2025年2月28日発売
イラストレーターの想一は、高校からの友人でノンフィクション作家のミヤビから、彼女が受けた依頼の手伝いを頼まれる。それは40年前、六本木のビルの屋上で遺体となって見つかった男性を調べることだった。当時の警察は事件性なしと判断し、身許不明の「行旅死亡人」として処理。依頼人の正体も目的も分からぬまま、想一とミヤビは、男性が何者で、なぜひっそりとそこで亡くなったのかを調査し始める。かつてのビルの住人に当たるうち、2人はある奇妙な人物に行き着くがーー。 過去と現在が交錯する、ノンストップ・エンタメ長編!
大学生の時に友人からの性暴力にあったスミレ。 限界に達した心を抱え、困難な状況にある人たちをケアする街に辿り着くーー。 『消えない月』『神さまを待っている』『若葉荘の暮らし』、 現代女性の寄る辺なさに真摯に向き合い、そっと軽くするーー著者最新作! === 「それぞれに過去はあって、これからどう生きていくのか悩んで、 闘っていることはわかるから、気にせずに自分のことだけ考えていればいいの」 大学生の頃、自分のことを好きだという友人から性暴力を受けたスミレ。 忌まわしい記憶を胸中に押し込めながら社会人として過ごしていたが、久しぶりに会った女友達から、 彼が当時のことを美しい思い出として吹聴していたことを聞いて、何もできなくなってしまう。 行政がケアを目的に作り上げた街で暮らすことになり、 いじめや虐待など、暴力を受けてきた人々と関わりながら、自分はどう生きていくのか、模索していくがーー。 人の心は、あまりにも繊細で複雑だ。 痛みと再生を真っ向からとらえた物語。
亡くなった父に代わり領主代理となるため、王に挨拶することになったライラック。領主代理はすんなり了承されたものの、代わりに王子暗殺疑惑をかけられた冷血令嬢アシュタルテを領地で預かることになってしまう! 女神のような美貌、恐るべき魔法能力を有した冷血令嬢が、北の田舎町で暮らすのは無理なのでは!? とライラックの心配をよそに、アシュタルテは町の人々とも交流し、楽しそうに羽を伸ばしていた。そしてライラックのスキル「開発」で作った機織り機に興味を示してきた。そんな折、隣町から機織り機に対して特許侵害の訴状が届く。その内容に頭を悩ませるライラックに、アシュタルテがとある提案をしてきてーー。不遇な女領主のスキル「開発」が、冷血令嬢の手によって開花する。淑女たちによる辺境復興ストーリー!
夏が終わり肌寒さが増してきた九月のある日、隣国サングレールが宣戦布告をしたという知らせが届いた。サングレール軍を迎え撃つため、レゴールに所属するギルドマンたちにも召集命令が下る。故郷を守り戦果を挙げようと意気込む者が多い中、「いのちだいじに」をモットーとするモングレルは新人たちと共に補給拠点の兵站部門に配属され、仲間を支援する任務を任される。一方、先日の遠征で新スキルを獲得しシルバーランクに昇格したライナは“アルテミス”の仲間たちと共に前線へと派遣され、初めての対人戦闘に挑むことにーー!?
いよいよ開幕した飛竜大会ーーその中の騎獣レースにシウはフェレスと共に出場者として参加することに。レースの参加者やキリク&アマリア、新旧の知人たちとシウが交友を深めていく。肝心のレース本番では、張り切るフェレスが驚異的な活躍を見せる。その強さと可愛さで、たちまち大会の人気者に! 大会が終わると、ブランカらと共に三つ子のお世話に大忙しのアントレーネはシウの騎士となるべく、オスカリウスの騎士が見守る中で誓いの儀式を行う。 ロトスはこの世界で立派に生きるために乗り越えなければならない試練にビビりながらも、シウたち仲間に応援されて立ち向かう。 他にも、ジークヴァルドやカルロッテら王族との華やかな交流を通じ、様々な問題を知ることに。シウの周辺はますます騒がしくなっていくばかり……!
異世界に転生し傭兵として活動していたカイルは、復活した魔王討伐の為の勇者パーティーの一人に選ばれる。五人の個性的なパーティーメンバーに振り回されながら、魔王討伐の旅を続けていたカイルであったが、ある日異世界に転生するきっかけとなった神ミラベルから、仲間の中に復活した魔王が混ざっている事を告げられる。心を読むことができる魔王に対抗出来るのは、チート能力を持つカイルただ一人。世界を救うため、そして大切な仲間を守るため、カイルの魔王捜しが始まる──。
五大公の保守主義筆頭家の娘・エリザは、貴人らしく怜悧で高潔に躾られた。一方、婚約者であるクラウス第二皇子は軽薄で女癖が悪く、二人の相性は最悪。修復不可能と友人たちも認める冷戦状態で、お互いに婚約を解消したいが、家と国の事情でままならない。そんな中、エリザは何者かから「真実を知る勇気はあるか」という手紙を受け取る。挑戦的な招待状に導かれ、指定場所を遠隔魔法で監視したエリザ。そこには普段の軽薄さとは程遠い、硬派な態度で戦うクラウスが。その姿に、エリザは熱烈に恋してしまった! 今更好きとか言えないし、言っても信じてもらえない! かつてないときめきに悩みながらも彼に対する態度を改めるエリザ。徐々に二人は普通の恋人同士のようになるがーーある日クラウスが「婚約は絶対解消させない。お前は俺の妃になるんだ」と迫ってきて!? 凸凹婚約者同士の国を巻き込んだ両片思い!
エリシアは幸せな家庭で育った、ごく普通の伯爵令嬢だった。 だが、ある日両親が詐欺の容疑で投獄されてしまう。 幼い弟と二人きりでどう生きて行こうと路頭に迷っていたところ、『高級娼館』の女主から「うちで働くなら置いてやってもいい」と言われ、二つ返事でお願いすることに! 処女のエリシアだが、生きていくためには当然客を取らねばならない。そんな彼女の初めての客は、同僚に無理やり連れてこられていた「氷の騎士」と噂されるアレクシスだった。エリシアは覚悟を決め、純潔を捧げようとするが、彼はそれを拒否し……高熱で倒れてしまう。 悪夢に魘されるアレクシスを看病し、胸に抱いて添い寝したエリシア。そんなエリシアにアレクシスは、添い寝をしてくれないかと頼み込む。彼女を指名しては添い寝をするだけで帰るということを続けるアレクシス。そんな彼にエリシアは申し訳なく思いつつも、惹かれていってーー。 没落令嬢な癒し系ヒロイン×不器用で孤独なイケメン騎士様のピュアでエッチなラブロマンス!
熱狂的に愛するゲーム『ギルティ・シン』の「偽物勇者」に転生した男ライアー。 一見すると厳しい逆境の中でも、持ち前のゲーム知識と一筋縄ではいかない奔放な性格で冒険者としてやりたい放題の日々を送っていた。 そんな中、彼が出会ったアータンという少女ーー彼女こそ『ギルティ・シン』のゲーム内のどんなルートでも決して幸せにならない悲劇のヒロインにして、ライアーが原作ゲームで最も愛する存在。 そんな彼女を助けるのは当然とばかりに、ライアーは悲劇的な少女のイベントに介入し、思わぬ形で助けることに。 WEBで話題沸騰! ここに始まる、絶対に救われないヒロインと嘘吐きな偽物勇者の最高に楽しく激しい冒険、刮目の開幕ーー!
六槍大地と仲間たちの『限界突破イベント』の旅も終わりに近づいてきた。 彼らの強さは本来の上限であるレベル25をはるかに上回り、50目前となっていた。 そんな彼らが辿り着いた極東の国ヤマタイでは古代の怪物ヤマタノオロチが復活し、国中を恐怖に陥れていたのだった。 大地たちは特別ミッションをクリアし、ヤマタノオロチを討伐することができるのかーー!?
「白い悪魔」と呼ばれ恐れられた王宮魔法騎士リーディア・ヴェネスカ。しかし、王太子を庇い負った怪我で退役をした彼女の、その後の行方を知る者はいない。半年後ーー、リーディアの姿は辺境のゴーラン領の田舎町にあった。料理が評判の宿屋『楡の木荘』の女主人として。リーディアの一日は忙しい。牛や馬の世話、畑仕事、洗濯、そして訪れる客への料理だ。だがそれらは契約した屋敷妖精や近くの子供たちが手伝ってくれる。そんなある日、明らかに同業と思われる黒髪の大柄な男と、その従者が雨宿りにやって来る。二人に料理を振る舞ったことから、リーディアの辺境暮らしに変化が訪れるーー。晴耕雨読な暮らしを夢見たはずが、なぜか宿屋を営むことになった退役魔法騎士のセカンドスローライフが今始まる!
王宮魔法騎士リーディア・ヴェネスカは王太子を庇った怪我が元で退役し、今は辺境のゴーラン領で料理が評判の宿屋『楡の木荘』の女主人となっていた。千客万来の日々を送る彼女を助けてくれるのは、一緒に暮らすノア親子や、屋敷妖精たちだ。足しげく通ってくる黒髪の騎士アルヴィンから愛の告白を受け、しかもその正体がゴーラン領主であるとわかり少し居心地の悪さを覚えたものの、二人の仲はその後も良好だ。 ある晩秋の夜、王太子と元同僚の騎士が切羽詰まった様相で宿屋に駆け込んでくる。彼らの話を聞き、リーディアは再び「白い悪魔」として戦地に立つことを決意する! 晴耕雨読な暮らしを夢見たはずが、なぜか宿屋を営むことになった退役魔法騎士のセカンドスローライフ、戦い編!
平凡な暮らしを望んでいたファルコット伯爵家の養子・ローラ。 平民の自分を迎え入れてくれた養父の遺志に報いるべく勉学に励んでいた。 だが、ある日ーー 妹のローラに奪われてばかりの日々はもうたくさん そういった手紙を残し、義姉のクリスティーナは失踪した。 高い魔力から聖女となり、王太子であるレガートと婚約していた クリスティーナの暴挙は、しかし近しい者たちには意外ではなかった。 粛々と後始末を進める中、レガート殿下の婚約者について国王・王妃と話をすることになりーー 「ローラ・ファルコットよ。我が子レガートを支え、共にこの国を守っていってほしい」 「はい、もちろんです。できる限りの力を尽くさせていただきます」 「ありがとう。ではレガートの婚約者として、今後もよろしくね」 聞き間違いかな、と思ったその展開がローラの運命を変えていくーー!
東大陸の街・カグネに辿りついたレインと仲間たち。 異文化情緒溢れるこの街は、不思議な霧に包まれていた。 その霧のなかで、レインたちは皆それぞれ、 もう二度と逢えない家族と再会したり 本当は叶うことがなかった望みが実現する 幸せな「夢」を体験する。 だがそれらの現象は、アルファという鬼族が作り上げた 壮大な幻影であった。 カグネを覆う「幻術」を打ち破るため動き始めたレインとイリス。 首謀者たるアルファの元に辿りつき、 未知の最強種「呀狼族」の少女・サクラを助けたレインとイリスだが、 二人を妨げるべく立ちはだかったのは、新勇者のシフォンだった!! 新勇者vs.「勇者の血をひく」ビーストテイマーーー 望まぬ激突の果てに、新しい希望は在るのか!? 魔族の陰謀渦巻く世界で次なる目的地を定めたレインたち。 新たな出会いと別れが映しだす運命の第10幕!
「悪役令嬢のあなたになんか王太子は渡さないんだから!」 令嬢カトリーナに言われたのは令嬢エメライン。ユリエル王太子の婚約者であるエメラインは彼が自分を溺愛しているとは気づかず、カトリーナとユリエルが愛しあっていると勘違いしてしまう! 心優しきエメラインは潔く身を引き、婚約解消に向けて邁進する。誤解を解きたいユリエルだったが、エメラインに絡んだ調査で、上手く説明できない事情もあり、悩み苦しむ。 斜め上の行動を取る公爵令嬢と愛が重いが伝えられない王太子のすれ違いラブストーリー開幕!
5年間在籍したAランクパーティを離脱し、かつての教え子たちのパーティ『クローバー』に加入した赤魔道士のユーク。 いまや『クローバー』は最強パーティの一角として、彼らが拠点とする都市・フィニスで人気を博していた。 そんな中、ある日『クローバー』の拠点からマリナの姿が突然消えてしまう事件が発生する。 浮かび上がる新たな敵『第七教団』の存在。教団の牙がフィニス滅亡に向け迫る中、マリナとフィニスを救うため、ユークは仲間 たちと共に立ち上がりーー!? TVアニメ化&コミカライズも大絶賛連載中、大人気冒険ファンタジー第5弾、ここに開幕!!
物を鑑定する以外に能のない不遇職【鑑定士】だったアインだが、【世界樹】の精霊ユーリと、守り手の賢者ウルスラと出会い運命が一変する。 ついにユーリの姉妹のピナ、アリス、クルシュ、メイ、マオ、カノンと出会い、行動を共にすることとなったアイン。 しかし、ある日突然クルシュが「みんなをよろしくね」と言い残し姿を消してしまう。不穏な空気を察したアイン達はクルシュを探すため、天空に位置する竜王国スカイ・フォシワへ! かくしてアイン達は過去の因縁が絡み合う、最大の試練に立ち向かうことになっていくーー! 最強無双ファンタジー、衝撃の事実が解き明かされる第4弾!
史上最高の冒険者を目指しながら、外れスキルである《木の実マスター》となったライト。 だが、その《木の実マスター》の真の力、スキルの実を複数食べても死なず、 スキルを無限に増やすことができる能力を手に入れた! 幼なじみで《剣聖》のスキルを持つレーナや《鑑定》スキルを持つ少女アイラとともに 悪だくみする聖女を倒し、旅に出るライトたち。 だが、彼らを追う謎の少女がいた。 復讐を誓うその少女の正体はーー? コミックもアニメも絶好調! スキル無双ファンタジー第2弾!
人気シリーズ最終章!戦いの舞台は世界へ! 女性ジョッキーとして、かねてからの大きな願いを叶えた芦原瑞穂。 それは、夢だった中央競馬の最高格付けG1レース・チャンピオンズカップを制したこと。宿願を果たした瑞穂だったが、馬を、居場所を、厩舎を護るため、勝利に浸っている時間はなかった。日々はめまぐるしく過ぎ、次の大きな挑戦が目前に迫ってくる。それは、「ドバイワールドカップ」。メイダン競馬場で熱狂の中行われるレースから、昨年チャンピオンズカップを勝った名馬フィッシュアイズが招待されたのだ。「次世代を担う人になれ」・・・・・・。かつて瑞穂が、調教師の光司に言われた言葉。その言葉を胸に、渾身の熱意を込めていざレースに挑む瑞穂を始め、馬主や調教師、牧場主や厩務員などのスタッフたち。ライバルでもあり、同志でもある日本からの参戦者たち。そして、日本からそれぞれの想いを込めてレースを見守る人々。 多くの人の熱い心をのせて、華々しく火蓋を切ったレースの結果は。 そしてフィッシュアイズはレース後にどのような運命を歩むことになるのか。 一丸となった愛すべき緑川厩舎の面々の挑戦は、まだまだ続く。 己との闘いは、どこまでもどこまでも。 【編集担当からのおすすめ情報】 ドラマ化(主演:平手友梨奈)もされた大人気小説『風の向こうへ駆け抜けろ』の刊行から約11年。愛すべき緑川厩舎のメンバーたちは、今でも日々挑戦を続けています。皆、それぞれに悩みながら、苦しみながら、それでも前を向いて成長を続けています。そんな大人気シリーズも、今回が最終章。締めくくりの戦いの舞台は、華やかなドバイ。古内さんが実際にドバイまで渡り、すみずみまで取材したリアリティが小説のあちこちに生きています。 このドバイワールドカップへの挑戦は、オリジナルとなる第一弾が発表された頃から著者・古内一絵さんの構想にありました。「私の中では、この作品は三部作なんです」と熱く語っていた日から12年近い月日が経ったことになります。瑞穂と共に、古内さんの思いも叶いました。 そして、今回、注目していただきたいのがこの作品の帯コメントです。著者・古内さんのたっての希望で、北上次郎さんのかつての言葉を引用させていただきました。2014年にこの小説が刊行された際、『本の雑誌』2月号にて、北上次郎さんが『風の向こうへ駆け抜けろ』を大絶賛してくださったのです。「この小説を北上次郎さんに読んでいただき、書評をいただくのが私の夢でした」ととても喜ばれていたことを今も鮮やかに覚えています。瑞穂と共に叶った夢・パート2でした。 第一弾が刊行された頃から11年も経ち、世の中も競馬事情もだいぶ変わりました。現在では、多くの女性騎手が中央でも地方でも活躍されています。瑞穂が挑戦を続けるように、より多くの女性騎手が活躍することを楽しみにしています。そして、この作品がより多くの方々の心を励まして、明日への活力となりますように。 【目次】 1 流星 2 真意 3 覚悟 4 再会 5 重責 6 新入 7 別離 8 検疫 9 迪拜 10 調教 11 記念 12 追切 13 会合 14 会見 15 宴席 16 祭典 17 血統 19 欣持 20 誕生