2023年2月17日発売
田舎で農業を営んでいる三田仁は、田んぼで女騎士が倒れているのを発見する。 セラフィムと名乗る女騎士から話を聞いてみると、どうやら異世界からやってきたらしい。 現代日本に放り出された女騎士には当然行く当てもなく、仁は農業を手伝ってもらうことを対価として一緒に住むことに。 この世界の常識がまったくないセラフィムに農業や社会、田舎の文化を日々教えていく仁。 しかし、周囲からはどう見ても夫婦にしか見えないわけで……いつの間にか彼女は仁の嫁だと思われていたーー!? WEB発の超人気スローライフ×農業ファンタジー、電撃の新文芸にてゆるっと爆誕!!
魔族であるというだけの理由で、それを邪悪と断ずるロンドシウス王国。 その常識に抗い続けた、魔力を持たない”煤まみれ”、ロルフ・バックマン。 運命に引き寄せられ、ついにロルフが手にした”煤の剣”は、彼にこの世界へ抗う力と、とある固い決意をもたらす。 自らが信じる正義のため──魔族とともに、ロンドシウス王国を倒す。 辺境伯の領都・アーベルを制圧するための作戦をリーゼたち魔族とともに開始するロルフ。 だが、彼は知らなかった。 ロルフたちに差し向けられた領軍の中に、第五騎士団最強の魔導師にして彼の妹、フェリシア・バックマンがいることを──。 「……本気で、人間を裏切るんですか? 魔族に寝返るんですか?」 「人だからこうするんだ。信じるもののために立ち向かうのが、人だと思うから」 かつては自分を慕っていた妹──。避け得なかった悲しき戦いが、いま幕を開ける。
エルフの少女が奴隷として売られているのを目撃した主人公・ヴァイス。 その少女が、単なるエルフではなく絶滅したはずの希少種【ハイエルフ】であることに気付いた彼は、少女を購入し、娘として育てることを決意する。 はじめての育児に翻弄されまくりのヴァイス。それでも、奮闘の甲斐あって、ボロボロで言葉も話せなかった少女は元気な姿を取り戻す。名前は初めて喋った言葉にちなんで「リリィ」に決定。 すっかり親バカ化したヴァイスは、リリィを魔法学校に通わせるという目標のために奔走する! 「きょーはにゅうがくしきー りりーまほーつかいになるー♪」 「…………悪くないな、こういうのも」 不器用なパパと純真無垢な娘のほっこり疑似家族ファンタジー、はじまります。
星馳せアルスによって大打撃を受けた黄都。 これに乗じた権力奪還のため、二十九官を追放された巨魁・異相の冊のイリオルデが動き始める。イリオルデは歴史の裏でうごめく魔王自称者たちを結集させ……。 陰謀が渦巻くなか、六合上覧は第二回戦に突入。 再び互角に立ち合える相手を求めて微笑む、ルクノカ。 そして、サイアノプが隠し持つ、真なる最強をも覆しうる“必殺”とはーー。 第九試合。極点の格闘家・無尽無流のサイアノプvs英雄殺しの伝説・冬のルクノカ。
次期国王の婚約者だった公爵令嬢エミリア。暴漢に襲われ三年間の眠りから目覚めると、妹が自分の婚約者と結婚していた。眠っている間に前世の記憶ー料理に関する知識を取り戻し、日々を充実させていく。そんな彼女のもとに現れたのは戦勝国の王子だがー「前世からずっと好きだった。ずっとキミを探してたんだ。絶対に諦められない」そこに不仲だと思っていた血の繋がらない兄が現れー「これからは我慢しない。エミリア、私はお前が好きだ」いきなり二人の男性から言い寄られてしまう。自由を手にした令嬢が日本食で人々を幸せにしちゃう異世界転生ファンタジー!
山岳×青春×ミステリ、最大級の感動作 写真家として活動する藤谷緑里はアラスカに向かっていた。シーラと北米最高峰デナリに挑むためだ。 緑里とシーラの旧友、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。リタとシーラの故郷、サウニケは北極海に面した小さな島だが、90年代後半から地球温暖化の影響で海に浸食されている。このままでは島は海に沈むーーそんな故郷の危機を世界に知らしめる。それがリタが登山家として名を上げようとした理由だった。だがリタは冬季デナリ単独行に挑み、下山途中に消息を絶ってしまう。頂上から「完全なる白銀」を見たーーという言葉を残して。 行方不明となったあと、リタの言動を疑ったマスコミは彼女を<冬の女王>ではなく<詐称の女王>と書き立てた。緑里とシーラは、リタが登頂した証を求めるべくデナリに挑むことに。だが世界最難関の山への登攀は、一筋縄にはいかない。ブリザード、霧、荷物の遺失、高度障害……二人の信頼関係も揺らぐ。さまざまな困難を乗り越え、北米大陸で最も高い地へ手を伸ばす緑里。その先に見えたものとは。 極限の高地だけでなく、社会でも闘う女性たちを描きだす、気鋭の著者の新境地。 【編集担当からのおすすめ情報】 発売前から推薦の声、続々! 「山岳小説の新しい傑作がここに出現した。 読者よ、岩井圭也に瞠目せよ!」--夢枕 獏 「タイムリーなのに普遍的。 理知的なのにエモーショナル。」--恩田 陸
下着デザイナーとして一世を風靡した鴨居羊子。鬼才の画家・鴨居玲。姉弟が稀有なる才能を発揮し、活躍していくまでの野望と挫折の軌跡を、盟友・司馬遼太郎との友情を交えつつ描く渾身の書き下ろし!
「ただそばにいること」がこんなに難しいなんて 小さな居酒屋「およし」を営むよし子、常連客の孝介。 距離が縮まりつつも深い関係になることを避けてきた2人の運命は。 一方、孝介の妻・美智子は子育てを終え、 今後の生き方に思いを馳せていた。 切なくもあたたかい、珠玉の群像劇。 宵祭り 未来の船 花の棘 一歩 うわさ それぞれの苦悩 思いがけないこと 森の中の病院 農学部でのキャンパスライフ 秋のパスタ 幸せの灯り 未来の選択肢 喫茶店「こもれび」 髪型を変えて Iターン ターニングポイント 海に沈む夕日 長崎への旅 出航
社会の荒波に揉まれる主人公・中田は、人々に安らぎを与えたゴータマ・ブッダとはいかなる人物であったのか知るべく、インド仏蹟巡りの旅に出る。ゴータマの幻影を何度も捉える中で、“いかによく生きるか”という説法の根本思想に近づいていきー。過去と現在が絡み合う仏教小説。
織田信長が台頭した天正の世、キリスト教の布教のため黒人従者のマトペ(弥助)とともに日本に赴いたイタリア人巡察師のヴァリニャーノ。その心には常に、ローマ教会音楽を確立させた音楽家・パレストリーナの教えがあった。時を同じくして、千宗易(のちの千利休)は「御茶湯御政道」によって時の権力者たちの信頼を勝ち取りながらも、万人が分け隔てなく楽しめる真の茶道を追求していた。信じるものは異なっていても、安寧な世を求める心は等しい。波打つ時代の狭間で両者の心が邂逅するとき、海を越えて歴史が大きく動き出すー。
「わが家の小さなできごと」を描いてきたコミックエッセイ作家の相田洋子。特に幼い三兄妹によるほのぼのエピソードやプチトラブルが好評を博し、長くシリーズとして人気を集めている。そんな洋子のもとに届いたドラマ化のオファーが、平和に思えていた家族の中に波風を立てるとは! 本の中に描かれるキャラクターの年齢から大きく離れ、すでに微妙なお年頃となった兄妹たち。とりわけ兄妹の真ん中、反抗期真っ最中の長女・桃果にはなんだか特大のわだかまりがあるようで……? たとえ家族といえども、本当の気持ちは口にしなくちゃわからない!「第一回ステキブンゲイ大賞」優秀賞を受賞した、ちょっぴりビターなホームコメディ。
◆突然、危険な仕事につくあなたの許嫁になったけれど、もう僕はあなたがいないと駄目なんです◆ 小さな薬屋の店主で、天涯孤独の千春は秘密の治癒能力を持っている。 ある日千春は怪我をした銀狼を助けて心を通わせた。 銀狼が森に帰って、またひとりぼっちになる千春。 そこへ華族の使いが訪れ、千春が華族の血をひいていると告げ、脅して、 腹違いの妹の代わりに霊獣の一族・狼谷の当主の許嫁として差し出す…! 霊獣の一族は男を嫁にして子をなすこともできる。 だが危険な諜報に従事する当主の恭一郎は、けっして無理強いせず、 怯える千春の心を救い、最初から千春を溺愛して…!? 「何があっても君を一人にしない。だから、結婚してほしい」 【登場人物】 神楽千春/天涯孤独の薬師。ある日華族の庶子だと分かる。 治癒能力があることを誰にも秘密にしている。 狼谷恭一郎/銀狼に変身する家系の当主で、危険な諜報に従事する軍人。 敵には容赦がないが、身内は絶対に信頼するし守る。
大人気「愛を与える獣達」シリーズ、オール書き下ろし! 今回の主人公はチカの息子の双子の熊アーデとベルクです 【悩める熊と気高き翼】 「君を私の翼の中にずっと閉じ込めたい」 外科医のアーデは、辺境で戦う魔獣討伐部隊の長、鷹族のゼルファと出会って、騎士団の医師として働く夢を持つ。 ゼルファは真摯に愛を告げてくれるが、熊族なのに愛される側のアニムスであることに悩むアーデは答えを出せない。 そこへ魔獣の襲撃が…! 【『鋼のベルク』は愛を知る】 無口、無表情、恐ろしいほど生真面目な騎士。 恋愛というものがよく分からない『鋼のベルク』が、お弁当屋の素朴なヒト族ヨファに、雷に打たれたように一目惚れして…! 出会いから結婚式まですべて見せます
人気シリーズ「乙女の本棚」第30弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・今井キラのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 ああ、私は一体、何を待っているのでしょう。 毎日、毎日、駅にまだ見ぬ人を迎えにいく女性。今日も彼女は、駅の冷いベンチに坐っている。 太宰治の名作が、他の追随を許さない独自の空気感で、世界中のロリータ少女たちから支持され続け、本シリーズでは太宰治『女生徒』を担当する大人気イラストレーター・今井キラによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
「情熱大陸」出演で話題! 現代ショートショートの旗手、最新作。 月曜日は気分が沈む…… 注文した料理がなかなかこない…… スマホの充電がすぐなくなる…… 「そんな依頼はおれにまかせーー ないでほしい。ぜったいに。」 「憂鬱な出来事」の裏にひそむ“秘密″をイヤイヤ暴く! どこか冴えない探偵のショートショート。 【収録作品紹介】 足を踏まれる 「私、電車でよく足を踏まれるんですよ」「お気持ちはお察ししますが、あいにく私は探偵でして……」--気乗りしない依頼のはずが、ある組織の存在が浮き彫りに……。 料理がこない 「自分よりあとに注文した人の料理がいつも先にくる」--どうにかできる問題ではないはずの依頼に困惑するも、陸上のユニフォームを着た若者が暗躍しているのを見つけ……。 ジャンケンでいつも負ける 「完全にたまたまでしょ」--しぶしぶ調査に乗り出した先には、怪しい闇賭博場が。 そこには、あいこにすら一度もならず、すべての相手に勝ちつづける男がいて…… 靴下をよくなくす 「とにかく、気をつけるしかないんじゃないか」--そう思われた矢先、「うちの家は昔からやんちゃだからよくなくなります」と、謎すぎるコトバを口にする女性と出会い…… スマホの充電がすぐなくなる 「なんでこんなに減るんだろうって、毎日すごく憂鬱なんです」--どこから突っこんでいいものかと思い悩んだが、ある大学教授のスマホの使い方に愕然とし…… ーーなど、誰にでもある「憂鬱な出来事」の裏側にある秘密を“意外な視点”で暴く。 「情熱大陸」出演で話題の現代ショートショートの旗手による9篇を収録。
マーシャル沖での決戦で勝利を得られなかった日本海軍は、切り札となる戦艦『大和』の戦力化を急いだ。欧州戦線が膠着するなか、日本軍が目指したのは米豪遮断によるオーストラリアの脱落だった。 FS作戦が発動され、日本海軍は太平洋を大きく東へ横断するが、そこにアメリカの新鋭戦艦が立ちはだかる。対抗するのは『大和』。それを計画した者、造った者、使う者──多くの男たちの思いをのせ、『大和』の巨砲がついにソロモンに吼える!二番艦『武蔵』を加えて、連合艦隊は長駆フィジー、サモアまで到達するのだが……。 男の決意がほとばしる。男の叫びがこだまする。血沸き肉躍る砲撃戦、その醍醐味を堪能せよ!