2024年8月16日発売
父の残像父の残像
製鉄会社の企業戦士として海外に旅立つ父とそれを見送る母と幼い兄妹。私にとって父の残像は鉄とともに生きる姿だった。-昭和の家族史。文芸社×毎日新聞(営業総本部)「第6回人生十人十色大賞」長編部門最優秀賞作品。
四条河原町ヘテロフォニー1 “純情編”四条河原町ヘテロフォニー1 “純情編”
現代の新しい音楽を世に発信させるべく、活動の地を求めて京都にやって来たヴァイオリニストの屋島稜水(やしまりょうすい)。種々の機会を経て出会った邦楽奏者、声楽家、作曲家で構成されたユートピアの世界に舞い込むさまざまな現実との遭遇。気の合わないメンバーとの人間関係や自己の気の弱さからくるメンタルに悩みつつも、稜水は結束を呼びかけていく。精神疾患に悩みながらも、現代音楽を追求する夢を抱く若き青年の人生のプロローグを描いた青春小説。
深淵のテレパス深淵のテレパス
「変な怪談を聞きに行きませんか?」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントでとある怪談を聞いた日を境に、高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。暗闇から響く湿り気のある異音。ドブ川のような異臭、足跡の形をした汚水ーあの時聞いた“変な怪談”をなぞるかのような現象に追い詰められたカレンは、藁にもすがる思いで「あしや超常現象調査」の二人組に助けを求めるが…選考委員絶賛、創元ホラー長編賞受賞作。
藍子藍子
高校生の目から見た日本共産党「50年問題」分裂時代。1951年、京都。電柱に貼られた民主青年団のステッカーが16歳の藍子の胸を波立たせた。イールズ声明反対、文化祭、朝鮮戦争、文学クラブ、メーデー、旗作り、山村工作隊、レポ活動…。時代と社会にスパークした藍子の青春物語。
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