2025年10月31日発売
神殿で働く祈祷師・アルマの元に残忍で冷酷、さらに女癖も悪いと噂の辺境伯・ジグルドとの結婚の話が舞い込んできた! 結婚に反発し、自らの悪評を流していたアルマだったが、とある事情で結婚を受け入れる…… お互いをよく知らないまま始まった共同生活! 一緒に暮らしていくうちにふたりの距離が縮まる……ようで縮まらない! 「……平民の、女心とは、なんだ」「それ、わたしに聞く?」 ふたりの気持ちはすれ違うばかり!! ある日、アルマが何者かに誘拐されてーー! 隠していた“過去”を知られてしまい…… 「汚いわたしを、ジグルドに見られたくない」 神殿に戻る決意をしたアルマに、ジグルドがとった行動、それはーー!?
お互いをよく知らないまま始まった祈祷師・アルマと辺境伯・ジグルドの共同生活。 誘拐事件を機にジグルドへの気持ちに気づいてしまったアルマ。 だけど彼には想い人がいる……と気持ちにふたをしたまま日々を過ごす。 一方のジグルドはアルマと親しくなろうと奮闘! 「今晩私と、夫婦らしいことをどうだろうか」 決死の覚悟で想いを伝えるも、言葉足らずで届かない…… そんなある日、ふたりは森で天狼に襲われて!? ジグルドを救うためにアルマは祈祷師としての力を振り絞るーー! しかし、天狼を退けた代償に大きな犠牲を払う。 「もう、自分は必要ないーー」 アルマは婚約の解消を申し出て、神殿へ戻ることを決意。 別れの夜、ジグルドから衝撃的なことを提案されーー!?
騎士団で文官として働くエメリアは、モテモテの騎士である伯爵令息オスカーが、自分に嘘の愛の告白ーー『嘘告』をするよう周囲に持ち掛けられているのを聞いてしまう。後日、オスカーは本当に告白してきたが、エメリアは嘘と分かりながらも受け入れる。実はエメリアは半年後には田舎に戻り、親の求める相手と結婚をすることになっていたのだ。『嘘告』じゃない限り彼が自分と付き合うはずがない。そしてネタ晴らしは退職の前日の夜会。だから、期間限定の偽りの恋人関係を全力で楽しもうと決めたエメリアだったがーーオスカーは想像以上の溺愛を浴びせてくる!? まるで本当に愛しているような彼の言動に翻弄されるエメリアだが、それを面白く思わない同僚の令嬢から嫌がらせを受け……。 努力家文官と執愛系貴族騎士の、嘘から始まる極上異世界オフィスラブ!
「貴方を、軽蔑します」--公爵令息アベイルの護衛任務を命じられた第三騎士団の騎士カインは、着任早々アベイルにそう告げた。なぜなら彼は、王女の婚約者ながら、彼女を害そうとした罪で婚約破棄され、辺境地へ追放される「悪役令息」であった。護衛中、父親の宰相からの刺客に命を狙われる不穏さは有りつつも、辺境では悪評とは裏腹に真剣に領地経営に取り組むアベイルに高潔な人間性を感じ、次第に惹かれていくカイン。彼の自身を顧みない世捨て人のような態度が放っておけず、カインはアベイルに尽くしていくが、アベイルの命を狙う謀略が、否応もなく彼らを襲いーー!? しかし、カインがアベイルを愛したことで、運命が大きく変わり始めてーー。
ーー王立リベルタ学園。 それは、世界に数多く存在するダンジョンを攻略するための教育と実践を行い、優秀な人材を育成するための学園。 学園の最底辺であるF組にいる少年ルクス・ペンデュラムはダンジョンで味わえる戦闘の緊張感、珍しい資源を発見する喜び、踏破する達成感が好きだった。 ルクスを下に見ている者たちはまだ知らない。実は彼が、最難関ダンジョンを攻略済みであることを……。 学園トップクラスの実力の少女ロゼッタにバレ、「師匠!」と呼ばれるルクスは今日もダンジョンを楽しむーー。 最弱と馬鹿にされた少年のダンジョン冒険譚、開幕!
特別な力『ギフト』を与えられなかったことを理由に 不毛の大地に追放されてしまった第三王子テオドルフ。 しかし彼は転生時に女神から授かったチートスキル『自動製作』を使い、 美人メイドのレイラと共に最強の村づくりを進めていた。 そんなある日、テオドルフは村の近くに瘴気に苦しむエルフの里があることを知る。 助けに向かったテオドルフだが、エルフ達は彼を全く信用しなかったり、 瘴気を退ける世界樹が原因もわからず弱まっていたりと沢山の困難が待ち受けていた! しかしーー 「僕はここをみんなが笑顔で住める土地に変えようと思っています」 こうしてテオドルフは関わる者に愛されるカリスマ性と 圧倒的な『自動製作』スキルで新たな領地開拓を行っていく!
グランドマスター殺害、そして世界に魔獣を解き放った張本人としてーー その罪を着せられたオルンは《魔王》と呼ばれ、“世界の敵”となった。 そんな彼は仲間たちと共に、フウカの故郷・キョクトウを教団から奪還すべく、 年に一度行われる霊舞祭に乗じて潜入を図る。 だが、辿り着いたその地では、フィリーによる“神降ろし”が始まっていた。 フウカはそこで、これまで踏み出せずにいた一歩を、自らの意志で歩み出すーー。 「大丈夫。私はーー《魔王の剣》だから」 「小説家になろう」発の人気ファンタジー、待望の第九巻! アニメ化決定! コミカライズも好評連載中!
姉であるアマーリアの代わりに、 セイラス王国第三王子レオカディオの婚約者となったプリシラ。 不器用ながらも、プリシラを想ってくれるレオと 少しずつ進展していた。 だが、運命の相手ーー隣国キルシーの王子ウィルフレドの元へといったはずの アマーリアが、ウィルフレドにつれられやってきた。 なにやらキルシーの追っ手からかくまってほしいらしい。 だが、一子爵家であるコルテス家の屋敷では隠しきれずーー。 「隠れるだけなら、あるかもしれません」 そこはプリシラが昔から使っていた、とても貴族の子女には向かないーー!? 小説家になろう 発 ラブコメファンタジー、姉妹愛も美しい第2巻!
強力な精霊術が使える伯爵令嬢シエラ・ジキタリスは、転生前の記憶を思い出した。 さらには、自分が十八禁乙女ゲームの当て馬キャラだということにも気づいてしまう。 そんなめんどくさい役目やってられない、攻略対象キャラから距離を置こうと決意したシエラは 精霊たちの助言から、好みド直球のイケメンエルフ・ルインと出逢いーー! 「一目惚れしました。私の旦那様になってくださいませ」 戸惑いつつもシエラに惹かれるルインだが、彼には世界を揺るがす秘密がありーー!
かつて地球と呼ばれる世界で三十数年の生を終えた男性研究者は、今はこの異世界で12歳の孤児の少女レンとして生きていた。共に旅をしてきたフェンリルのノルンとベルに加えて、冒険者のリリーとアリサとパーティーを組んだレンは、本格的な冒険者活動をするようになっていた。そんなある日、パーティーリーダーのリリーが唐突に温泉に行こうと言い出した。討伐依頼を受ける日々が一段落したので、休養がてら温泉源を探しに行こうという話だ。レンは、その旅の先で思いがけない人物と再会を果たす。
悪役が幸せになってはいけないなんて、 あり得ない。 「悪役令嬢」であるルナリアは、非道なる義母や義妹から虐待され、 婚約者と“ヒロイン”からは卑劣な裏切りに合い、必ず不幸になる。 それが、悪役令嬢にとっての乙女ゲーム『天使の加護は貴方と共に』のシナリオだった。 ーールナリアが一番の推しだった「私」は、 ある日現実世界で死んでしまったことにより、ゲーム内のルナリアとして転生する。 これは何かの運命なのだと「私」は悟る。 悪役というだけで周りの人間たちから残虐な仕打ちを受けるなんて、絶対におかしい。 これは推しの幸せを願った「私」が、 全てを断罪し、復讐を果たすまでの物語ーーー。
まっすぐに、一人生きる。 世間とのいくさに挑み続けた 女の澄みやかなる矜持は、 どれほどの時を経てもただただ眩い。 澤田瞳子さん(作家) “ニコポン”宰相、 桂太郎の愛妾「お鯉」の 左褄を取る芸妓から墨染め衣を纏うまでを 色鮮やかに描き切った。 明治女の気風に惚れる。 東えりかさん(書評家) 【著者からのコメント】 「私は首相の愛人でした。それ以前には、 梨園の妻だった時期もあります」 --今もし、こんな言葉を掲げて何かを 語ろうとする女がいたら、 まして、その人が政界を揺るがす 疑獄事件の法廷に立ったら、 きっと大変なことになるだろうと思います。 存在を否定されるかもしれません。 でもその人は確かにいました。 女として、人として、揺れ動く心を持って、 明治・大正・昭和を生きたのです。 彼女の言葉を蘇らせたい。 本音を探り、語らせたい。その一心で、 この物語を書きました。 多くの人に届けば、うれしく思います。 【あらすじ】 「お鯉を殺せーっ!」 東京一の名妓と謳われ、大物政治家、 歌舞伎俳優から愛されていた新橋芸者・お鯉。 梨園、角界、花柳界で生きてきたお鯉は、 山県有朋の計らいで首相・桂太郎の妾となり、 怒涛の人生を送る。 日露戦争の真っただ中、 病身の本妻に代わり桂を支え続けるも、 お鯉に世間の風当たりは強い。 そんな時、日比谷焼討事件が起こり、 認知されていない二人の娘が 桂にいることがわかりーー。 明治大正昭和と激動の時代を生き抜いた お鯉の物語。
これから世界を知るだろう、 君たちの物語。 『叫びと祈り』の著者が贈るエモーショナルな春夏秋冬の作品集 「俺、昔、喋る狼に会ったことがあるんだよ」カナダの温帯雨林にやってきた三人の日本人大学生。狼の生態に関するフィールドワークのかたわら、ひとりが不思議なことを言い出して──(表題作)。 大人になる前の特別な時間を鮮やかに切り出した、四つの中編を収録。『叫びと祈り』『リバーサイド・チルドレン』の著者が贈る、ミステリ仕立てのエモーショナルな青春小説。 ■収録作品 「美しい雪の物語」 ボストンからハワイ島にやって来た少女は、叔父の家で古びた日記を見つけた。そこに描かれていたのは男女の出会いと別れ、そして再会の約束。ふたりは本当に再会することができたのか? 「重力と飛翔」 冬休み初日、隣の席のクラスメイトが校舎の屋上から墜死しているのが発見された。彼のデジカメに残っていたという不思議な写真の謎解きにふたりの高校生が挑む、通夜の晩の物語。 「狼少年ABC」 「俺、昔、喋る狼に会ったことがあるんだよ」カナダの広大な温帯雨林にやって来た三人の日本人大学生。狼の生態に関するフィールドワークのかたわら、ひとりが不思議なことを言い出して……。 「スプリング・ハズ・カム」 同窓会の日、タイムカプセルから飛び出したのは、15年前の卒業式で起きた放送室ジャックの、犯人による犯行声明だった。密室状況から消え失せた犯人の謎に、かつての放送委員たちが挑む。
量子コンピュータの電気代問題、 暑さ対策で天候操作実験、 ブラックホールの意外な活用法? 第1巻で『SFが読みたい! 2024年度版』 ベストSF2023[国内篇] 第3位 楽しくて本格的! 〈裏世界ピクニック〉著者による 配信者SFシリーズ第2弾!! マッドサイエンティスト・多田羅未貴(たたらみき)の発明を配信サービス《ときときチャンネル》で紹介する十時(ととき)さくら。収益化条件の登録者数五〇〇人を達成したけれど、チャンネル存続の危機に直面!? 電気をDIYして、天気を操作して、ブラックホールで筋トレも! 全編配信口調と視聴者コメントで語られる、配信者SF第二弾。 ■目次 #7【電気DIYしたら気持ち悪いことになった】 #8【ない天気作ってみた】 #9【高次元で収益化してみた】 #10【ブラックホールで手首鍛えてみた】 #11【宇宙からの荒らしとバトってみた】
この痛みとともに わたしたちは、大人になる 運命を変える謎に出逢った人々を描く五つの物語 〈七海学園シリーズ〉の鮎川哲也賞作家が 満を持して贈る、 技巧と叙情が編み出すミステリ短編集 災害により甚大な被害を受けた地にボランティアとして訪れた女性二人組。宿の娘は、生涯独身を貫いた伯父の遺品であるミニチュアの文机と本が入れられたボトルを彼女たちに見せる。ボトルの中の本の開けない頁に記されているはずの言葉をみつけるため、三人は伯父が少年時代の夏の追憶を綴ったノートから、隠された秘密を探っていくーー表題作ほか、通り魔殺人が連続して起きている北の果ての町で、アパートの隣室同士になった孤独な男女の交流が思わぬ展開を遂げる「地の涯て(ランズ・エンド)」など五編を収録する。 〈七海学園シリーズ〉の名手が満を持して贈る、技巧と叙情が紡ぐミステリ短編集。 ■収録作品 「刹那の夏」 「魔法のエプロン」 「千夜行」 「わたしとわたしの妹」 「地の涯て(ランズ・エンド)」
鋭人のところに、家を出て五日間連絡を絶っていた友人の結樹が持ってきたのは、噂だけで存在が疑われていたインディーゲーム「千年王国」だった。翌日、問題がないか先に調べると言ってゲームを持ち帰った担任の木内も無断欠勤をしていた。新しいディスクを持って再び現れた結樹の誘いに従い、鋭人はゲームの世界にのめり込む。ログインしたゲームの中は妙な違和感があるものの、現実と変わらない世界だった。 奇想ミステリーで鳴る山田彩人の真骨頂を堪能できる最新作!
3大「変な特典」がついてくる! 1「何かがおかしい? 特大考察マップ」 2「変なしおり」(初回配本限定) 3「雨穴による朗読動画」(40分) 主人公はあの栗原さん!! 『変な家』『変な絵』に続く、雨穴「変な」シリーズの集大成! 2015年、大学生の栗原は、意外な事実を知る。 彼の祖母が、正体不明の古地図を握りしめて、不審死を遂げたという。 その古地図には、7体の妖怪が描かれていた。 これはいったい何なのか。なぜ、祖母は死に際にこんなものを持っていたのか。 謎を探るため、栗原は旅に出る。 そこに待ち受けていたのは、海沿いの廃集落、不可解な人身事故、潰れかけの民宿、因縁に満ちたトンネル、そして古地図に秘められた悲しい事実だったーー。 祖母はなぜ死んだのか? 妖怪の正体は? ホラー、ミステリー、サスペンス、冒険、青春、恋愛…… 2024年書籍売り上げ1位!雨穴が送る異形の王道小説。 あなたには、この「古地図」の謎が解けますか?
学園での事件を乗り越え、親友として「帝国皇女・アナスタシア」をゲットしたユリィシア。 死霊術士としてのぼっちな性格はまだまだだけど、麗しい女子たちとの学園生活を 最上級生として、のんびりと過ごしていた。 しかし生徒会としての活躍も増えるなかで突然、アナスタシアの国でクーデターが起きてしまう。 初めての親友と離ればなれになることを悲しむ間もなく、その帝国の動乱で、 黄泉の王フランケルとしては看過できないSSSアンデッドの噂があると聞いてしまい…。
其の列車は死者を運ぶ 亡き人に逢いたくばーーさぁ、乗るがいい。 ついに香月の秘密が明らかに! 生まれながらに軛を背負う二人が、現世と幽世のあわいを走る幻の豪華列車を追う大正あやかし事件簿 大正十年博多。 正体不明の人気作家・香月蓮の助手を務める中学生・瀬戸春彦は「この世の不可思議なるものを見つけてこい」という主の無理難題に頭を悩ますが、香月の正体を嗅ぎ回る新聞記者の杉山から真夜中に死者を乗せて走るという幽霊列車の目撃情報を得る。 霧の中から忽然と現れては消える幻の豪華列車。しかもあの柳原白蓮が乗っていたとの情報も。 どうしても会いたい故人がいる香月と春彦は真相を突き止めるべく杉山と夜の博多駅に忍び込み、ついに幻の列車に乗車する。 居合わせたのは訳アリの乗客たち、果たして幽霊列車の正体とは……? 訳アリ、美形、偏屈。怪異大好き小説家の香月蓮(こうづきれん)と、 鬼子で、毒舌、優秀。甘味大好き中学生助手の瀬戸春彦(せとはるひこ)。 ともに出自にどうにもならない【呪い】を背負った者同士、 凸凹バディが大正時代の博多を舞台に躍動する耽美なホラーミステリー、第2弾!! 改札を抜けて発着場へ出ると、そこには荘厳な蒸気機関車に牽引された、豪華絢爛な車輌五両が停車していた。深青色の光沢が電灯の光を弾いて、まるで七宝焼きのような輝きを放っている。 「……帰って来られると思いますか?」 僕の問いに香月がこちらを振り向く。 「どうした? 恐ろしくなったのか?」 列車がぐん、と前へ大きく動き出し、車輌が揺れると木の軋む音がした。加速はゆっくりと、だが確実に前へと進み始める。前方で蒸気の噴出する音がした。 「春彦。私も同じだ。ひと目会いたい者がいる。その為に、この列車へ乗ることを決めたのだ」 ーー本文より