2022年6月21日発売
王都での騒動が一段落した後、サージスは指名依頼のある町へ行くため、シャルとリオと一旦離れることに。残された二人は、また厄災が起きた際の対策にジャパニーズアイを駆使してめぼしいアイテムを買い揃える。そこで、クナイと呼ばれる見たことのない道具を見つけ…?また、海の中にあるダンジョンに潜って美味しいカニをゲットしたり、山の中でトリュフを見つけて焼いてみたり。さらには、不思議なドラゴンに絡まれ、人の言葉を話す鬼に攫われたりもして!?頑張り屋な少女の物語は、今回もドタバダ全開です!
元・警視庁刑事の藤原は二十四年前、「平成の刀狩り」で大量の銃器を摘発する大功績を挙げるも、女性関係で失脚したまま定年を迎えた。雨の夜、池袋の不動産会社で強盗殺人が発生。容疑者は刑期を終えたばかりの昇龍会元構成員・明石。過去に藤原が集めた銃器はすべて、この明石の提供によるものだった。事件後、藤原の前に現れたのはかつての不倫相手で現・公安部係長の橘。彼女は明石を逮捕するのではなく、殺害を目論んでいた。一方、六本木の半グレである南部はバイオ燃料の若手研究者と組み、ベンチャービジネスでの成功を夢見ていた。天涯孤独の南部は、所属するギャングチームから足抜けするために大金が必要であった。だがある時南部の前に現れた男が、顔も知らない父親の話を始める。なぜ警察は明石の命を狙うのか?そして明石の真の目的とは?
トラック沖における連合艦隊の総力を挙げた海戦は、米海軍の撃退に成功するも被害は甚大であった。艦隊の主力を担ってきた空母「赤城」「加賀」、戦艦「長門」他、多数の艦艇や航空機が失われてしまったのだ。これにより勢力は完全に逆転した。連日の空襲に晒されるトラックの防衛は限界に達する。逼迫する戦況の中、ついに連合艦隊は苦渋の決断を下す。トラックを放棄し、マリアナに全軍を集中、米海軍との最終決戦に挑む。この戦いの先に、講和の道は残っているだろうかー。
舷から堕ちていった少年の名は、白菫といった。船は純真無垢な少年たちと智慧ある導師を乗せ、楽園を目指して天空の旅をしていた。かれの墜落死は不運な事故とされた。この希望に溢れた船上に、みずから身を投げる理由などあるはずがなかったから。けれど、親友の矢車菊には気がかりなことがあった…。幻想文学の新鋭による初の小説集。
過去のトラウマに囚われ、殻にとじ籠もっていた大学生・直希。直希の目がとらえる世界は不思議にあふれ、彼を悩ませてきた。彼の目の秘密を知る若き大学教授・氷住灯子のもとで、不思議な事象を解き明かしていく。はたしてY研究所とは?氷住教授とは?-珠玉の短編連作集。
兎園小説の中で議論がなされた2話をとりあげ真偽に迫り、63の超常現象、怪談噺、風聞、忠義話、孝行話を現代語訳で紹介する。 目次 曲亭馬琴『兎園小説』の真偽 第一章 兎園小説とは 第二章 うつろ舟の蛮女 第三章 金色姫伝説と「うつろ舟の蛮女」 第四章 うつろ舟の異形文字と蛮女 第五章 『兎園小説』とかわら版刷物 第六章 大酒大食の会 附『筆のすさび』・『耳嚢』・『三養雑記』、「天保二年の大食会」 第七章 兎園小説の真偽・結び 付録 兎園小説(抄)