2024年9月30日発売
小説・池友会病院 下駄ばきICU PART 3小説・池友会病院 下駄ばきICU PART 3
19床の一医院の再生から出発し、50年間で首都圏を含む28病院5511床、6医療専門学校(うち一大学)、スタッフ総勢約15000人を擁するまでにカマチグループを成長させた蒲池眞澄という破天荒で痛快な医師の物語。 序章 第一章 病院再生 第二章 首都圏進出 第三章 コロナ禍とМGH構想 第四章 退屈しない男たち 第五章 東京品川病院の仲間たち 番外編 『パンの耳先生』の話ーカマチグループ外伝
楽員に弔花を楽員に弔花を
リボルバーは彼を狙って確かに発砲された。しかし、それは空包の筈だった……。夜間公演の余興を一転して惨劇に変えた恐るべき罠。誰が、何故、どのように仕組んだのか。夫婦揃って演奏会場を訪れていたロデリック・アレン主任警部が不可解な事件に挑む。シリーズ長編第十五作を初邦訳! 楽員に弔花を 訳者あとがき
改元改元
「君は今回の譲位についてどう思うかね?」 「龍の話じゃありませんでしたか?」 「そうだよ」久間さんは目を細め暗い光を溜めた。「ずっと前から私はその話しかしていない」 龍の夢が「私」を通過するとき、この国のもうひとつの姿があらわれるーー 現代日本小説屈指の剛腕による、抵抗と革命の二篇。 改元の年の異動で山奥の町に着任した公務員「私」は、集落に伝わる惟喬親王が見たという龍の夢の伝説を追って、この国のもうひとつの姿を目撃する。(「改元」) 山あいの地主の一族に生まれた少年は、日猶同祖論を唱える父によって「世界の救い主」となるべく「十(じゅう)」と名付けられた。第二次世界大戦をまたいで繰り広げられる、めくるめく年代記。(「死者たち」) 改元 003 死者たち 107