2023年7月18日発売
たったひとりのスタンドオフ、足立による部員集めから始まった大磯東高校ラグビー部。湘南の青空の下、15人は花園につながるグラウンドに胸を張って立つー。あの青春の背景には、一人ひとりの物語があった。ときに躓きながらも、自分と向き合い仲間と心を通わせた煌きのような日々をそれぞれの視点で振り返る、モノローグ型小説。
人の顔はもちろん、鳥や獣や架空の生き物、 物語の登場人物まで分け隔てなく並ぶ、 これぞケアリーの小説世界。(訳者あとがきより) タイトルの『B』は愛用のトンボ鉛筆のBに由来している…… 疫病が広がった一年のあいだ、著者は毎日スケッチ画を1枚SNSに投稿した。 36篇のエッセイを収録、ケアリーの魅力がぎっしり詰まった1冊 コロナのパンデミックで隔離生活を強いられた一年余り。画家にして作家エドワード・ケアリーは毎日一枚の絵を描き、ツイッターに投稿していった。偉大な作家や芸術家、歴史上の人物、小説の登場人物、さらに人間だけではなく、動物や鳥、植物や建物、風景に至るまで描きに描いた500もの絵と、それにまつわる36のエッセイを本書に収録。ケアリーらしさ満載のイラスト集としても、時代を切り取るエッセイ集としても楽しめる一冊。
『風と共に去りぬ』やアガサ・クリスティー『春にして君を離れ』 はたまた、『ながいかみのラプンツェル』から『枕草子』、谷川俊太郎の詩まで 図書館の本が、謎と心のしこりを解きほぐす! 名探偵ばりの司書が、悩める利用者にそっと寄り添います。 図書館開設準備の舞台裏、曾祖母の残した謎の文箱、 失踪したブックカフェの猫・・・・・・ 元司書の著者ならではの、ほんわか図書館ミステリ れんげ野原の中にある秋葉図書館には名探偵ばりの司書がいる。曾祖母の残した開かずの文箱、失踪したブックカフェの猫、図書館開設準備中に発覚した旧家の秘密……。そんな謎を抱える利用者を、誰もが知る古典や名作や、知る人ぞ知る本をそっと差し出して、解決までやさしく導きます。 「どこにいたの?」をテーマに描く、六篇の謎。ほんわか図書館ミステリのちょっぴり番外編。 ■目次 「良夜(りょうや)」 「事始(ことはじめ)」 「聖樹(せいじゅ)」 「春嵐(はるあらし)」 「星合(ほしあい)」 「人日(じんじつ)」
隻腕の見鬼・千早と、オカルト嫌いな堅物県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人ではないモノどもが集う場所、決して遠くはない背中合わせの異界で、人の情念や想いが引き起こす数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める、夜行堂店主の真の目的とは…。バディホラー戦慄の第3弾!
2023年9月全国公開映画「バカ塗りの娘」(出演:堀田真由、小林薫、坂東龍汰、宮田俊哉)原作小説。 映画化に伴い、2014年刊行小説にアフターストーリーとなる42pの特別書き下ろし「あとは漆が上手くやってくれる」を加え、映画仕様の帯で新版として刊行! 〈あらすじ〉 22歳の美也子は津軽塗職人の父と、デイトレーダーをしているオネエの弟との三人暮らし。母は、貧乏暮らしと父の身勝手さに愛想を尽かして出て行った。美也子はスーパーのレジ係の傍ら、家業である津軽塗を手伝っていたが、元来の内向的な性格と極度の人見知りに加え、クレーマーに苛まれてとうとうスーパーを辞める。しばらくの間、充実した無職ライフを謳歌していたが、やがて、津軽塗の世界に本格的に入ることを決めた。五十回ほども塗りと研ぎを繰り返す津軽塗。一人でこつこつと行う手仕事は美也子の性に合っていて、その毎日に張りを与え始める。父のもとで下積みをしながら、美也子は少しずつ腕を上げていき、弟の勧めで、オランダで開催される工芸品展に打って出ることに。 青森の津軽塗を通して紡ぐ、父娘の絆と家族の物語。