2024年8月29日発売
「怪と幽」17号は、特集二本立て! 第一特集 怪を語る イベントや配信などで語られる怪談を楽しむ流れが大きな盛り上がりを見せている。もちろん先駆者は数十年前から「語り」を主軸に活動し、その存在は広く知られてきた。だがいま、さらに新たな語り手がどんどん生まれている。感染症流行時期には配信活動の隆盛があり、その後、リアルな場を共有するイベントも、様々な規模で開催されるようになった。世間では《怪談師》という呼称もすっかり定着。伝統芸能の語り芸とはまた異なる、語り・しゃべりの怪談文化が一大ジャンルとして築かれた。そのように怪談を語る人たちは、そしてそれを楽しむ人たちは、いま何を見つめているのか。現場では何が起こっているのか。現代の怪談語りシーンに迫る。 【インタビュー】稲川淳二 【対談】川奈まり子×吉田悠軌 【対談】はやせやすひろ×夜馬裕 【ルポ】百物語怪談会 【実録】百物語 川奈まり子、チビル松村、はやせやすひろ、深津さくら、松永瑞香、村上ロック、夜馬裕 第二特集 『真・女神転生V Vengeance』 神話や伝承に語られる超常の存在ーー「悪魔」が現代に出現したら、世界はどのように変貌するのか。そんな想像を具体化させたかのようなロールプレイングゲームが「真・女神転生」シリーズだ。 1992年発売の第一作『真・女神転生』以降、30年以上の長きにわたり「メガテン」の通称で親しまれる本シリーズの最新作『真・女神転生V Vengeance』は、今年6月に発売されると、わずか3日間で全世界売上が50万本を超える大ヒット作品となった。太古の神話から現代の都市伝説に至るまで、さまざまな出典の悪魔が織り成す独自の世界観の中、善悪だけでは語りえない重層的なストーリーと、美しくも恐ろしい個性的なキャラクター造形で、世界中のプレイヤーを熱狂させる『Vengeance』。そんな大人気ゲームの悪魔的魅力の根源に迫る。 【グラビア】『真・女神転生V Vengeance』とは? 【インタビュー】小森成雄(ディレクター) & 土居政之(キャラクターデザイナー) 【インタビュー】土居政之 【ガイド】『真・女神転生V Vengeance』 (勝手に)悪魔全書 by怪と幽 【対談】黒 史郎×藤川 Q 特集のほか、連載など多数! 京極夏彦小説新連載も開始!
魔術が終わる時代に、ふたりは戦場で出会った。 17世紀、イングランド。母と暮らした幼い頃から、オスカーの願いは〈世界のルールを解き明かす〉ことだった。数学の才を持つ彼は、ケンブリッジ大学でニュートンに師事する。けれど、王位継承を巡る反乱が勃発し、戦場へ。窮地に陥った彼の命を救ったのは、人知を超えた力を操る謎の男、アズ・テイルズだった。物理法則に従わない未知の存在を解き明かそうとするオスカーと、自分が解き明かされる日を待ち続けるアズ。ふたりの出会いが、人類の〈科学〉と〈戦争〉の歴史を動かす。 Prologue 1話 昇る落陽 2話 英雄の語り手 3話 共同研究者 4話 満月の夜 5話 ふたりの天才 6話 自然哲学の諸原理 7話 その確信の名前 Epilogue
「ママ、けいさつにつかまらないでね」罪を犯し愛を諦めた母娘の半生。里美は、娘の汐里と2人で暮らしている。若い頃の前科が原因で家族からは疎遠になり、やがて生活に困窮した里美は罪を犯してしまう……。愛を夢見て、妬んだ里美と、愛を求めて諦め、姿を消した汐里。一度は訣別したふたりだが、再び巡りあい、そして……。あらゆる母娘に、愛は存在するのか。
音楽への夢と情熱、別れと喪失ーー台湾の文学賞を総なめにした話題作! 天賦の才能を持ちながらピアニストの夢破れた調律師のわたしと、再婚した若い音楽家の妻に先立たれた初老の実業家。中古ピアノ販売の起業を目指してニューヨークを訪れたふたりが求めていたものとはーー。作中にシューベルト、リヒテル、グールド、ラフマニノフといった巨匠の孤独が語られ、「聴覚小説」とも評された台湾のベストセラー。
僕の前にあらわれた、夏の日の幻影を追って……。美大生の静流は、ある夏の日に小学校で人気者だった幼馴染・琴葉と再会する。背の高い美青年に成長した琴葉に誘われるままに「あるもの」を探しに出かけてゆくが……。ふたりの男子が織りなす夏の日のきらめく奇跡。そして急転直下の結末が示唆するものとは? 息をのむ伏線回収と美しい装幀も見せ所の注目作。
税金を1円も使わずファッションセンターを建設せよ! そんな無茶な……。繊維産業の衰退に頭を痛める東京・城東地区の工場街。新区長の票欲しさの選挙公約と、役人の点数稼ぎのための提案によって、実行不可能ともいえるファッションセンター建設計画が動き出した。スケープゴートとして担当課長にさせられた加藤聖治は調整に奔走するが、行く手には地方行政の魑魅魍魎どもが立ちふさがって……。
人間を操ってきたものとは何か? 明らかになる人類史のキーワード。「その言葉を知ったときが新しい人間の始まりなんだよ」と、公園で知り合ったヒロさんは言った。「あなたもその言葉を知ってしまいましたネ。縁ですね」と、渋谷で出会った異人は言った。表題作「新しい人間」と「彼には本名がない そればかりか人間でさえない」の2篇を収載。今ひもとかれる「新しい小説」
一途なスパダリ実業家×美貌の天才犯罪心理学者、魅惑のミステリーラブロマンス・第4弾! 人生の成功者である若き資産家・音喜多には、ただ一つ、思い通りにならないものがあった。それは、華奢で可憐な外見とは裏腹に、博士号を三つ持ち、元FBIのアドバイザーという経歴を持つ天才犯罪心理学者・久嶋という存在。彼に強く惹かれた音喜多は、側に居たい一心で甲斐甲斐しく世話を焼き、甘やかし、口説き続けるが、天才ゆえ人の心が分からないという久嶋は掴みどころがなく、身体だけの関係が続いている。しかし共に過ごすうち、久嶋にとっての音喜多も「特別存在」にはなってきたらしい。そんな中久嶋は、投資詐欺に遭わんとしている資産家と偶然居合わせたり、音喜多に長年懸想する警察キャリア官僚・汐月から「見合いを相手から断られるよう仕向けてほしい」と依頼されたり、新たな事件に続々巻き込まれ……?
韓国の100万部超の大ベストセラー、ついに刊行!! 世界を旅する愛の詩人イ・ビョンリュルは、140か国以上、多くの都市をめぐりました。 著者がカメラを抱えて旅したノルウェー、メキシコ、日本、イタリア、イギリス、フランス、インド、中国、ベトナム、カンボジア、ペルー、ブラジル…目に焼き付けた風景を文章と写真で綴ります。 これはあなたのものがたり。 ー100万人が共感した、愛と孤独と旅のあれこれ。 読んで、世界をぐるっと旅する不思議なエッセイ。 自由を謳歌、気ままに歩く一人旅。 心躍る出会いにワクワク。 おどろくようなハプニングの数々。 そして、同時に大きな孤独も感じるのです。 旅することは、孤独になること。 旅することは、愛する誰かを思うこと。 どんな人生も旅のようなもの。 人はいつでも、孤独や不安におそわれながら、愛する誰かを想い、そして歩いていく。 愛に迷ったとき、生きる意味を知りたいとき…… この本を開いてください。 きっとあなたの心に寄り添う、あなたのものがたりが見つかります。