2024年6月3日発売
量子コンピュータが実用化し、AIが人間とともに活動する世界。アイルランドとAI先進国エストニアは、サイバー空間に、これまでの国家の枠組みを超えた全地球的な電子共同体「世界政府」を設立すると発表。それを阻むサイバーテロが頻発し、世界は混乱に陥る。過激化するテロの脅威と戦うことになったのは、日本人研究員・奥本真が率いる研究チーム、そして、同じ大学で思想研究に勤しむ学生・アンネマリーだった。アンネマリーが担ったある重要な役割、そしてテロの「首謀者」の正体とは。
ジパングの神秘にとりつかれ、命を落とした考古学者の父。同じ夢を追う衝動に駆られる息子・健のもとに突然届いたベネチアへの招待状には、健親子はマルコ・ポーロの末裔だという衝撃の内容が綴られておりー!?幻の国を追い求め、友と世界を駆け抜ける!壮大なスケールで描かれる青春冒険ファンタジー。
私は見つけた。 自分たちのしたいことをした女たちをーー。 四十代、独身、子なしの女性作家は、 十九・二十世紀の探検家やルネサンス期の画家ら、理想の女たちを追い求めて、 アフリカ、イタリア、日本を旅する。 『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』に続く長編紀行エッセイ。 カレン・ブリクセン、イザベラ・バード、 ネリー・ブライ、ラヴィニア・フォンターナ、 アルテミジア・ジェンティレスキ、草間彌生ーー。 賢明で勇敢、そして情熱溢れる女たちの生涯を辿りながら、 女性が生きることの本質に迫る。 「私はM。四十三歳。 夜に女たちを思って何年も経つ ーーセックスのこととはなんら関係はない。 人生が、恋愛が、置かれた状況がつまらなくて、 恐ろしい悪夢が永遠に終わらないように感じられると、 私は眠れずに夜に女たちを思ってきた。 そうした夜は、歴史上の女たちに 目に見えないボディーガードや守護聖人になってもらって、 私を前へ引っ張ってもらう。」(本文より) 【目次】 I 夜の女たち:告白 第一部 アフリカ II 白い霧、冬ーー夏 キリマンジャロ行きの飛行機に乗り、怖くなる カレン・ブリクセン III アフリカ、五月 カレンから勇気をもらうため、そしてサバンナへたどり着くため、アフリカへいく 第二部 探検家たち IV カッリオーーヴィヒティ、夏 ヴィヒティの屋根裏部屋で女性探検家たちを見つけて、世界をまわる イザベラ・バード イーダ・プファイファー メアリー・キングスリー V 京都、九月 鬱改善旅行で日本へいく(またも大荷物で) アレクサンドラ・ダヴィッド゠ネール ネリー・ブライ 荷造り下手な人top3 第三部 芸術家たち VI フィレンツェ、十一月 これといった理由もなくフィレンツェへいって、ウフィツィの女たちについて書くことになる ソフォニスバ・アングイッソラ ラヴィニア・フォンターナ アルテミジア・ジェンティレスキ VII カッリオーーマッツァーノ、冬ーー春 書く暇もないほど楽しいアーティスト・イン・レジデンスへいく VIII ローマーーボローニャーーフィレンツェ再訪 IX ノルマンディー、秋 大西洋岸で私の夜の女たちを思い、メリーゴーラウンドのキリンに乗る 草間彌生 X 魔の山 謝辞 訳者あとがき 参考文献
異世界転移に巻き込まれたら5歳児になっちゃったけど、イケメン騎士団に囲まれて眼福!
1つめの聖地を巡礼し、余命わずかどころかどんどん血色がよくなっていくプラティナ。どうやら彼女を虐げていた女王レーガによる「呪い」が体調不良の原因だったようで…一方、彼女に対する感情に気づき戸惑うアイゼンは守り切る覚悟を決める。2つめの聖地で変身が可能になったアンバーやギルドから命を受けたノースも加わり、プラティナを取り戻そうと必死な女王に立ち向かうことに。「君が俺を助けてくれたみたいに、俺が今度は君を助ける」守りたい男たちと、王女としての使命を果たそうとする聖女の物語は急加速!?
メルの力によって目を覚ましたラヴィニア姫は、メル達のいるメジエール村に向かうが……?
俳句に閉じていく日々の物語 自身の創作への迷いのなかで作家は、俳句と小説のあわいに立ち上る詩情を紡いだーー 「小説の書けない時」と名付けられたパソコンのフォルダに残された物語。 月刊俳誌『つぐみ』に2001年から2006年まで書き綴った作品を中心に、掌編小説63編と俳句をまとめた一冊。 1 ・料理 ・蔦 ・指輪 ・美しい骨 ・言葉 ・猫 ・ホーム ・百足 ・作品 ・秘密 ・公園 ・ドーナッツ ・ダブルデライト ・怒りっぽい女 ・かけら ・プール ・花 ・包丁 ・エンゼルトランペット ・傷痕 ・足のない鳥 ・訃報 ・姉妹茸 ・山茶花日和 ・雪 走る ・花の雨 ・信仰 ・五月の迷子 ・温泉 2 ・甘い話 ・波濤 ・虹 ・命 ・車窓 ・雨 ・漂泊 ・訪問者 ・俯瞰 ・トスカーナの白い闇 ・日常と殺人 ・運命の女 ・惜春 ・別れの時計 ・六月の祭壇 ・白い服 ・階段の上 ・べりー、べりー、べりー ・二月の病室 ・女神のいる庭 ・聖夜に熊野町循環バスに乗る ・お喋りの樹 ・鮎の家 ・緑陰 ・絵手紙 ・パーティー ・羽虫 ・人の声 ・蝶の家 ・水の庭 ・私はテレビを消すことが出来ない ・ドライブ ・十月のベンチ ・夫婦 ・月刊俳誌『つぐみ』 掲載句