2024年2月発売
俺は日本人じゃねえ。この土地で生まれたアメリカ人だ! 1919年(大正8年)にアメリカ合衆国カリフォルニア州ストックトンで、日本人移民の二世として生まれた衛藤ジョー。悪化する日米関係、そして太平洋戦争の勃発で日系移民は苦境に追い込まれる。差別社会の中でジョーは自らのアイデンティティに誇りをもって差別と闘い生き抜いていく。 16歳で家を出てブランケット・ボーイとなった衛藤ジョーは、やがて博打打ちとしての才能を開花させる。日米開戦後、強制収容所送りとなったジョーは、アメリカ合衆国史上もっとも勇敢とされる日系人による四四二連隊に入隊してヨーロッパ戦線で果敢に戦い抜く。戦後は”モンタナジョー”の異名をとり、マフィアの世界で名を馳せていくが…。 史実に基づいて野伏翔がプロデュースしたノワール・エンタテインメントの傑作。2023年9月、俳優座劇場で上演された、松村雄基主演の舞台演劇「祖国への挽歌」を完全ノベライズ! Photos on Stage プロローグ 十六歳 ブランケット・ボーイ ツールレイク収容所 第四四二連隊戦闘団 モンタナ・ファミリー 再会 対決前夜 死闘 奇跡のジョー エピローグ あとがき
スズ子は”ブギの女王”と呼ばれ、大スター歌手へと駆け上がっていく 戦後、福来スズ子はひとりで娘を育てながら舞台で歌う。そんな中、生まれたのが「東京ブギウギ」だった。明るく、飾らず、全身で歌う、それはスズ子の真骨頂だ。戦後の傷ついた日本にスズ子の歌声が響き渡る。その歌声に合わせて、笑顔で歌い踊る人たちが日本中にあふれていった。スズ子は“ブギの女王”と呼ばれるようになり、大スター歌手への階段を一気に駆け上がっていく。 笠置シヅ子をモデルにした連続テレビ小説「ブギウギ」の完全ノベライズの完結巻。
北欧の湿地で見つかった少女の遺体はなにを物語るのか。 古代ゲルマン世界を生きた名も知れぬ者たちの歴史=物語 ■全国学校図書館協議会/第57回「夏休みの本(緑陰図書)」"中学校部門"選定書 1952年、北欧の湿地で見つかった少女の遺体はなにを物語るのか?『ギヴァー』四部作で世界的に著名なストーリーテラーの最新作!考古学・法医人類学の最新知見と帝政期ローマの民族誌をくみあわせ、古代ゲルマン世界を生きた名も知れぬ「女子供」の歴史=物語を紡ぎだす。 『ギヴァー』四部作で世界的に著名な作家の最新作がお目見えします。考古学・法医人類学の最新知見と古代ローマの民族誌をくみあわせ、「女子供」を主役にすえた唯一無二のフィクションです。 第二次大戦終結からまもない1952年、ユトランド半島の根元(ドイツ北端、デンマークとの国境付近)に位置するヴィンデビーという小さな町の沼で、一体のミイラが発見されました。部分的に損壊してはいたものの、科学的な調査の結果、「およそ2000年前、13歳で処刑された少女の遺体」と発表され、話題をよびました。 沼などの湿地帯に特有の自然条件が、遺体を屍?化させたのでした。すでに一九世紀以来、ヨーロッパ各地でこうした「湿地遺体【ボグ・ボディ】」が何百体も発見されていました。そのうちもっとも古いものは、デンマークで発見された紀元前8000年ごろの遺体です。 さて作者は、「13歳で処刑された少女」の命運に胸を痛め、その死の謎【パズル】を解き明かそうと思いたちます。2000年前といえば紀元一世紀前後、ドイツ北部にはゲルマン人とよばれる人びとが暮らしていました。時期的・地理的に帝政ローマの歴史家タキトゥスが書いた民族誌『ゲルマニア』の世界とほぼ重なります。そこで作者はこの古典を下敷きに、イマジネーションをふくらませ、「ゲルマンの少女」の短い生涯を綴りはじめます。ところがその途上で、思いもよらぬ新発見がもたらされ、物語は劇的な変更を迫られます。 幕間には作者による解説エッセイがはさみこまれ、謎解きのプロセスそのものをたのしむことができます。気鋭のイラストレーターによる綺麗な挿し絵、湿地遺体や武器の貴重な写真も魅力です。オーディンやソーなど、マーベルでもおなじみの北欧神話の神々も出てきますよ。
友達と一緒だとダンジョンも新鮮!? 「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。 冒険者パーティー“箱舟”と偶然の再会を果たした彼だったが、フェル達と“箱舟”の面々が意気投合してしまったことで一緒に手付かずのダンジョンへ行くことに。 前人未踏のダンジョンに期待を膨らませていた“箱舟”のメンバーだったが、踏み入った先には強大な魔物が待ち構えていた上に、それを楽々と踏破していくフェル達に驚愕しっぱなし。 そしてそんなフェル達と共に冒険を続ける彼の胆力に感心するのだった。 そんなこんなで辿り着いたダンジョン第2階層。 そこには広大な海が広がっていて、“箱舟”のメンバーはあまりの出来事に呆然としてしまう。 一方、フェル達は海の幸への期待に胸を膨らませ、早速魚介を狩り始めるのだった。 「小説家になろう」13億PV超のとんでも異世界冒険譚、ムコーダ一行の常識外れっぷりが輝く15巻!
瘴気を払うことができる唯一の存在、聖女。その候補として学園に通うキャロルは、周囲の期待に応えるため、厳しい修行に耐えていた。しかし、聖女選定の儀式で発現したのは、触れたものを腐らせる恐ろしい『腐食の力』!?聖女としてふさわしくないと学園から追放を言い渡されたキャロル。悲しみに暮れ絶望するかと思いきや…?「お望み通り出て行ってやるよ」と学生服を脱ぎ捨てて…!?実はこれまでの真面目な姿は演技だった!こうして自由な旅に出たキャロルは、平穏な生活を望むも、行く先々で無意識に目立ってしまい、次第に噂が広まり始めてー?一方で他の聖女達は、世界の平和を祈る巡礼を行っていた。そんな中、キャロルはかつての友であり、水の聖女となったマリアベルが、危険な謀略を巡らせていることを察知する。真相を確かめるため、急ぎ向かおうとするが…?神を信じない最強“不良”聖女が世界を救う冒険譚、開幕!
裏ボスとの遭遇に、王宮からの新たなスパイ!? どんな企みもお兄さまにはお見通し! 死ぬ運命にある妹カロンを救おうと奮闘する伯爵令息ゼクス。 彼は北東地方で起きた内乱を見事収めるが、光魔法で活躍したカロンの功績のみが広がる結果に。 無属性だと見下されるままの日々を周りが心配するも、ゼクスは気にすることなく今日もカロンのため、領内の整備のために活動していた。 その一環として城下町に赴いたところ、ゲーム内の裏ボス・アカツキと遭遇! 格上の存在に逃亡もできず、転生も含めて全てを伝えることに。 すると、ゼクスのことを気に入ったアカツキが師匠になると言い出してーー!? アカツキの下で修行を積み、さらに強くなっていくゼクス。 そんな折、カロンの功績を知った王宮派から新たなスパイが送りこまれてくる。 相手は全身を偽装で覆った怪しすぎる男。その男が来てからシオンも悩んでいる様子で……? 世界最強の兄が最カワ妹の破滅回避に挑むハートフル・ファンタジー、第二幕!
二度目の人生は大帝国の第七皇女!? 優しい家族といっしょに幸せになります! レグタリア帝国の第七皇女ヴィルジニアには前世の記憶がある。 姉ばかりを贔屓する両親のもとに生まれ、「幸せな家庭」に憧れたまま一生を終えた異世界での記憶。 後悔とともに転生したヴィルジニアだったが、今世では父から溺愛される毎日。 戸惑いながらも今度こそ幸せになることを決意する! その第一歩として六人の兄と仲良くなりたいと考えるが、異なる妃たちから生まれた彼らの関係は複雑な様子。 ヴィルジニアも容易に関わることはできない……。 しかし、簡単には諦められないヴィルジニア。 幼女という立場を使い部屋に押しかけ、抱っこを願い、お菓子を食べさせてもらい……と積極的に関わっていく! そうして一緒に過ごすうちに、不仲に見えた兄たちが実はお互いを思いやり、ヴィルジニアのことも大切に思っているとわかり……? 末っ子皇女の愛され異世界生活スタート!
水沼加穂留は神奈川県警の巡査部長。捜査一課への配属希望は通らぬまま30歳までキャリアを重ね、春の異動で「訟務課」へ。警察が訴えられた民事裁判の対応をする部署だ。ほどなくして外部からも新人の新崎大也がやって来る。淡々として同僚と関わらない彼だが、実は弁護士の資格を持つらしい。なぜ弁護士が警察職員に?そんな折、強盗犯グループへの違法捜査を問う裁判が発生し、加穂留と新崎が担当することに。威圧的な取り調べはなかったという捜査一課の言葉を信じ、彼らを守ろうと公判に臨む加穂留。しかし法廷で、関与した警察官の「嘘」が暴露されー。違法捜査は本当にあったのか?法と組織、ふたつの正義の間で揺れる巡査部長・加穂留の決断はー。圧巻の法廷×警察小説。
「俺ら素町人の底力を、とくと見やがれ」江戸で人気を誇る、売れっ子で女たらしの陸尺・桐生。四角四面で融通が利かず、領主に忠実な近習・小弥太。身分も性分も相容れない、二人の因縁の出会いとその行方はー。第36回小説すばる新人賞受賞作。
高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。 その際に、犯人の前に出て足止めをしようとしたのが、車椅子に乗った少女だった。 その後の事情聴取で判明したのだが、渡辺六花というその少女も、伊澄と同じ高校の新入生だった。 弁が立ち気の強い六花に、伊澄はヤな女だな、と感じたのだが……? 夢を追い続けられなくなった少年と少女の挫折と再生の恋物語!
敗れてなお歴史に名を残した将たちの生き様を描いた歴史小説ーーシリーズ《敗軍の将の美学》第1回配本!! なぜ光秀は本能寺で信長を討ったのか⁉ 「戦国最大のミステリー」と言われ、誰か黒幕がいるのではないかと議論が白熱している「本能寺の変」で、光秀が謀叛を起こした本当の理由とは? 光秀の本当の人物像とは? そんな明智光秀の謎に満ちた生涯を、一次資料などに基づいた全く新しい視点で描く歴史小説‼ NHK大河ドラマ『麒麟がくる』(令和2年)では、いままでのイメージである、主君、織田信長を討った逆臣のダークな光秀像が、清廉で真面目で人間味がある武将として描かれたが、本書では、一次資料などに基づいた視点から眺めることで、戦国乱世という非情な現実のなかで育まれた光秀の本当の価値観と精神、その生き様を、虚心坦懐に正面から描く。 【明智光秀(あけち・みつひで)[1516-1582]とは】 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、のちに大名になる。清和源氏の土岐氏の支流である明智氏に生まれる。斎藤道三に仕え、道三と義龍親子の戦いのあと浪人となり、越前国の朝倉義景を頼る。その後、将軍足利義昭に仕え、さらに織田信長に仕えるようになる。その後、信長のもとで出世し、坂本城の城主となり、越前一向一揆攻略や丹波攻略にも貢献。天正10年(1582年)、京都の本能寺にて主君織田信長を討つも、羽柴秀吉らに敗れ(山崎の戦い)、討ち取られたと言われている。
七代目小川治兵衛ー屋号「植治」(1860-1933)。平安神宮神苑、無鄰菴、円山公園を手がけるなど、近代日本庭園を先駆し、自然の景観と躍動的な水の流れを組みこんだ作庭で名高い植治。いまにつづく、その時代と生涯を丹念に描く、長編小説1700枚。
パルチザンとして闘争を繰り広げ、投獄され、それでも社会主義者として生きた父。そんな父の葬儀のために故郷に帰ったアリの前に現れたのは、思いもよらない弔問客たちだった。かつて武装し闘った敵、生涯確執のあった叔父、元パルチザンの盟友たち、謎の見知らぬ少女…。知らなかった父を知るたびに、歴史の痛みで絡まった糸がほどけてゆく。悲しみと笑いが乱反射する、父と娘の葬儀の三日間。発禁作家による長編話題作。
女騎士だった前世の記憶がある伯爵令嬢エレイン。ある日しつこく絡んできた男をボコボコにしていると、それを見た隣国の公爵ユーゼルからなぜか結婚を申し込まれる。だが、彼は前世で自分を裏切り死に追いやった宿敵だと判明! 復讐を決意する。しかし、ユーゼルには記憶がなかった。それどころか、前世の自分をエレインにとって忘れられない男だと勘違い。嫉妬全開で迫ってきてーー!? 「俺が忘れさせてやる。君は俺の妻となるのだから」
行方不明だった仲間とも合流し、王太子救出のため敵地を駆けるコニー・ヴィレ。過保護な義兄リーンハルト、頼れる上官アベル、さらには冷厳ながらもコニーを気にかける人事室長アイゼンとの連携で、怪奇な罠や異形の攻撃をかいくぐる。だが王家を憎悪し、無数の人間を殺めた影王子は、悪魔化の進んだ強敵ネモフィラを差し向け、コニーは一気に追いつめられる。その危機にリーンハルトの内なる封印がいよいよ解け始めーー。それを機に力を取り戻したコニーの反撃が今始まる! 様々な人々が戦い、その運命を変えた王太子選抜編、ついに完結! 義兄と上官の恋の争奪戦に人事室長まで参戦? 枯れ女子の戦いと恋の行方はいかに!?
親にほぼ放置され食べることだけが生きがいという肥満体型の末っ子王女シャル。そんな彼女が国一番の美形騎士フレデリックと政略結婚することに。微塵も彼にときめかないシャルは離縁されるに違いないと思っていたが、初夜を境にシャルに夢中、溺愛され、惚気けてシャルを崇め倒すキャラ変ぶり。そんなある時彼の恋人だと名乗る女性が赤子を連れて現れて⁉