小説むすび | 2025年11月13日発売

2025年11月13日発売

ベンガルの憂愁ベンガルの憂愁

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小学館

発売日

2025年11月13日 発売

恋多き男・岡倉天心の愛の軌跡をたどる評伝 「二人のあいだのこの素晴らしい出来事が、ほんとのこととはまるで思えません。私という人間は、結局のところ、一場の夢ではないのですか。」 「私は今あなたをより近く感じますが、奇妙な気恥しさがしのびよってきて、私がどう感じているかを言えないのです。言わなくても、私の言いたいことを察してくださいますでしょう?」 東洋美術史家・フェノロサとともに古美術調査を行ったり、東京美術学校(現東京藝術大学)の校長として活躍したりして美術史家、思想家として名をはせた岡倉天心。だが、不倫騒動を起こし東京美術学校校長をはじめとする役職から退くことになる。 失意のなか、ボストン美術館の顧問としてアジア諸国を回ることになった天心は、インドで声の美しい女流詩人・プリヤンバダ・デーヴィーと出会い、急激に惹かれていく。一方、夫と息子を亡くし、ふさぎ込んでいたプリヤンバダも、天心と出会って心が癒されていくーー。 そんな二人の往復書簡を中心にしながら、「放埒で、利己的で、頑迷で、いやらしい獣で……」と自らを評する天心の愛の軌跡を綴った傑作評伝。

秘書が蝶になるクリスマス秘書が蝶になるクリスマス

「社内のクリスマスの飾りを残らず撤去せよ」 秘書が恋したのは、クリスマス嫌いの大富豪。 母亡きあと、苦しい家計をやりくりしながら幼い妹を養ってきたフローラ。 クリスマス前のある日、出勤すると、オフィスが妙にがらんとしていた。 クリスマスツリーはある。でも上司の私物がすべて消えている。 そこへ太っちょの上司の代わりに、冷ややかな青い瞳に漆黒の髪を持つ 逞しい長身の男性が現れた。つい見とれたその人物は、イタリアの大富豪 ヴィト・モンティチェロ。親会社のオーナーだったのだ! 上司のくびを指示したのも彼だった。フローラは震え上がったが、 ヴィトは野暮ったい服装の彼女を不機嫌そうに一瞥するや、秘書に抜擢。 出張への同行を指示された。ただし、「そんなみすぼらしい格好をやめて、 オーナーの秘書らしいファッションで来るように」という条件付きで。 当日、男性の視線を浴びながら空港へ向かった彼女を見てヴィトはーー? いつも昼休みは本を読んで過ごす目立たない存在だった地味秘書フローラは、ヴィトの秘書になったとたん、オフィスの人気者に! 住む世界の違いすぎる非の打ちどころのないゴージャスな上司にひと目で恋した彼女に、クリスマスの奇跡は訪れるのでしょうか?

イタリア富豪は甘く償うイタリア富豪は甘く償う

あなたと瓜二つの娘の存在に、 どうか気づいてくれますように。 親友を窮地から救うため、急遽フィレンツェを訪れたローズ。 だがそこに親友の姿はなく、代わりに彼女を待っていたのは、 実業家ダンテだった。じつは4年前、ローズは彼と出会ったとたん 激しい恋に落ち、そのまま薔薇色の未来を夢見て一夜を共にした。 なのにダンテは夜明け前に姿を消し、無情にもその後、婚約者と 結婚してしまったのだ。私を弄んで捨てた不実なプレイボーイ── 久しぶりに再会した彼が、別人のように世話を焼いてくれる姿を 横目で見ながら、ローズの心中は複雑だった。 彼に打ち明けるべきかしら? あなたには可愛い娘がいるのよ。 あの夜、あなたが授けてくれた宝物を、私は大切に守ってきたのと。 今も衰えない人気の実力派キャサリン・ジョージが描く、王道のシークレットベビー・ロマンス! ヒーローが黙って姿を消さざるをえなかった本当の理由を知ったヒロイン。彼の気持ちに共感し、寄り添おうとしますが、また彼がいなくなりそうで怖くて……。

運命をこの身に宿して運命をこの身に宿して

すべてを奪った悪魔からの贈りもの。 それは、おなかに宿った小さな命。 亡くなった継父の遺言書を見て、ジニーは愕然とした。 全財産は実の息子アンドレに遺され、彼女と妹と母は一夜にして 無一文になった。相続人として現れたアンドレはハンサムだが 傲慢な富豪で、母の泣き言にも、駄々をこねる妹にも耳を貸さない。 それでいてジニーには、値踏みするような熱い視線を向けるのだ。 そんな折、ジニーはアンドレの部屋から出てくる妹を目撃する。 妹に手を出すなんて! かっとした彼女はアンドレに詰め寄るが、 逆に誘惑されてベッドを共にしてしまう。なんて愚かなことを……。 罪の意識に苛まれるジニーを嘲笑うように、アンドレが言った。 「きみは妊娠したはずだ。僕の城へ一緒に来てもらおう」 ハーレクイン・ロマンスの黎明期から第一線で走り続けたサラ・クレイヴン。クラシックな香りが漂う王道ロマンスをお楽しみください。悪魔のような相続人に振り回され、気づけば彼に心を奪われ、身ごもってしまったヒロイン。驚きの展開から目が離せません!

エメラルドの瞳の天使エメラルドの瞳の天使

記憶のベールの向こうにいたのは、 あなただったなんて……。 夫によって6年間も自宅に閉じ込められてきたイザベラ。 6年前に起きた火事で重傷を負った彼女には、それ以前の記憶がない。 ある日、夫の仕事仲間の悪党が家に押し入ってきて、 イザベラは5歳の愛娘を連れて命からがら逃げ出したーー 悪党に亡き者にされた夫を目撃したあとで。 一方、秘密工作員ジェイクは、麻薬組織の幹部が殺され、 行方不明になったその妻イザベラと娘を捜す任務に就いた。 首尾よくイザベラ母娘を見つけ、追ってきた悪党から助け出して驚いた。 6年前、FBI捜査官だった頃に爆発事故で死んだ相棒で恋人のアビー! いや、他人の空似か? だが彼女の娘は僕と同じエメラルド色の瞳……。 原書がAmazonの読者レビューで非常に高く評価されている本作は、息もつかせぬ展開の記憶喪失&シークレットベビー・ロマンス! さすがはNYタイムズとUSAトゥデイのベストセラー作家と唸らされる、絶対に読まないともったいない秀逸作です!

小さな奇跡小さな奇跡

子供は望めないと告白したら、 私はまた捨てられてしまう? 看護師のモリーは職場に突然現れた医師を見て息をのんだ。 5年前に私を手ひどく振り、以前の恋人と復縁して結婚したルーク! 妻を亡くして、この地へ戻ってきたと聞いていたけれど、 まさか同じ病院に復職するなんて信じられない! 彼に捨てられたというのに、再会を喜んでいる自分がいることも。 ルークと再会するときは幸せに光り輝いていようと決めていた。 けれど、彼と別れたあとに結婚した人とは、つい先ごろ離婚したばかり。 理由は、どうしても子供を授かれなかったから……。 そのことは言えないまま、モリーはルークに再び身を捧げたーー このまま夢中になって、また裏切られるのが怖くてたまらないのに。 モリーは子を望めないことを秘密にしているため、妻の忘れ形見である幼い双子の子育て中のルークが口にする何気ないせりふにも傷ついてしまいます。やっぱり彼に話すべきなのか? 悩むモリーの身に小さな奇跡は起こるのでしょうか? 感涙必至の名作です。

めぐる季節の贈り物めぐる季節の贈り物

誰だろう、彼の好きな人って。 考えると胸がちくりと痛い……。 父と母が旅行中に交通事故で亡くなった、ですって……? 看護師長のクロティルドは突然の悲報に、思わずへたり込んだ。 そんな彼女を心配して実家まで送ってくれたのは、 この3年間、同じ病院で共に働いているドクター・サッカリー。 その後も彼は、深い悲しみに沈むクロティルドを励まし、 身寄りのない彼女の面倒を何くれとなく見てくれた。 悩みを聞くためと言って食事にも誘ってもらい、 クロティルドはドクター・サッカリーとの距離が縮まることを喜んだ。 だが職場での彼はただの仕事仲間に逆戻りで、寂しく思う。 しかも、彼には職場に結婚を決めた相手がいると聞いて胸を痛め……。 世界のベティ・ニールズファンの中には、オランダを旅行する際にベティの小説を旅の案内書として持参する人もいるという逸話があります。かつてHQイマージュの記念号に選ばれた本書は、ロンドンからオランダのライデンへの愛の旅路が描かれた名作です!

シチリア大富豪の誤算シチリア大富豪の誤算

「きみの純潔の値段はいくらだ?」 大富豪は、恋も知らぬ無垢な聖母を嘲った。 孤児として生き、親の愛を知らないジェマイマ。 亡き双子の姉が代理母として産んだ赤ん坊を、ひとりで育てている。 この子は、私にとって唯一の家族ーーなのに田舎町での静かな暮らしは、 ある日、父親を名乗る冷酷なイタリア人大富豪ルチアーノに壊された。 「金だけ受けとり子供を連れ去るとは……きみはとんだ詐欺師だ」 美しい琥珀色の瞳が軽蔑をたたえて光る。 なんと亡き姉はジェマイマの名をかたって出産し、姿を消したらしい。 でも……真実を告げれば、この子を奪われてしまう! ジェマイマは愛する甥と離れたくない一心で、 母親になりすまし、シチリアにある彼の屋敷へ同行するがーー? 赤ん坊を奪われるのが怖くて、真実を言いだせないジェマイマ。一方、彼女を姉と思いこんでいるルチアーノは、金目当ての奔放な女性と勘違いし、本当は品行方正なジェマイマに容赦なく誘惑を仕掛けます。ついにジェマイマが無垢な体を捧げた夜ーー!?

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