北村有起哉さんの初主演ドラマとしても高い評価を得た『ムショぼけ』(2021年10月〜12月/ACBほかで放送)。 現在、NetflixやU-NEXTなどの配信での再生も好調で、SNS上にも多くのコメントが寄せられている。 本書は、そんなドラマ『ムショぼけ』の「その後」を、原作者・沖田臥竜が描き下ろした快作である。 ●ヒロイン・リサとの出会いの裏にあったエピソード ●息子・カイト、娘・ナツキとのあらたなる関係 ●ジョニー、ナリキン社長…個性的なキャラ続々登場 ! ●HIRO、平松、さとし…おなじみの仲間はどうしてる? ●名脇役・夜勤部長との別れ ●宗介はやっぱり、まだボケているのか? 『ムショぼけ』誕生までの裏側を綴ったエッセイの数々も収録 主人公と同じく、長期の社会不在をしいられていた筆者が、夢だった小説家デビューを果たし、自作のドラマ化を掴むまでのリアルな道程は、夢を忘れた現代人の胸に突き刺さるはず。そこには、ドラマとは異なる、もうひとつの『ムショぼけ』が繰り広げられていたのだ。