小説むすび | 2023年8月4日発売

2023年8月4日発売

フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路

著者

澤田直

出版社

集英社

発売日

2023年8月4日 発売

ジャンル

フェルナンド・ペソア(1888-1935)。 〈「わたし」とは確固とした個人であるどころか、無定形な多様体で、自分自身にとっても捉えどころがない。21世紀の今でこそ自然に思われるこの考えを、ペソアははるか以前に先取りしていた。自分とは別人格の〈異名者〉たちを案出し、たったひとりで宇宙全体を体現するようなこの不思議な人物は、どのような人生を送り、何を考えていたのだろうか。〉(「あとがき」より) 70もの人格を作り作品を書き分け、没後に2万7500点以上の草稿が発見されたポルトガルの国民詩人ペソア。この20世紀の巨人の生涯と言葉を丹念にたどり、豊富な引用と貴重な図版を合わせて、稀有な詩人の魅力の全貌に迫る。ペソア入門としても最適な、本邦初、待望の本格評伝! 【著者略歴】 澤田 直(さわだ・なお) 1959年、東京生まれ。パリ第一大学大学院哲学科博士課程修了。現在、立教大学文学部教授(フランス文学)。 著書に『〈呼びかけ〉の経験:サルトルのモラル論』(人文書院)、『新・サルトル講義:未完の思想、実存から倫理へ』(平凡社)、『ジャン=リュック・ナンシー:分有のためのエチュード』(白水社)、『サルトルのプリズム:二十世紀フランス文学・思想論』(法政大学出版局)など。 訳書にフィリップ・フォレスト『洪水』(共訳、河出書房新社)、『シュレーディンガーの猫を追って』(共訳、河出書房新社)、 『夢、ゆきかひて』(共訳、白水社)、『荒木経惟 つひのはてに』(共訳、白水社)、『さりながら』(白水社)、ミシェル・ウエルベック『ショーペンハウアーとともに』(国書刊行会)、J-P・サルトル『真理と実存』『言葉』(以上、人文書院)、『自由への道』全6巻(共訳、岩波書店)、『家の馬鹿息子:ギュスターヴ・フローベール論』4巻、5巻(共訳、人文書院)、フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』(平凡社)、海外詩文庫『ペソア詩集』(思潮社)などがある。

百年の子百年の子

出版社

小学館

発売日

2023年8月4日 発売

昭和〜令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌 人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。 舞台は、令和と昭和の、とある出版社。コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。 世界に例を見ない学年別学年誌百年の歴史は、子ども文化史を映す鏡でもあった。 なぜ祖母は、これまでこのことを自分に話してくれなかったのか。その秘密を紐解くうちに、明日花は、子どもの人権、文化、心と真剣に対峙し格闘する、先人たちの姿を発見してゆくことになる。 子どもの人権を真剣に考える大人たちの軌跡を縦糸に、母親と子どもの絆を横糸に、物語は様々な思いを織り込んで、この先の未来への切なる願いを映し出す。 戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。 いまの時代にこそ読むべき、壮大な人間賛歌です。 【編集担当からのおすすめ情報】 忘れられないのは、第一稿の小説を読んだときの胸の熱さ。 原稿を読みながら、この流れてくる涙はなんだろう、と考えた。言葉にすると「すごい!」しか出てこない。あまりにも大きくて熱くて深い。 一番身近で古内一絵さんの取材、執筆を見ていて、時にはとても心配になりハラハラもした。そのくらい、古内さんのこの作品への熱量はすごかった。ご本人があまりに考えすぎて鼻血を出したり、胃炎になったり、全身全霊で取り組んでいることが痛いほど伝わってきた。 「ありがとう」と思った。この作品を読むことが出来て、幸せだと思った。涙はきっと、女性であり、かつての子どもであり、母であり、娘であり、労働者であり、担当編集者である自分の心からの涙だと思った。 どうか一人でも多くの方の心にこの小説が届きますように。心から祈っています。どうか、よろしくお願い申し上げます。 目次 令和三年 春 5 昭和 1 昭和十九年(1944年) 79 令和三年 初夏 135 昭和 2 昭和二十年(1945年) 156 令和三年 夏 198 昭和 3 昭和四十二年(1967年) 215 昭和四十三年(1968年) 241 令和三年 夏 291 昭和 4 昭和四十五年(1970年) 300 令和四年 夏 336

元暗殺者、転生して貴族の令嬢になりました。 2元暗殺者、転生して貴族の令嬢になりました。 2

前世で騎士に殺された私が 王子の護衛なんて…皮肉なものだな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 妖艶な美貌と冷酷な性格で知られる公爵令嬢セレナ・ヴァイオレットは、スラム育ちの暗殺者だった前世の記憶を持つ転生者。 その頭脳と戦闘能力を見込まれ、第一王子のエヴァンと共に隣国からの留学生三人組の世話係を任される。 しかし三人の留学生は腹違いの兄弟で、一人の命を残りの二人の兄妹が狙っているという厄介な案件で──。 無慈悲だったはずの元暗殺者セレナは初めて人を護ることを知り、その暗殺術はまた人を救う!? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ウェブ小説サイト「小説家になろう!」で 異世界恋愛ランキング、週間総合1位を獲得した人気作に 200%以上の書き下ろしを加えて書籍化! コミックサイト PASH!UPでのコミカライズも大好評連載中です。 プロローグ リエンブール王国 006 一、留学生 031 二、お茶会はいつも殺伐としている 049 三、妄想は人の優越感を満たすものであっても、それを実現しているわけでは ない 059 四、殺す為の武器と殺さない為の武器 073 五、人は獣の中で最も傲慢な生き物だ。故に強者足り得る 090 六、獣は牙を研ぎ澄ませる 110 七、No one lives forever 160 八、他者に石を投げ続けた者達は張り巡らされた罠に気付かない 180 九、窮鼠と猫 189 十、たまには優雅な? 一日もある 217 十一、太陽に近づきすぎた英雄は…… 228 十二、彼女の選んだ道 246 十三、ルビーに秘められた想い 271

軍人令嬢は年下幼馴染♂が可愛すぎて今日も瀕死です!軍人令嬢は年下幼馴染♂が可愛すぎて今日も瀕死です!

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