小説むすび | 2025年12月発売

2025年12月発売

使えないと追い出された生活魔法使い、無限の魔力で生活無双(1)使えないと追い出された生活魔法使い、無限の魔力で生活無双(1)

火起こし=最上級魔法のインフェルノ!? エグゼール伯爵家の三男ライルは、生まれながらに膨大な魔力量を持つ神童と呼ばれていた。十五歳の才能を判定する儀式で期待されたのは赤魔法や青魔法の攻撃魔法だったが、映し出されたのは家事・畑仕事・買い物・旅行など、生活にまつわる光景ばかり。結果は「生活魔法」。 家族の期待を裏切った彼は、無能と断じられ追放されてしまう。 しかしライルは落胆しない。むしろ幼い頃から憧れていた「サポート要員」として冒険者を目指すことを決意する。無力なはずの生活魔法だが〈小物収納〉は無限の荷物を保管し、〈修繕魔法〉は滅びた都市を蘇らせ、〈痛み止め〉は重傷すらも一瞬で治してしまう。 さらには本来なら料理に使うレベルの〈火起こし〉が、ダンジョンボスをも焼き尽くす凶悪な炎を生み出し……。 「あなたどう考えても火力役でしょ」 「サポート役だってば」 これは自称・サポート役が、万能の生活魔法で無自覚に無双する物語。 『無職の英雄 別にスキルなんか要らなかったんだが』 『生まれた直後に捨てられたけど、前世が大賢者だったので余裕で生きてます』 著者の最新作!

小説家になったとき やめたわけ小説家になったとき やめたわけ

出版社

鳥影社

発売日

2025年12月18日 発売

「作家にはどうしてもそれを書かなければならない理由があるのだ」-この言葉を実践した本作は、真の意味での優れた「純文学」だと思います。(小説家・医師 久坂部 羊) 文學界新人賞(梶井俊介名義)、小島信夫文学賞受賞作家が、沈黙ののちに綴った“人生のエチュード” 本書には、小説を書かずにおれない書き手の熱い思いと、自らの如何にともしがたい宿命、介護の厳しい現実と父親との葛藤、そして最後のぎりぎりの和解が、円熟の目で陰影深く描かれています。(久坂部羊「序文」より) ミッション系女子校の英語教師として働きながら文學界新人賞を受け、「梶井俊介」として歩み出した著者。しかし父の脳梗塞と長期介護、幼少期からの学校という場所の居心地の悪さ、自身の病と老い、一族の過去の栄光と呪縛に向き合う中で、「小説家であること」の根拠は崩れていく。本書は、その軌跡を徹底して言葉化した自伝的小説であり、「書く資格」を疑い続ける者がなお書いてしまう理由を追い詰めた、稀有な自己検証の書である。序文・久坂部羊、関連作品「転調する右目のエチュード」併録。 序文 文学を熱くココロザシたあのころ 久坂部 羊 小説家になったとき やめたわけ 転調する右目のエチュード あとがき 今ようやく爆弾を花束に

南風日記ー備忘録2019〜2022南風日記ー備忘録2019〜2022

出版社

アルソス

発売日

2025年12月19日 発売

定年となり現役を完全リタイヤした田村。今のことを忘れてしまうだろうと身辺雑記を始めたが、その直後から、次から次へ知り合いを見送ることになり、どうなるのかと思っているうちにコロナが流行り始める。コロナ禍で、だんだんと終活のことも気になりだしているうちに、周囲では思いもよらぬことが起こり始める。人生の第4コーナーをまわった主人公が、過去に思いを寄せ、人生の終わりを思い描く現実のようなフィクションのような不思議な物語。 2019年 コロナ禍前 1 北小岩 居酒屋 2 甲州 穴山畑小屋 3 周防大島 連休 4 小岩 昼の宴会 5 周防大島 難病 6 田園都市線 お見舞い 7 新横浜 急死 8 周防大島 盆休み 9 多摩墓参 彼岸花 10 下総中山 老人ホーム 11 柏 追悼 12 四谷 追悼ミサ 13 越谷 弔問 2020年 コロナ禍 1 1 両国 相撲見物 2 八王子 滝山城 3 恵比寿 花見 4 西新宿 歯痛 5 連休 帯状疱疹 6 山口 猛暑 7 新宿 免許更新 8 内房線 姉ヶ崎ゴルフ 9 京王線 堀之内墓参 10 神保町 上海蟹 11 駿河台 並木道 2021年 コロナ禍 2 1 駒場 伐採 2 駒場 白犬事件 3 大手町 ワクチン接種 4 周防大島 冬の星座 2022年 コロナ禍 3 1 宮島 初詣 2 地鎮祭 3 渋谷 消えた百貨店 4 周防大島 遺されたワイン 5 周防大島 古いノート 6 周防大島 南風

富来祭 羽織と時計 加能作次郎小品集富来祭 羽織と時計 加能作次郎小品集

大正から昭和時代にかけて活躍した自然主義作家・加能作次郎を再発見する作品集です。『恭三の父 父の匂ひ 加能作次郎秀作集』(既刊)に続く、2冊目となります。 「小品集」とした本書では、父、母、継母、妻との交流と葛藤、能登の自然と風俗、海と共に生きる生活を描いた佳作を収録しています。。 故郷の夏祭りを妻と共に回想する「富来祭」、昔話を語る姿を通して継母を描く「母」、米を炊くための釜の購入を巡る妻とのいさかいをユーモアで包みながら語る「釜」、能登から上京したなんとも素朴で愛らしい義祖母を描く「祖母」、大学入試共通テストにも出題された若き作家の自己省察が現代の若い人にも通じそうな「羽織と時計」、能登の海の厳しさを童話にした「少年と海」(「赤い鳥」所収)など、10作品をとおして作家・加能作次郎の魅力を伝えます。 富来祭 海の断章 汽船 少年と海 屍を嘗なめた話 羽織と時計( W ・B 君を弔う) 祖母 釜 父の顔 母 ふるさとの文学 加能作次郎  杉原米和 ーーーーーーー あえの風が吹いてくる おわりに  収録作品紹介 加能作次郎をさらに知りたい方へ  加能作次郎略譜

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