2023年1月18日発売
信念のキャリア・竜崎の突然の異動。その前後、周囲ではこんな波瀾がーー!? 米軍から特別捜査官を迎えた件で、警察庁に呼び出された竜崎伸也。審議官からの追及に、竜崎が取った行動とはーー(表題作)。竜崎の周囲で日々まき起こる、本編では描かれなかった9つの物語。家族や大森署、神奈川県警の面々など名脇役も活躍する、大人気シリーズ待望のスピンオフ。本書のための特別書き下しも収録!
武家に生まれた明恵は、八歳で父母を亡くし、十六歳で出家。その学才を見込んだ東大寺、神護寺などに背を向け、紀州白上山など人里離れた山奥で孤独に修行することを愛した。承久の乱で朝廷軍の敗残兵をかくまったが、その教えに打たれた幕府軍の総大将・北条泰時が後に帰依したという華厳宗中興の祖の葛藤と成就。
疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。芝居町の語り草となった大事件、その真相はーー。ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるがーー。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!
1942年、航空兵力の活躍により英東洋艦隊との決戦に勝利した日本は、ついに米国との戦いを決意、ミッドウェイ島南西250キロの距離まで艦隊を進出させる。だがこの戦力は、米軍が予測していた空母艦隊ではなく、あたかも島と見紛うほどの巨大戦艦であった。排水量128万を超え、全長全幅ともに大和型の三倍近くの大きさを誇る超極級戦艦「八島」は、脅威の64センチ主砲を武器とし、交換可能なコンクリートを建艦資材とすることによって、修復しつつ継戦可能な、まさに絶対的な不沈艦として誕生したのである。八島を擁する日本海軍は、米太平洋艦隊の要衝を次々と攻略し、いよいよ極秘作戦に着手するのだが…。
昭和30年代ノスタルジックストーリー 多感な高校時代 『将来のことを考えて〜』と大人は言う。 『今を精一杯生きたい』と若者は考える。 どれが正しいなんて、誰も決められない。 どれも正しいと春菜は思う。 春菜の進学事情 ちょっと前向きになった春菜の学校生活 山下女子学院高等学校の理解不能な校則列伝 波瀾万丈を選んだメド先輩のこと 笹木龍子さんの自由宣言 食後の一服? 笹木龍子さんの家庭の構成(春菜が高校卒業後知ったこと) 笹木龍子さんの回想 演歌歌手の田直みなみさん 笹木龍子さんから聞いた田直みなみさんの話 春菜の家庭に起こった深刻な問題 黄金町ガード下の町 名前の問題 おばあちゃんとの別れ 青天の霹靂の春菜の悩み 山下女子学院高等学校の先生方 担任の坂下先生 英語の梅田先生 ウエマッチャンの駆け落ち騒動 円形校舎に夕陽が沈む
あの素晴らしい青春を、もう一度。1950年、大学の演劇クラブの活動を通して出会ったジャン(わたし)とナナ(宇佐美)。やがて彼らは、それが必然であったかのように恋に落ちていくー半自伝的恋愛小説。
幕末明治の激動期に歌舞伎界を支え続けた河竹黙阿弥の天晴な作者人生を描く感動の歴史巨編!<br> 役者の無理難題に応え<br>お客の誹謗中傷に耐え<br>座元の海千山千に弄ばれ<br> お上の無理無体に憤りながらも<br>六分の矜持と四分の熱を焔に、 立作者・河竹新七(後年、黙阿弥に改名)は黙々と新作を世に送り出し続け、 ついに“我国のシェークスピア”と坪内逍遥に称された巨人の生涯ーー<br> 歌舞伎史にその名を刻む千両役者たちと、 華麗な舞台の裏側で流した<br>血と汗と涙と、 夢と現実の芝居世界のものがたり。<br> いよいよ開幕ーー。<br> 第一章 海老蔵 第二章 小團次 第三章 左團次 第四章 田之助 第五章 團菊 第六章 黙阿弥