2024年2月発売
転生者のエミを冤罪で陥れたヒロインと攻略対象者達を断罪し、復讐を成し遂げた悪役令嬢レミリア。次なる目標は、愛しいエミを取り戻すこと。そのためにレミリアは禁忌の秘術を求めーー。ただ、会いたい。今度はわたくしがあなたを幸せにするわ。 悪役令嬢の華麗な愛の物語、断罪後の番外編ほか書き下ろしも収録した待望の第2巻!
行方不明の父に代わり魔導具師の仕事をこなすルシア。継母に酷使される毎日の末、なんでも欲しがる義妹に婚約者を奪われ、さらには隣国へ追放されてしまう。「ありがとうございます、その言葉を待ってました!」毒家族から解放されたルシアはむしろ大喜び! 追放先で念願だった魔導具工房を開くと、遺憾なく才能を発揮。高性能で便利な魔導具を次々と作り出し、国の危機を救って大活躍! 精霊や聖獣たちにも愛されながら幸せな日々を過ごしていく。一方でルシアを追放した毒家族は歯車が狂い出し…。捨ててくれたおかげで今とっても幸せです!
婚約破棄?喜んでお受けします!追放先の隣国で愛されながら大活躍!「君の妹と真実の愛を見つけたんだ!」妹の代わりに大聖女として激務をこなし国に尽くすも、妹と婚約者に裏切られたエルシア。挙句、追放を告げられるが…むしろ喜んで出て行きます!我慢の限界がきていたエルシアは国を見限り、趣味の薬草研究を大満喫。偶然出会った魔族国の王子に薬をあげたところ、なんと国王の病を治してしまい、宮廷薬師に所望されてしまう。聖女&薬師の類まれな力で万能薬を大量生産し、魔族国の医療を大きく発展させていくエルシアは国中から無自覚に信頼を集めていく。一方、姉を陥れた妹は次第に化けの皮が剥がれはじめ…。
前世の記憶を持つ公爵令嬢・スノードロップは、人嫌い王子・シリウスの後宮に正妃候補として入ることに。「一夫多妻なんて絶対にイヤ!」と思うも拒否権なく、後宮生活がスタート。ところが、シリウスは一向に訪れる気配がない。それならばと趣味の天体観測を楽しんで後宮生活を大満喫。このまま通われずに一年を過ごせれば後宮から解放されるーと思っていた矢先、シリウスが後宮を訪れて…!初めて会うはずだったシリウスは、スノードロップに対してまさかの溺愛モード!?想定外の求愛からは逃げられそうもなくて…。変わり者令嬢×人嫌い王子の異世界恋愛ファンタジー。
伯爵令嬢のフィオナは従妹に押し付けられる形で、冷徹と名高い次期公爵・セドリックと離縁前提の結婚生活を始める。ところが、待っていたのは不器用な愛に溢れた日々で、フィオナの隠されていた癒しの力も開花! 無事両想いになった二人は新婚旅行へ出かけることに。訪れた隣国でゆっくり愛を深めるはずがーー、偶然助けた病人がまさかの隣国の第一王子!? しかもフィオナの秘密の力に気づかれて猛アプローチされてしまう。思わぬ邪魔が入りセドリックの独占欲が抑えきれなくなり…!? 「もう我慢しない。君の全てをもらう」 愛しい彼にいつも以上に求められ夫婦の絆を確かめ合うも、隣国総出で帰国の邪魔をされ…! 健気な伯爵令嬢×不器用な次期公爵が織りなすラブファンタジー!
ネーナス子爵の娘イリアスの護衛を請け負ったナオたちは、クレヴィリーという美しい街に到着した。イリアスがここにやって来たのは、とある男爵の披露宴に参列するためだったが、ナオとハルカも成り行きで参加することに。ドレスとタキシードに身を包み、仲むつまじく会場に現れたふたりは、まるで新婚夫婦のように輝いてーーナオへの気持ちをいじらしく示すハルカ。意識するも戸惑うナオ。煮え切らない関係がついに決着!? 人気シリーズ第10弾! プロローグ/第一話 警護依頼/第二話 現実の難しさ/サイドストーリー「初物を食べよう」/第三話 貴族の婚礼/サイドストーリー「トミーの日常」/サイドストーリー「翡翠の翼 其ノ五」
食品関連商社課長の赤星源一郎は、突然社屋ごと異世界に転移した。最初は見知らぬ世界に戸惑うも、ドラゴンの少女を助けたことで自らに備わったテイムスキルを自覚し、元の世界から物資を取り寄せることができると判ると、社員みんなで、商売をしながらここで生きていく覚悟を決めるのだった。手始めに、顧客開拓のため商品片手に集落に営業をかける赤星たち。しかし取引開始の条件は、なぜかモンスター退治で……前向き(ポジティブ)サラリーマンの異世界奮闘記!第8回カクヨムWEB小説コンテスト受賞作! プロローグ/第一章 異世界で心配すべきは食べるもの/第二章 美味しく食べるのは落ち着いた場所/第三章 知らない場所には知らない食べ物/第四章 食べるためには働かなければならない/第五章 食べものは皆で食べると美味しい/エピローグ
偽港(フアナ)の出現に衝撃を受けるも、家族の絆を再認識し団結した田中家一同は、他領で行われる魔物学の課外授業に参加する。 当然着いて来るコーメイさんに、何故かいる叔父さん(アーバン)&国王様。 魔物だらけの森での狩りや、キャンプの定番カレー作りなど、皆での課外授業を満喫する一家。 だが、その裏では帝国による王国侵略が進んでおり、国王&一家不在の王都に帝国の魔の手が迫っていたーー。 今度こそ大ピンチな転生一家の異世界奮闘記、第六弾!
【第47回すばる文学賞受賞作】 【選考委員激賞!】 私の中にある「小説」のイメージや定義を覆してくれた。--金原ひとみさん この青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのものーー川上未映子さん (選評より) このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。 そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。 でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってたーー。 圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作! ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。 【著者略歴】 大田ステファニー歓人 (おおた・すてふぁにー・かんと) 1995年東京都生まれ。2023年、「みどりいせき」で第47回すばる文学賞受賞。
六歳の少年だったラストは、ある日モンスターに襲われていたところを最高ランク探索者(シーカー)のリフィルに助けられる。この出会いでラストは探索者に憧れ、リフィルがいるダンジョン都市で、神から役割(ロール)を授かることに。 ところが、彼に授けられたのは、最低の能力値に、発現するスキルもない「雑魚」という役割であった。 それでも昔リフィルと交わした約束を果たすべく、役割を極めた時に起こる進化(クラスチェンジ)を信じ、たった一人でゴブリンを狩り続けた。そして二十五年に渡る努力が実を結んだ瞬間、前代未聞の進化が始まるーー!!
はか なく移りゆく濃密な生の営み。人生の三つの〈時間〉を川の流れる三つの〈場所〉から描く、生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。 * * *ひとが暮らすところには、いつも川が流れている。両親の離婚によって母親の実家近くに暮らしはじめた望子。そのマンションの部屋からは郊外を流れる大きな川が見える。父親との面会、新しくできた友達。望子の目に映る景色と彼女の成長を活写した「川のある街」。河口近くの市街地を根城とするカラスたち、結婚相手の家族に会うため北陸の地方都市にやってきた麻美、出産を控える三人の妊婦……。閑散とした街に住まうひとびとの地縁と鳥たちの生態を同じ地平で描く「川のある街 2」。四十年以上も前に運河の張りめぐらされたヨーロッパの街に移住した芙美子。認知症が進行するなか鮮やかに思い出されるのは、今は亡き愛する希子との生活だ。水の都を舞台に、薄れ、霞み、消えゆく記憶のありようをとらえた「川のある街 3」。〈場所〉と〈時間〉と〈生〉を描いた三編を収録。
俳優・長井短、初の小説集! 私たちは何度も同じ夜をなぞり続ける──。変わりたくないというピュアな願いが行き着く生への恐怖を描いた表題作に加え、アップグレードする時代についていけない女子高生を描く「万引きの国」、短編「犬山くん」を収録。
平成末期の2019年、神奈川県警の元公安刑事・吾妻仁志が爆殺された。吾妻が生前追い続けていた過激派組織“日反”の関与が濃厚だという。爆弾闘争を繰り広げた日反は幹部らの中東逃亡や内部分裂を経て、事実上の休眠状態だった。なぜ今になって?平成元年の1989年、横総大の学生・沢木了輔は吾妻の命を受ける形で、同大の日反組織を監視していた。接近したのが日反幹部の娘とされる月原文目だ。沢木は文目とともに警視庁と合同で立案されたプロジェクトに深入りしていくも、悲劇とともに計画は頓挫した。改元前夜、血塗られた30年前の計画に、公安刑事となった沢木が分け入ると官邸、警察、過激派、それぞれの思惑が絡まった国家の陰謀が見えてきた。相次ぐ関係者の死、行方をくらました日反幹部の出現、そして裏切り…ノンストップで展開する新時代のハードボイルド、ここに完成!
中高年が主人公のショートストーリー集。-私の見てきた商売の裏側を、洗い浚い書いちゃおうと思うの。…今お偉いさんになっている連中が、実名で、ばんばん出てくるのよ。みんな、青くなるな、きっと…-夜の店のママが、客の行状を洗いざらいぶちまける回顧録を書いていると聞いて、やましいところのある元常連たちが“対策協議会”を開く「近火御見舞」をはじめ、妻の浮気が原因で別れたのに、浮気相手に捨てられると元夫に秋波を送る女性に振り回される「あとの祭」、社員からも恐れられ、“財界の狼”と異名をとる男が、ひょんなことから海辺の町の女性と出会い、心癒される「狼男」など、中高年男性を主人公にした17のショートストーリー。P+D BOOKS『曲り角』に続く、味わい深い短篇集。
東京で学生をしていた仲代庫男は空襲で焼け出され、列車で佐世保の実家へ向かう途上、同年輩の芹沢治子と出会う。長崎の浦上に住むという治子と庫男は文通を始めるが、“新型爆弾”により治子の消息は不明にー。一瞬にして未来を断たれた原爆被害者、日本人であることを強いながら差別される朝鮮人炭鉱労働者、敗戦前から英語の辞書を買い漁っていた抜け目ない同級生…戦争によって生まれたさまざまな矛盾や理不尽を、富国強兵の象徴であった旧佐世保海軍工廠250トン起重機(クレーン)になぞらえてあぶり出した名作。