2025年10月17日発売
ダンジョン攻略の実況掲示板に、17歳のスレ主がソロ攻略に挑むというスレッドが立ちあがった。「魔猪の塔」という全5階層の中級者向けダンジョン。スレ主こと戸張照真、通称“スイッチ”初めてのダンジョン攻略ーー。 「あ、武器なんて贅沢な物ないです」 そう! このスレ主、知識も装備も何もない!? 熱心なスレ民のアドバイスを受けながら、訳アリだけどなぜかアツいダンジョン攻略配信が幕を開けるーー!
エンゼルステア1年組とファッションユニットしまむらによるRTAバトルが決着をした直後、DE子達の前に突如降下したのは第一階層の主、ボスワイバーンだった。 大空洞管理者ーーMLM(母無き母)の介入で追加された高難度ボス討伐ミッション! レース直後の疲弊した状態&装備もろくにないエンゼルステア1年組としまむらの即興パーティで、この高難度ミッションをクリアできるのか!? MLMの目的、そしてDE子達の決断と、その行く先に見る場所はーー? 『連射王』『終わりのクロニクル』の“次世代”が登場するファン必見の書き下ろし短編も掲載! 〈FORTH〉〈AHEAD〉etc...川上稔ワールド集結の〈LINKS〉シリーズ、驚きの展開へ!!!!
転生した異世界で植物魔法のスキルを生かし、貧しかった領地を活気づけてきたハク。 メエメエさんや精霊さんたちとゆるゆる生活を楽しみながらも、父様たちと冒険に出かけたり、植物園の湖で新たな住人と出会ったりーー。さらには冬の精霊さんの到来で大雪に見舞われたりもしたけれど、みんなで力を合わせて乗り越えた! 相変わらずのちびっ子体型ながらも、いろいろな経験をしながら少しずつ成長!? 自分のことで精一杯だったハクも、領地のこれからのことや周りの人たちのことを考えるようになってきてーー。 心強い味方のリオル兄とレン兄や、かわいい小人精霊さんたちと一緒に、すてきで気ままな未来のために頑張るハクのスローライフ。
日露戦争のさなか。戦場という巨大な密室では、正気を失うことこそ美徳とされる。鶴見中尉と第七師団の面々が出会った、驚くべき事件の数々とは……。日露戦争での第七師団を描いた、初のスピンオフノベライズ!! 野田先生による描きおろしイラスト多数!! 第一話 幽霊歩哨 《谷垣源次郎》 ロシア兵との死闘が続く二〇三高地。死んだはずの兵士が歩哨に立つという。谷垣源治郎はある夜、戦場には似つかわしくない、軽やかな鈴の音を聞いた。そして光の中から、先の戦いで死んだはずの戦友の姿が現れるのを見た……。幽霊歩哨の正体とは? 第二話 白い日本兵 《菊田杢太郎》 ロシア兵のあいだで、「白い日本兵」の噂が広まっているという。白い日本兵は銃弾に当たっても死なずにロシア兵へ向かってくる、おそろしい存在だという。菊田はあることをきっかけに、白い日本兵の真実へ近づいていく……。 第三話 羽二重天幕の密室《宇佐美時重》 二〇三高地での戦いも大詰めを迎えようとしている。宇佐美は捕虜の尋問をするための天幕の設置を命じられた。戦局を左右する貴重な情報を持っている捕虜だという。尋問の担当は鶴見だったが、天幕のなかで事件は起こった……。 第四話 時にはやさしく見ないふり《尾形百之助》 奉天でロシア軍への包囲攻撃をかけた陣中、ありえない事件が起こった。日本兵が何者かに次々と殺害されていくのだ。犯人は恐ろしい怪力を持つ、敵の斥候というのだが……。尾形はやがて、鶴見から事件のことで呼び出しを受ける。 第五話 鶴見篤四郎は惑わない《月島 基》 奉天での戦いは膠着していた。損耗は大きく弾薬も少なく、戦いは難局を迎えていた。ある日の夕食後、月島は鶴見から密命を受けた。それは戦局を決する可能性のある驚くべき秘策であった。
俺は戦争で死に損なったおっさん騎士だ。 みんなは俺を救国の英雄と呼ぶけれど、 右足を負傷して動かせなくなってしまったから、今は見習い騎士の訓練施設で教官をしている。 綺麗な自然を見るのが好きだった。でも長く歩けず、馬にも乗れない。 滝も湖も、もう見に行くことはできない。 だから俺の唯一の楽しみは、太陽のような黄金の髪と海のような青い瞳を持つ見習い騎士・ウィリアムを見つめることだけだった。 ────けれど、ある日。 彼が強いまなざしでまっすぐに俺を見返し、その優しい手に触れられた瞬間、止まっていた世界が静かに動き出した。 これは、終わったはずの人生で出会った初めての恋の物語だ。 見習い騎士×教官、救いと癒しの溺愛ストーリー。
国文学教授で還暦を迎えるベルギー人の「僕」と岐阜に住む看護師の梓は、手話の世界を通じて出会い、互いに惹かれあう。梓の住む岐阜での逢瀬で梓の抱える闇を感じながら、二人の愛はデフリンピック会場で意外な展開を迎える。(小川洋子氏・推薦) ──無言と無音は違う。沈黙の中でも言葉は行き交う。そういう言葉は、まるで今、心から取り出したばかりとでもいうような、ほのかな温もりを帯びている。僕と梓の間に描かれた指の軌跡が、まぶたの裏に映ったままいつまでも消えないのは、その温もりのせいだろう。 小川洋子
合言葉は、「ちゅっちゅくちゅうのちんぺろ」。 10年ぶりに実家に帰省した弓子が目撃したのは、モンスターと化したひきこもりの妹・鞠子と、彼女ひとりに支配され奴隷のように振る舞う壊れた家族の姿だったーー。 歌手、文筆、役者としてマルチに活動する北村早樹子による書き下ろし禁断小説。 未発表曲「ちんぺろのテーマ」ダウンロードコード収録! ーーまた妹が、ママに、 ばあちゃんぶん殴らせてる。 こんなのおかしいね 何で産んだの “誰も私を愛せないのはおまえらのせいだ〞 その呪いを時間と文字に溶かす物語に、 また生き抜く力をいただきました。(大森靖子/超歌手) ーー本当のモンスターは誰なのか。この一家はいったいどこへ向かうのか。家族間の支配と服従のおぞましさに目を背けたくなるけれどページをめくる手が止まらない。もうとっくに壊れているのに、家族という血のつながりと幻想にしがみつき、身動きが取れなくなっている。そんな彼らの恥部を容赦なく暴き、人間の欲と弱さを浮き彫りにしていく。感情を押し殺すような最終章の淡々とした語りは、この物語を書かずにいられなかった著者の執念そのものだ。こんな家族はありえない。本当にそう言い切れるだろうか。(こだま/作家) カバーイラスト=本秀康
国内の著名な作家が日本語に翻訳した文学作品の図書目録。1970年代から現在までの約50年間に国内で刊行された翻訳書の中から、作家509人が訳した小説、戯曲、詩、ノンフィクションなどの文学作品3,408点(漫画・絵本等を除く)を収録し、訳者名を見出しとしての五十音順に排列。見出しには生没年、肩書きなどの簡単なプロフィール、各文献には内容紹介、短編集の収録作品を示した。巻末に「書名索引」「原著者名索引」付き。
昭和初年頃、名古屋を中心に活躍した文士・岡戸武平。江戸川乱歩・小酒井不木らと深く交わり、第一回「直木賞」の有力候補に挙がった幻の作家の闊達な生きざまを活写する〈評伝小説〉! 「昭和百年を記念するにふさわしい労作。」(馬場駿吉) 序 章 直木賞無念 第一章 岡戸家の没落 第二章 肺を病む 第三章 不木との出会い 第四章 小説「小泉八雲」 第五章 疎開 有松へ 第六章 名古屋タイムズの縁 第七章 ノンフィクションの世界へ 終 章 最期の一句
詩人栗原貞子は「原爆被爆者も加害者である」と明言、反戦・反核と平和運動に92年の生涯をかけた。その作品と思想を、74歳で大学院に入学、77歳で博士論文をものした著者が、柔らかな筆致で評釈する。「一度目はあやまちでも/二度目は裏切りだ/死者たちを忘れまい」(第五章)が今きびしく私たちに問いかける。 もくじーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【第一部】 序 章 第一章 詩歌集『黒い卵』と「黒い卵」論ー時代に翻弄された『黒い卵』と戦時下で詠まれた「黒い卵」- 第二章 「生ましめんかな」論ー栗原貞子の原点として「原爆創世記」を視野にいれてー 第三章 詩集『ヒロシマというとき』と詩「ヒロシマというとき」論ー個人史としての『ヒ 第四章 『詩集 未来はここから始まる』論ー貞子の苦悩を視野に入れてー 【第二部】 第五章 「一度目はあやまちでも/二度目は裏切りだ/死者たちを忘れまい」について 第六章 原爆文学論争 第七章 詩人・運動家としての栗原貞子ー平和・反戦・反核を訴え続けてー 終 章
大ヒット作品、早くも書籍第二巻発売! サラ王女、あなたの行為を私は認めません! 侯爵令嬢リディアは、自分を裏切った婚約者のロジェリオを弾劾し、婚約を破棄した。 邸に引きこもるリディアを気に掛けるのは、幼馴染みの王太子アーネスト。彼の優しさに癒され、リディアは社交界復活を果たす。 そのパーティー会場に、隣国ロイルの王女サラが現れた。 彼女はアーネストと結婚するのは自分だと言わんばかりに振る舞い、リディアに怪我まで負わせてしまう。 サラの意図はいったい何? リディアは今度こそ幸せを掴めるのか?