2023年6月6日発売
瀬戸内にある波鳥町では、日の暮れかけた逢魔が時にふらふらと歩く怪異、亡者が目撃されていたという。亡者に関わる忌まわしい事件について話すため、大学一回生の瞳星愛は、名探偵にして作家の刀城言耶が講師を務める怪異民俗学研究室、通称「怪民研」を訪ねる。言耶本人は不在で、留守を任されている天弓馬人という若い作家に自らの体験を語ることに。怖がりな馬人は、怪異譚を怪異譚のまま放置できず、現実的な解釈をいくつも提示するのだが…(「第一話 歩く亡者」)。首無女、座敷婆、狐鬼ー怪民研に持ち込まれる数々の怪異譚の真相に、名探偵の助手たちが迫る!
ひとりの女性が60歳の誕生日に自殺した。殺人捜査課課長ヤコプスンは、彼女が不審な爆発事故に巻き込まれて32年前に亡くなった男の子の母親だと気づく。それを発端に、事故や自殺に見せかけた同様な不審死が二年ごとに起こっていた。次の不審死も近いうちに起こることが明らかとなり特捜部Qのメンバーは必死で捜査を続ける。一方カールの自宅から大量の麻薬と現金が見つかる。警察の麻薬捜査班により、カールがあの未解決事件の重要参考人になっているとヤコプスンは知らされるー。シリーズ最終章目前の第9弾。
ハンナは木工作家として38年間、独身生活を送ってきたがオーウェンという最愛のパートナーと出会い結婚した。日々は幸せに満ちていた。彼の娘ベイリーが自分を「母」として認めてくれなくても。結婚生活が1年と少しを過ぎたころ、突然オーウェンが消えた。ハンナに残されたのは、「彼女を守って」と書かれたメモ。ベイリーには大金の入った鞄。やがてオーウェンの働く会社に詐欺の疑いがかかり、FBIが家にやってくる。一体、彼は何に追われ、逃げているのか。娘を守る使命を託されたハンナは、ベイリーと共に失踪の謎に迫る。全米200万部のベストセラーサスペンス。